アメリカで面接

今回はアメリカでの面接についてです。

 

Masaさんが過去に何度か、アメリカでの面接について書いてますね。今日は、私の体験をもとにして書いてみようと思います。

 

大学時代のインターンに始まり、私もこれまで何度かアメリカでの面接を経験してきました。

面接に行ってみて、「これは自分には合わないな」と思ったものはやっぱり採用されなかったし、「まぁまぁ面白そうだな」と思っても採用されなかったり。

逆に、「絶対にいける!」という手応えのある面接になった場合、(今のところ)すべて採用されています。

なので、やっぱり面接は自分の「プレゼン次第」なんじゃないかなと思います。

 

アメリカで仕事探し

 

の記事で紹介した方法で、自分のレジュメを世間にばらまいた後、それが雇用者の目に留まると、電話、またはメールで(ほとんどの場合は電話)HR(Human Resource、人事部)から連絡が来ます。

 

「どこそこで、あなたのレジュメを見ました。このポジションにクオリファイするようなので、Phone Interviewのスケジュールをしたいのですが。」

 

Phone interview?!

 

つまり、電話で面接っていうこと?

 

日本での面接経験がないので、電話面接がアメリカ特有のものかどうかわからないのですが、まず「電話面接」があります。

単純にHRとのやりとりだけでなく、そのポジションの部署の人間(おそらく未来のあなたのボス)との事前面接です。

最終段階の In-house interview(会社での実際の面接)の前に、ここでもう一度、ふるいにかけられるわけです。

この段階で何パーセントくらいの人間が最終面接に行き着くのかという情報は、私にはわからないのですが、会社での面接をする時間を節約するには、効果的かもしれません。

特にこの広大なアメリカでは、会社がその町にないという場合もあります。

その場合、面接をするのにも、飛行機代やホテル代など(おそらく)会社が負担することになっているので、簡単に「じゃあ面接しにおいで」とは言えないわけですね。

 

電話面接は、15分くらいのものもあれば、一時間かかるものもあります。

それはスケジュールを決める時に、言われるはず。

この電話面接では、そのポジションに関する基本的な知識や、関連した職歴の説明などを聞かれます。

私が人生初めての電話面接は、数学や統計学の質問をされました。(新卒枠だったので)

まさかそんなことを聞かれるとは思ってもいなく、紙もペンも持っていなかったので焦りましたが、なんとか合格だったようです。笑

 

この電話面接をパスすれば、会社での最終面接になります。

最終面接のための準備を紹介します。

 

面接日が決まったら、事前に会社の場所はチェックしましょう。

もし運転していける場所なら、渋滞や、駐車場、近くで何かイベントがあるかどうかなどをチェックしておくべき。

ダウンタウンなら、駐車スペースはどこにあるのか、有料の駐車場を使ったらスタンプを押してもらえるか(parking vallidation)など、事前にHRなどに聞いておきましょう。

 

10分くらい前には着きましょう。

部署の人間なら、直前までミーティングがあったり、他の面接をしていたりするので、早く行き過ぎると迷惑です。

 

たとえそこで働いている人間が全員ジーンズを履いていたとしても、面接者は必ずビジネスフォーマルで。

男性ならネクタイとスーツ。

女性ならブラウスとスカート(かパンツ)とヒール。

 

昔の教科書に、一通り目を通しておきましょう。

簡単な質問に対して、ちょっとしたことが「あ、出てこない・・・」ってことありますよね。

 

どんなポジションであるか、覚えておきましょう。

これは自分がアプライしたんだから当たり前だろう、と思うかもしれません。

それなら、どんなスキルが必要か、あなたのどんな経験が売りになるのか、スパッと答えられるように準備しておきましょう。

 

「あなたの一番大きな失敗は?」という質問を、かなりの確率で聞かれます。

私が初めてこの質問をされたとき、「え・・・これはなんて言ったらいいんだろう?」と一瞬つまりました。

「そんな失敗はしたことがない」と言うべきか、何か失敗談を正直に言うべきか。

(大した勤務経験がないので、大した失敗談もないのですが)正直に失敗談を話したところ、「じゃあそこで、あなたはどんな対応をしましたか?」という質問が続きます。

どうやらこれが、本当に探している答えのよう。

「失敗したことがあるかどうか」じゃなくて、「失敗に対してどんな行動をとったか」。

面接する側は、これを聞きたいみたいです。

「そんな失敗はしたことがない」と言うべきか、何か失敗談を正直に言うべきか。

という考えは日本人的な考えなんだなぁとそこで知りました。

 

正しい答えを言うことは、確かに大切なことかもしれません。

だけど、それを知らなかったらどうしますか?

質問が、まさにチンプンカンプンだったら?

