アメリカでERに行く

こんにちは、Maki-Kです。
今回はER(Emergency Room)について私の体験談を書きます。(Erinaさんの体験談はこちら)
ERと言えば「ER緊急救命室」っていうアメリカのドラマが人気でしたね。でも、ER、ドラマで見るのは良いけれど、出来れば行きたくないところです。いや、本当に行きたくない。病気も怪我もいやだけど、なんと言ってもあの待ち時間の長さが苦痛。。。

でも私、先月3回もERに行ってきました。

①夫がなんと敗血症(sepsis)にかかり、②敗血症が完治した直後に原因不明の熱を出し(ただの胃腸風邪だったかも)、③私が胸の痛みを訴える。。。

も~、ERのことなら任せてください私に、って感じですよ。

で、せっかくのER体験なので、皆さんに体験談をお話しようと思います。ERは前もって見学できるようなところではないので、私の経験談を読んで将来ERに行かなくてはならなくなった場合に備え、イメージを膨らませて置いてください。

では、ERへお連れしましょう。。。

ERへ行くと決めたら、まずクレジットカード(お金)と保険カード(保険会社や保険の番号などが記入されているInsurance card)を準備して出かけます。もし余裕があるなら付き添いの人は時間をつぶす用意をすると良いでしょう。大体チェックインしてから治療が終わって出てくるまで4時間はかかります。そのまま入院になったとしても、その決定がされるまでやはり4時間。ただぼ~っとして潰すには長すぎる時間です。

私たちが行ったのはサンディエゴのUCSDメディカルセンター ラホヤ(UCSD Medical Center La Jolla)のER。総合病院のERへは近辺の道からEMERGENCYと分かりやすく赤いサインが出ているのでそれに沿って行けばERまでたどり着けます。

 

UCSD Medical CenterのERがあるビル。数ヶ月前にオープンしたばかりの最新の設備がそろっています。

 

 

 

 

だいたいどこの病院でもERは患者を入れる個室が足りなくて、通路やロビーにストレッチャーが置かれてそこで治療がされていたりすることも多いですが、新しい施設は個室の数もかなり多いのでここはそういうことはありませんでした。ちなみに私は今までサンディエゴの他のERへ一回(しかも救急車で搬送されて)、キュラソーで一回、プエルトリコで一回、台湾で一回・・・とER体験かなり豊富。。。あぁ、悲しい自慢。

ERの前に車を回し、駐車場の許可証を発行してもらい(通常この病院は有料ですがER患者は無料)、一旦車を駐車場へ回してから歩いてERへチェックイン。付添い人が運転しているときは病人はこの場でチェックインしに行きます。

ERのチェックインカウンターで、名前・住所・症状などを書くフォームに記入し受け付けの人へ渡します。私たちはもともとこの病院の内科医がかかりつけのドクターなので、この病院の患者番号(この病院ではmedical record numberと呼んでいます)を伝えて、保険の確認などはなしでOK。初めての病院ならここで自分がかかっている保険カードを提示するのだと思います。海外旅行者は旅行者保険を提示するんでしょうね。「胸や腹部の痛みのある人は受付で伝えてください」という張り紙がしてあったので私は胸が痛いと伝えました。通訳が必要な場合は通訳も呼べるようで、8ヶ国語くらいで表示がありました。いろんな言語を話す人が患者さんで来るんですね。

 

付き添い人がいる場合は、付添い人の人数分胸にはるシールをもらい付けます。このシールを貼っていないとER内へは入れてくれません。(ED=Emergency Departmentの略です)

 

 

 

チェックイン後は、チェックインした順にトリアージュ担当のナースが名前を呼ぶまで待ちます。混んでいると長ーい待ち時間。私の場合は胸が痛いと伝えてあったので、待合室にすぐナースが出てきて問診と脈をとり、今現在心臓の発作を起こしているのではないということをまず確認してくれました(ほっ)。夫が敗血症にかかったときも、先に電話で相談したドクターが前もってERへ連絡してくれていたので待ち時間はなしでした。敗血症は治療開始が遅れると死亡する確立が高くなる、かなり怖い病気です。
ちなみに、トリアージュとは症状の重症度や緊急性によって治療の優先を判断することです。

