アメリカで転職を考える

転職を考えるときって、どういうときでしょうか。

・仕事がいやになったとき
・嫌いな上司から逃げたいとき
・もっと給料が欲しいとき

など、いろいろな理由があります。

でも、いざ真面目に考え始めると、いろいろなしがらみがあって、そうそう簡単ではないことを悟ります。で、結局、諦める…ってことに。

でも、やるやつらはやります。

 

先日、うちの部署から立て続けに2人の優秀なエンジニアが辞めていきました。2人とも子持ち。サンディエゴに家を持っていますが、クパティーノにある今人気絶頂の会社に転職していきました。

そのうちの1人は、奥さんと1人娘と引越し。2軒ある家のうち1軒は人に貸して、もう1軒は売却。売却に必要となった手数料はすべて、その会社がリロケーションフィーとして払ってくれます。そして、サンディエゴからクパティーノまで引越しする費用もすべて会社持ち。

彼はうちの会社を辞めた翌週からその会社で働き始めました。非常に忙しいようですが、やりがいを感じて仕事をしているようです。

 

もう1人は、とりあえず、奥さんと2人の子供をサンディエゴに残し、単身クパティーノへ。で、学校の始まる9月までにねぐらを決めて、家族を呼び寄せます。それまで、平日はクパティーノ、週末はサンディエゴの生活。つまり、月曜日の早朝の飛行機でクパティーノへ。そして、金曜日の夜の飛行機でサンディエゴへ。その繰り返しです。

 

こういう生活パターンは、家族のもとを離れて、単身赴任(と言う言葉が正しいかどうかわかりませんが)で会社に勤めてる人たちが結構取っています。同じカリフォルニア内で行き来する場合はそれほど負担にはなりませんが、西と東で行き来する人たちもかなりいるようです。

 

彼らが今の会社を辞めた理由ですが…

以前、一つの会社に長くとどまっている人がどういう人なのかをお話しました。

え?あいつも辞めちゃったの?

1.仕事がめちゃくちゃ出来て、会社の上層部に組み込まれている
2.能力が不足していて他に移ることが出来ない
3.安定を求めて他に移らない

つまり、彼らはこの3つに当てはまらないので、今の会社を辞めていきました。

彼らはかなり優秀で、他の部署の人間が「Big loss」と言うほどの人たち。でも、1にはならなかったわけで。つまり、上層部に組み込まれなかった。なぜそこまで優秀な人間が上層部に認められないのか。

 

ほとんどの場合が、彼らの直属の上司が、彼らの優秀さを「認めない」、「認めたくない」、「上に認めさせない」。

で、それに我慢できなくなった優秀な人たちが会社を辞めていきます。

 

こういう話しって、どこにでもあるんですよね。もちろん、頑張りが認められて、どんどんコーポレートラダーを登っていく人たちもたくさんいますが、こう言う例もたくさんあります。おそらくこう言う場合の方が多いでしょうね。

 

ボスをやっているからと言って、その人ができる人間だとは限りません。これは日本でも通用することですよね。アメリカでもそう言うことはいくらでもあります。ボスが、部下と合わないと言うだけで、部下の昇進や昇給が妨げられたり、部下のがんばりを認めたくないことを理由に、成果をすべて自分のものにしたり。

こういう上司は、気の毒な人、悲しい人だと思いますね。そういうことしかできないんです。そうしないと自分の存在意義がなくなってしまうんです。

 

今回はあまり明るい話ではありませんが、最近そう言うことがかなり気になっているので、ここでシェアさせていただきました。ちなみに、このボス、私の上司でもあります。 

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