アメリカで出産【出産体験記Erina編 その1】

10人いたら、10人それぞれのお産がある。

アメ10人気シリーズ(?)「アメリカ出産体験記」、今日からは、私Erinaの体験を書いてみようと思います。

Maki-Kさんの出産体験記はこちらから

 

初めての妊娠・出産、それも言葉の通じない外国で、となると、不安(というかむしろ恐怖)に感じるのは当たり前。

私も一人目の妊娠&出産のときは、

私のカラダ、一体どうなっちゃうの~?

なんでこんなに悲しくなっちゃうの~?

赤ちゃんは、元気なの~?

そんな疑問ばかりでした。

アメリカでは二人の子供を生みましたが、今回は一人目、長男を2008年3月に産んだときのストーリーです。妊娠も出産も、人によってそれぞれ、全く違います。同じ親(私)から生まれてきた二人の子供たちの出産も、似ているけどやっぱり違うものでした。

参考になるかどうかはわからないですが、これからアメリカで妊娠&出産を控えている方にとって、少しでも心が休まるような記事になればいいなと思います。いや、現実は、コメディですので、ぜひ笑っちゃってください。

今回は、ちょっとさかのぼって、私の妊娠ハイライトから始まります。

 

 

1.妊娠経過

前年2007年の夏に妊娠が発覚し、数週間のつわりがありました。7ヶ月くらいになるまでお腹も目立たなく、つわりがおさまった後は「本当にいるのかな~?」なんて思ったものです。

グルコーステストで引っかかり、2007年の大晦日は、再検査のために病院で数時間かかるあのテストを一人で編み物をしながら受けていました。

グルコーステストとは、血糖値を測る検査。妊娠中は、インシュリンの作用を妨げるホルモンが出るので、血糖値が上がりやすく(というか、下がりにくく?)なるんですね。妊娠前に糖尿病の経歴がない場合、これを「妊娠糖尿病」(gestational diabetes)と呼びます。

このグルコーステストで引っかかると、再検査になります。再検査では、検査前日の夜は何も食べず、朝一で病院に向かうと甘いシロップのようなジュースを飲まされ、ここから毎時間、血糖値の下がり具合を、一時間に一度採血しながら調べるのです。確か3時間の間に、3度採血することになります。

聞いたところによると、アジア系の女性やメキシコ系の女性など、主食に穀物を多くとる文化から来た女性は、このテストに引っかかりやすいそう。とは言っても、引っかかったことのない女性のほうが珍しいくらい、みんな再検査してたんだけど・・・どんなテストだ?!

 

そんなこんなで、順調な妊娠時期が経過し、いよいよ臨月に。(早いですね~)

 

それではここから、出産シーンまでをお届けします。

 

 

2.前駆陣痛?

時間は、出産3日前の2008年3月28日金曜日の朝。午前中に39週の検診に行く用意をしていました。

それまでは時折、お腹が多少張るくらいで、「陣痛」という言葉とはほど遠い感覚しかなかったのですが、ふとした瞬間、急にドスンッっという重みが体の中心にかかったと思うと、立っていられなくなりました。

そして腰がトンデモナク痛い〜〜〜!!

動けない〜!歩けない〜!何コレ〜?!

(感覚としては、腰にタイヤをつけて走るあのトレーニングみたいな感じ。わからないって?)

 

あまりに突然のアタックに、一人無言でイスに腰掛ける妊婦・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・沈黙すること数分(数十秒?)、かなりドキドキして顔を上げると、旦那もドキドキしながら私の様子を見ていました。

「だ、だいじょうぶ・・・・?」

何事か?と、かなり驚いた様子の旦那。

 

車で病院に向かうと、そこで子宮口が4センチ大と言われました。(10センチで出産です)

それまでずっと検診してくれたのが、CNM(Certified Nurse Midwife)のErinで、若くて元気な30代後半の女性でした。私の病院(産婦人科はOB/GYN、そのまま「オービージーワイエヌ」と呼ばれます)では、ハイリスク出産や双子(とか三つ子とか)じゃない限り、産科のドクターではなくミッドワイフが担当医になります。