トリアージュナースのいる個室に入ると、ナースはまず患者の腕に名前・生年月日とバーコードがついたリストバンドをつけ(患者取り違え防止のために、治療が行われるたびに名前と生年月日を聞かれ、患者は自分でそれを言わなければいけません)、そして血圧・熱・脈拍のチェック、症状の聞き取りをします。ここでナースが治療の優先順位が高いと判断するとそのまま奥のERの個室へ入れられます。優先順位が低いと判断されると、いったん待合室へ戻り、別のナースが呼びに来るまで待ちます。

私たちは3回ともそのまま個室行きでした。

個室へ行くとまず患者用のローブに着替え、ベッドに横になってドクターを待ちます。私の場合はすぐに心電図をとられました。

ドクターがくると(ドクターがすぐに診察にくるかどうかは重症度合いによるでしょう)、診察の後、レントゲンやIV(点滴)や血液検査などなど色々オーダーをだすので、ナースが来て点滴をしたり血液採取したり、レントゲン技師がポータブルの撮影機を持ってきてレントゲン撮影したり・・・。ERで一番自分のまわりがにぎやかなときです。

 

ERの二人部屋の治療室。

夫の場合、心拍数・呼吸数・血液中酸素濃度・血圧など各種モニターが体につけられました。

 

 

 

 

そして、ここからがまた長い!

血液検査やレントゲンの結果がでて、それに対してドクターがどういう治療をするかを決めるまで、そして点滴や注射などの治療が完了するまで、ながーーーーい待ち時間です。幸いこのERは個室でテレビ完備だったので、テレビを見たり、私は漫画を三冊持って行ったので(用意が良いでしょ♪)退屈せずに済みました。まぁもっと重症の病気で苦しんでいるときは、しんどくて寝てるのが精一杯でしょうけど。

ちなみに・・・上の写真では娘が一緒に写っていますが、ERへは基本子連れでは行けません(子供自身が患者の場合以外)。待ち時間が長いし、病人・病原菌がうようよしているし。「子供をどこかへ預けて」が基本です。だから子持ちのパパママが病気になったらほんと大変。うちの夫のように感染症だった場合は子供は一切病室へは入れてくれません。子供を預けられる友人ネットワークを作っておくことがとても大事。夫は重症の感染症でERから入院→ICU3日間→通常病棟という経過で、この間三歳の娘は一切病室へは連れていけず、私が病院へ行っている間は友達のところで預かってもらっていました。あー、普段から家族ぐるみで仲良くしてる友達がいてよかった!友達のありがたさを心底感じた夫の入院時でした。ありがとうありがとう。

さて、チェックインから4時間ほどたったころ、夫はそのまま入院のオーダーがでて入院病棟へ。二回目のときはおそらく単なるウイルス感染だろうということで「帰って良いです」と朝の5時に帰宅許可(チェックインから6時間後)。私のときは原因ははっきりしないけれど心臓ではなく筋肉痛か骨の神経痛、または胃から食道へ胃酸が逆流では・・・ということで薬を処方されて帰って良いよと言われました。Discharge instructionsというドクターの診断や家に帰った後どうするか(症状が悪化したらまたERへ来なさいとか1週間以内にホームドクターにフォローアップ検診をしてもらいなさいとか)が書いてあるプリントをもらって帰って来ました。薬がある場合は処方箋もこのときもらいます。

ERへの支払いは、私たちはCo-payが50ドルなのでそれをクレジットカードで、受付の人が病室まで来て処理してくれました。(保険については以前の記事を参考に) アメリカ以外の国でERへ行ったときはすべて保険適応無しで実際にかかった治療費を全額支払いましたが、まったくもって許容範囲内の額でした。でもアメリカで保険無しでERへ行ったら・・・単純な風邪なら数百ドルで済むでしょうが、レントゲンやMRI、CTをつかって検査された日には・・・想像するのも恐ろしい請求額が来ると思います。アメリカへ来るときは保険加入をお忘れなく!