「やったことがないから、わかりません。」とただ答えて終わらないで、質問で返します。

「それ、つまりはどういうこと?」とか、「それってXXX(あなたの知っていること)みたいなことですか?」とか。

こうやって聞き返すことで、「知らないものに対して興味を持つ」という姿勢も伝わるし、「知らない」ということがネガティブに反映されません。

 

面接はクイズ番組ではないので、「正解」の数で採用が決まるわけではありません。

その場で生まれた「会話」のクオリティ、自分のプレゼンテーションの仕方が採用に大きな影響をすると思います。

何せ、面接官も人間です。

「こいつなら一緒に働きたいな」と思わせることが大切なんだと思います。

 

もちろん人間味を売るだけじゃなくて、結論として、「どうして自分を雇うべきか」をはっきりと伝えなくてはなりません。

「私を雇えば、あなたのチームでAとBができます。CとDは勉強すればできるようになります。」と言えること。

そうすれば、”You are hired!”

 

Erina

2011-08-05 18:14:19 

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23 comments on “アメリカで面接”

  1. 映画ロボコップを見て「You are fired!」のほうを覚えていましたが、綴りがずいぶん似てますね。

    私は金融とは縁がありませんが数学や統計は得意とするところで、先日ブラックショールズ方程式の本を読んでみました。

  2. 和尚さん、毎度!

    >ブラックショールズ方程式
    数学は大学以来ご無沙汰です。このような名前に方程式は今までに聞いたことがありませんが、何か特別な分野に使われるものなのでしょうね。応用物理学とか。 😉

  3. >ミウラ和尚さま

    コメントありがとうございます!

    あ、このフレーズはロボコップから来てるんですか。
    “Apprentice”という番組で、ドナルド・トランプが使っていたのを覚えていました・・・笑

    ブラック・ショールズですか・・・ある時間内で株のデリバティブの値段を出す式です。
    ってず〜っとず〜っと前なので、私も勉強し直さないとなぁ。

    何か勉強したいことが常にあるのっていいことですよね!

  4. うんうん、太郎も読んですごく納得してたよ。
    あの弁護士探しのときに相談したのを思い出した。
    ミスなしスーパー弁護士か、1度大きなミスをしてるけど物凄いスピードで巻き返した弁護士か。

    日本の企業で働いてたとき「何でこの人がこの職に就けたんだ?」っていうクオリティの低い人がたくさんいて、それはapplicantsの質だけじゃなくて、面接官の質も関係してるのかもね…

  5. 正直、電話面接ってのは、得意じゃないですねぇ。

    電話面接をしたのは、今の会社に入る時だけでした。いきなり、ディレクターから電話がかかってきて、今、ちょっと話したいんだけど、と言われて。周りに同僚がたくさんいたので、思わず、外に逃げて。

    事前に何時ごろに電話するからって連絡をもらっていれば、良いんですけどね。ま、あちらさんも忙しい方なので、素直に受けなければ、採用の機会を逃してしまうかもしれませんからね。

    エリナさんが言うように、採用か、不採用かを決めるのは、自分のアピールの仕方だけだと思いますね。そりゃ、能力があるかどうかも需要ですけど、最終的には、「こいつなら雇ってもいいかな」って相手に思わせるくらいのアピールができるかどうかって思いますね。

  6. 私も電話面接は大苦手です・・・。電話って言うだけでも嫌なのに、それが面接なんて。
    人生初の電話面接は、インド人の元上司相手だったのですが、初めてのインド英語のアクセントにかなり苦戦しました。
    そこは「う〜ん、電波が悪くてよく聞き取れないから、もう一度言ってもらえますか?」っていう作戦が効きました!苦笑

    それにしても、アポを取らないで電話面接はちょっとびっくりですね。
    職場にいたら一大事ですね。

  7. >Kazumi

    確かに、面接をする人のクオリティは影響大だよね。
    うちの前のチームにも、かなり不思議人事な人がいて、みんなかなり対応に困ってた人がいた・・・。

  8. 和尚さん、また、高尚な書物を読んでいらっしゃる。何か良からぬことを考えていらっしゃるとか(笑)。

    でも、数学に未だに興味があると言うのは、わかるような気がします。私も以前、微積分の本を読み直してみたことがあるのですが、当時、公式しか覚えなかった定理類の真意が、この歳になってようやくわかったってのがありますね。「あ~、そう言う意味だったのか!」って。

    この頭のままで、若いころに戻れたら、俺って天才かも。。。(笑)

  9. はじめまして。
    来週グアムでの有給インターンの企業面接を控えています。
    私は英語は初級なのでどうなるのか本当に不安です。
    ずうずうしウいですが、アドバイスなどあればよろしくお願い致します。
    正直初級レベルでは厳しいですか?

  10. ayumiさん、初めまして(かな?)。グアムでインターンとは、素敵ですね。海に囲まれて仕事ができる。日焼けが気になりますが(笑)、きっと毎日爽快な気分でいられるでしょうね。

    私からできるアドバイスですが、「とにかく自信を持ってください」ってことです。このブログにあるインターン関連の記事を読んでいただければと思うのですが、インターンを雇う側は、インターンが持っている経験とか知識にはあまり期待していないはずです。雇う側が何を見ているかと言うと、

    ・ やる気
    ・ 問題への対処の仕方
    ・ 性格

    くらいだと思うんですね。なので、不安だとは思うのですが、とにかく自信をもって、ありのままの自分を出せば良いと思います。どうして、ayumiさんが、その会社にインターンとして入りたいのか、なぜ、会社はayumiさんを雇う必要があるのか、自分が雇われたら、その会社にどんな得があるのか、などを「うそでも良い」ので、どんどんと話すべきだと思います。

    熱意は人種を問わず伝わります。

    とにかく自信を持ってください。

    困ったこと、不安なことがあったら、いつでもここにきて、メッセージをください。みんな、経験者です。いろいろなアドバイスをもらえるはずです。

    がんばってください!