エレンに、

「もうこんなに開いてるし、前駆陣痛もあったようだから、週末中には会えるかもね〜!」

と言われ、旦那も私もソワソワ。

もし週末中に生まれなかった場合は、月曜の朝にまた戻ってくるように言われました。

 

 

3.週末の散歩&草むしり

そんなこんなで、もうすぐ会える!とはやる気持ちを抑えて、その週末はとにかく近所を散歩しました。「早くでてこ〜い・・・・」という願いをかけながら、2時間くらいかけて歩きました。こうやって二人で歩き回るのも、もう最後かも・・・。

散歩から帰ると、家の周りの雑草むしり。いやいや、昔の人はこうやって家のことを出産間近までやってたんだし・・・。笑

しかし散歩も草むしりも効果はなく、何もないまま週末を終えてしまいました。

 

 

4.2008年3月31日月曜日 ひとり入院

週末に生まれなかったので、月曜日は朝8時からの検診に向かいます。旦那は仕事だったので、とりあえず入院準備もして、私一人で病院へ。病院へは車で15分の距離。

それまでもやっぱり張り程度の感覚のみで、陣痛と呼べるものはサラサラありません。病院に着くとエレンが早速子宮口をチェックします。そこで、エレンはかなり驚いて

「エリナ!あなたもう6センチも開いてるわよ!このままLabor&Deliveryに直行よ!!」

「えぇ~!?」と驚くも、それがどれだけ切羽詰った状況なのか、私にはよくわからず、そそくさとクリニックをチェックアウト。(これは後から聞くと、妊婦一人で街中をウロウロさせてはいけないレベルだったらしい・・・冷や汗)

 

検診場所のクリニックとLabor&Deliveryという出産病棟はちょっと離れているので、車でまた一人移動。ここで旦那の携帯に電話するも、なかなかつかまらず・・・オイオイ。留守電メッセージを残して、一人荷物を持ってLabor&Deliveryにチェックインしますが、妊婦一人で来てる人なんていなかったぞ・・・・。

エレンが連絡しておいてくれたので、待ち時間やトリアージュでの質問などもなく、出産場所の個人部屋に通されました。

静かな端の部屋で、大きい窓があり、暖かい部屋でした。

ベッドの隣にはベビーの心音と心拍、陣痛の度合いを測るモニターと、ベビーを入れるベッド・保温器、などなどがありました。 テレビにはDVDプレーヤーもついていて、トイレ・シャワーもあります。

フィリピン系のナースに挨拶して、着替えて、コンタクトレンズを外すと、ナースからのいろいろな質問に答えます。旦那の名前、ベビーの名前、アレルギー、妊娠経過、出産計画(無痛・自然、促進剤の好み)などです。

「何でこんなこと聞くの?」と思うような、ドメスティックバイオレンスなどの質問や、このベビーは望まれて生まれてくるか?なんていう質問もありました。ナースも申し訳なさそうに、「一応ルールだから。こんなこと聞いて悪いんだけど・・・」という感じでした。

 

そんなこんなをしているうちに10時過ぎ。

 

一体全体、うちの旦那はどこだ〜!?!?!?

 

ついでに陣痛もどこだ~?!?!

 

 

こんなんで本当に今日、生まれるの?なんて思いながら、次回に続きます

 

 

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5 comments on “アメリカで出産【出産体験記Erina編 その1】”

  1. 人の出産体験記って、なんかワクワクして面白いですね。いひ。

    つづき楽しみです。

  2. ごめん、笑ちゃった・・・!

    続きがかなり楽しみ!いや~出産って、色々あるのね。
    初産なのにね~!

  3. >Maki-Kさん
    人のは面白いですよね~。私も好きです、出産体験談。

    >Tomoちゃん
    あ~、もう笑っちゃって!もうそれくらいしか、こんな話から得られるものはありませんから。笑

  4. すごいですね。初めての出産で予定日前から子宮口が4センチも?
    私はなかなか進まなくてつらかったです・・・。
    さて、次回はどんな体験記?楽しみです。

  5. >Hisayoさん
    コメントありがとうございます!
    やっぱり散歩と草むしりが効いたんでしょうかね?
    それにしても破水しなくて、私の羊膜(っていうんでしたっけ)は相当頑丈だったみたいですね。笑

    次回もお楽しみに〜!!

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