どこの国でもERへ駆け込むと、やっぱり待ち時間と治療にかかる時間が半端なく長いです。
時間がかかるという覚悟で、時間を潰すもの、冷房の効きすぎや暖房が弱すぎて寒かったときに備えて上着を余分に持っていくことをお勧めします。UCSDのメディカルセンターなら無料でWirelessが使えるので、パソコンやスマートフォンを持っていくと待ち時間にアメ10が読めますョ♪

ERを利用して2-3日後に、ナースからフォローアップの電話がありました。これもありがたいサービスです。さすがサービス業ですね。

以上、私のER体験でした。

今年はERなしで過ごせますように~。 

アメリカでERに行く” への6件のフィードバック

  1. ERへのいざない、ありがとうございました。

    読んでいくうちに、私の心拍数もあがっていき、今も這々の体でカキコしてます。(´Д` )

    改めてバーニーが大事に至らず良かったね。
    そしてマキちゃんも。

    いやあ〜健康第一、第二に経済力は、万国共通必至ですね。。。

  2. >HISAYOさん

    はい。回復できてよかったです。
    この病院で一番いいのは、「ここじゃなくてあっちの病院へ行っておけば!」とか「他にもやり方あるんじゃないの?」という心配というか後悔はしなくて良いから。自分たちの手の届く範囲でここ以上の病院はないので、そういう意味でも気が安いです。

    健康とお金とクレジットカードは海外では必須ですね。

  3. ERは大変ですよね・・・。
    患者も大変だけど、付き添うのも大変。

    アメリカの病院で本当に困るところは、Maki-Kさんの言う通り、子供を連れて行けないところ。「どうしろっていうの?!」って感じです。
    こんなときに、日ごろのご近所づきあいは大切だな~って思いますね。でも、本当に本当にどうしようもないときは、ナースたちも協力的で、子供たちの面倒も見てくれますけどね。(親の私が小児科の診察室で倒れたときは、処置されてる自分のことより、残されてる子供のほうが心配でした・・・)

    ERに行く必要のないように健康なのが何よりですが、こればっかりは自分でもわからないですからね。心の準備は必要かも。

  4. >Erinaさん

    ほんとその通り、「どうしろっていうの!?」ですよね。

    また何かあったときは頼りにしてます。You can count on us too!
    もうちょっと家が近いといいですねぇ。

  5. ER, 何度も行きました。
    もう10回以上。
    ほとんど、友達が怪我したとき。
    確かにまたされますよね。
    でも日本のように 病院があいてなく
    たらいまわし、なんてことはないから
    緊急の場合、心配なし。

    保険持っていないと、大変。
    特に頭を打ったりすると
    6時間の検査で4万ドル、400万円。
    こちらに滞在している海外組は、
    母国に帰って治療する者もいたしね。

    私の親戚には、アメリカ国内、そして
    日本にも医者がいるけれど、
    日本のほうが同じ検査でも かなり安いと
    きいている。

    ERには 行かないように
    怪我しないようにしないとね。
    スポーツでERへ行くのは、いがいにも
    バスケットボールが一番多いそうだ。

  6. >シゲさん

    コメントありがとうございます♪
    怪我というのは、パラグライダーがらみの怪我でしょうか。やはり空を飛ぶと、怪我もERレベルになるんでしょうね。擦り傷とかで済まなさそう。

    日本の医療保険制度もありがたいけれど、アメリカでもきちんと保険に入っていれば、医療機関にかかる際の出費はそれほど高くないと私は思うんですけど。ただ保険に入れない人が治療を受けられないのが問題ですよね。

    私はこちらで夫の雇用を通して医療保険に加入していますが、妊娠出産は一切持ち出し費用なしだったし、定期健診やそこからマモグラフやMR、超音波検査など色々検査もしてもらって(結果問題なし)、払っている保険料の元はとってるとおもうので、特にアメリカの保険に対して文句言いたいことはないんです。

    バスケットって、あれはなかなか激しいですからね。サッカーやバスケットはアメフトみたいに防具はつけていませんが、プレーヤーの体と体が接触するスポーツだから、怪我も多いでしょうね。。。私、むかーしむかしバスケットやってました。

    怪我も病気もならないように気をつけましょう~。

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