  11. ayumiさま、コメントありがとうございます!

    日常会話レベルが、仕事に必要不可欠とは限りません。
    お仕事で必要な英語は、職場で覚えます。
    新しい職場では、アメリカ人でも知らないことがたくさんあるはずですから、「外国人だから」って感じる必要は全然ありませんよ!

    面接、がんばってきてくださいね!
    応援しています。

  12. 前回はグアムの企業面接についてコメントをいただきありがとうございました。
    おかげさまで無事合格できました。
    ラッキーなことに日本語で面接していただけました。
    今度はいよいよ大使館面接です‼
    大使館面接もかなり不安です…

  13. ayumiさん

    おめでとうございます!!
    すごいですね!お仕事、がんばってください!
    日本語でも英語でも、ayumiさんの気持ちが伝わったんですよ。

    大使館面接は、そのお仕事用のビザ関連でしょうか?
    大丈夫ですよ。そのままのayumiさんを見せてきてください!
    応援しています。

  14. ayumiさん、そりゃすごい!おめでとうございます!

    やる気は、言葉に関係なく伝わりますよ!やりましたねぇ...。めでたい。

    大使館面接は付録みたいなものですから、それほど緊張する必要はないと思いますよ。何のためにグアムで働くのか、どのように人の役に立てるのか、なぜ、自分なのかをしっかりと英語で話すことが出来れば大丈夫です。英語が上手いとか下手とか気にすることはありませんよ。自分の誠意をしっかりと見せることが出来ればOK。

    自信をもっていきましょ♪

  15. 毎回優しいコメントありがとうございます。
    大使館面接についていろんなホームページで調べたりすると難しいようなことも書いてあったりするのでかなり不安でしたがそのように言ってもらえると自信を持てます。
    18か月のインターンシップのJ1ビザ取得なのですが、働くと言ってはいけない!など何かまたアドバイスなどあれば教えてくださいね。

  16. ayumiさん、後は自信を持つだけです。ゴールはすでに見えていますし、とにかく走りきるのみ!

  17. お久しぶりです。グアムでの18か月のトレーニング選定の企業面接が決まり、現在は書類を集めているところです。
    私はグアムへの渡航歴が20回程あるのですが、大使館面接の際やはり怪しまれるでしょうか?
    正直なご意見よろしくお願い致します。
    理由は本当にただグアムが好きというだけなのですが。。。
    そのような理由で説明しても大丈夫なのでしょうか?
    かなり心配です。

  18. Ayumiさん、コメントありがとうございます。

    そのような体験がないので、自分の経験をもとには話せませんが、ビザ関連の面接は、とにかく「正直に、堂々と」していることが大事だと思います。
    面接官がAyumiさんの渡航歴を怪しむかどうかはわかりません。
    怪しまれないような理由で渡航しているなら、私だったら個人的な理由をきちんと説明し、できる限りの前準備をしていきます。

    たとえば、200X年から200Y年までの渡航は、観光でどこに行った、何をした、誰に会った、とか、自分用にメモって行く。20回と回数が多いので、全部を具体的に、っていうのは無理かもしれませんが、少なくとも、正当な理由があるとわかってくれると思います。
    そして、面接官が何かに疑問を持ったら、それを証明できるような書類を後で送ります、と言って、できる限りのものを送ります。

    確か、私のグリーンカード面接の時は、結婚関連の書類や写真を持って行ったんですが、「参考になるからファイルします」と言われたので、全て渡しました。その予定だったので、問題なかったのですが。

    誰も完璧な人はいません。面接官もそれはわかっていて、どんな気持ちや誠意を持ってアメリカで生活したいのか、それを見たがっていると思います。
    がんばってください!ゴールはもうすぐそこですね!!

  19. Ayumiさん、こんにちは。私もまったく経験がないので、的確なアドバイスはまったくできませんが、Ayumiさんにやましいこと(失礼!)が無い限り、どうどうと面接官の質問に答えればよいと思います。Erinaさんが言うように、しっかりと準備をしておく必要はあると思いますけどね。出来るだけ具体的に話せるようにしておいたほうが良いでしょう。ほんと、ありのままを話せば良いと思いますよ。

    Ayumiさん、”Three Feet from Gold”です。がんばってください!

  20. ありがとうございます!
    しっかり準備をして望みたいと思います。
    やましいことはないので、堂々と説明してきます。

  21. ayumiさん、がんばってきてくださいね!
    Good luck on your interview!

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