アメリカ人女性との結婚を10倍うまく維持する方法- アメリカンガールを理解する編

お久しぶりです。Nao-Tです。今回も男目線からの国際結婚について書かせて頂きました。皆さんの感想やご意見をお待ちしています。今回の挿し画像は、梅宮辰夫・クラウディア夫人です。

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ネットで見る日本男児とアメリカ人女性の夫婦が少ない理由に、アメリカ人女性は自己主張が強くて、日本男児は魅力を感じないというのをよく見ます。また、アメリカ人の女性は独立心が強く、男に甘えないので、男目線から見て可愛くないというのもあります。また、日本男児はレディーファーストの心掛けが無いからダメというものもあります。

これらのネットの風評は本当でしょうか。前回は日本男児を徹底分析しましたが、日本男児とアメリカの女性をくっつけるにはアメリカンガールをよく知ることが必要です。そこで今回は、アメリカンガールについて考察して見ましょう。

さっそく日本男児の方々に質問です。あなたは女性の上司の元で精一杯力を出して働けますか?あなたと妻が共稼ぎをしているとして、妻の方が年収がずっと多く、会社での地位も高い場合、妻をずっと愛し続けられますか?妻が大会社の社長、夫のあなたが中小企業の中間管理職という世の中を作ることに尽力出来ますか。

アメリカガール達が目標にする女性とはどの様な人達でしょう。社会は理想の女性像に誰を置いているのでしょう。これを理解するのに適したデータを以下にリストしました。

日本でも良く知られたアメリカの5社を挙げます。Pepsi、IBM、Du Pont、Xerox、GM、誰でも聞いたことがある会社ですよね。日本の会社に置き換えれば、サントリー、東芝、東レ、キャノン、トヨタと考えて良いでしょう。どれも、超優良大企業で、誰もが就職出来たらなと思う憧れの会社です。このアメリカの5社の共通点は何でしょう。皆さん分かりますか?

そう、全て女性が最高執行責任者(CEO)、社長の会社です。

Fortune社が毎年アメリカの500大企業を選出するFORTUNE500の24社は女性がCEOについています。女性は人口の半分を占めることを考えると、これでもまだ少な過ぎます。

http://fortune.com/2013/05/09/women-ceos-in-the-fortune-500/

では次の質問です。NIKKEI225に含まれる日本の225社の中で、女性が社長についている会社は何社でしょう。

ゼロです。

トヨタの役員(取締役、専務、常務等の地位)に女性は何人いるでしょうか、そしてそれはGMに比べるとどうでしょう?

GMは役員の6名が女性、トヨタはゼロです。アメリカの女性進出は、大会社の役員の女性の割合が20%に届くぐらいです。

日本の衆議院と参議院での女性の割合は?

衆院が8.1%、参院が16.1%に対し、アメリカは下院が18.2%、上院が20%。日本の状況は韓国より遥かに遅れています。

http://www.ipu.org/wmn-e/classif.htm

現在日本48都道府県で女性の知事は二人。北海道と山形県。アメリカは50州の知事のうち5名が女性。

他にも日本の女性の社会への進出が、アメリカより大幅に遅れていることを示す統計は多数あります。日本の女性の地位は他のアジアの国に較べてもかなり下であることに驚きました。韓国や中国よりも下位になっている統計が数多く見つかります。

極めつけは、Janet Yellen、アメリカ連邦準備銀行初の女性の総裁です。女性が日銀総裁に就任することは、今の日本では絶対に考えられないことです。私はこの就任には本当に驚きました。

日本男児の「やめてくれ、もう沢山だ。」と言う悲痛の叫びが聞こえます。中には、「これだからアメリカの社会は荒むんだ。」と言う小声のイヤミも入っているようです。

ここで私は暴言を吐きます。日本が世界での競争力を取り戻す為には、少子化政策などの生ぬるい事は辞め、5年以内に東証一部上場の全社で、役員の20%以上を女性にすることを義務付けて下さい。日本の将来をになうのは女性です。今迄、あまり有効に使われていなかった女性の才能を適材適所で使うことです。才能のない男性は、才能のある女性に変わってもらいましょう。女性を家に閉じ込めるのは才能の無駄遣いです。これは最近騒がれている、リケジョや女子力といった、男の都合に会った女性の進出と本質的に違います。男と女が対等で競争出来る場を作ることです。

あえて暴言を吐いたのは、この考え方にわだかまりなく賛同することが、男がアメリカの社会で成功するのに必要なためです。アメリカは男女ともに女性進出率20%で満足していません。女性の人口は全体の半分。当然男女均衡の社会進出が目標です。

アメリカでは、伴侶は良き理解者であり、支持者であり、友であり、そして良きライバルであることを期待します。この最後の良きライバルと言うのが、日本男児がアメリカ人の女性と結婚した時に一番戸惑うことでしょう。日本では妻をライバルと見る発想は無いと思います。

昇給や昇進も夫婦で競争心を持つことが多くなります。妻が、夫よりも多く稼ごう、多くの部下を使う立場に着こうというライバル意識を持つ事はアメリカでは当たり前のことです。

夫婦の競争心は、家庭内の主導権争いというわけではありません。自分の伴侶を身近なライバルとすることによって、お互いが切磋琢磨出来る環境を作っているのです。競争も勝ち負けを決める為ではありません。夫が、収入が多いから家で威張れるわけでも無く、妻の収入の方が多いから夫の肩身が狭くなるわけでもありません。収入や社会的な地位に関係無く夫婦は同等ということです。

我が家は、私とワイフの給料は両方とも全額、夫婦の共有口座に入り、二人で相談をしながら使います。稼ぎが多い方が偉いという考えは起こりません。趣味や嗜好に使う個人出費は私の方が多いですが、私もワイフも同量の自分の時間を持てる限り、月の総出費額が予算以内であれば文句は出ません。

私は転職を二度しています。二度とも離れた場所に転職した為、私のワイフは辞職して、新しい場所で仕事を見つける羽目になってしまいました。両方とも、男の仕事の都合に女が着いて行くという形になった為、今度は彼女の転職に私が着いて行く場合以外に、彼女は仕事を辞めないと宣言されてしまいました。いつでも、ワイフが転職を言い出し私が仕事を辞め彼女に着いて行くリスクを覚悟しています。

日本ではレディーファーストがアメリカのマナーと思われ、ドアを開け女性を通してあげることや、エレベーターで女性を先におろしてあげる行動がレディーファーストの振る舞いの様に言われてますが、アメリカ人の女性はそんな表面的なマナーで男を評価しません。

彼女達が男に求めるものは、女性を対等に見れる平等感、女性の方が出世しても、肩身が狭くなったり、いじけて卑屈になることなく愛し続けられる度量の大きさ、お互いに相手を刺激しあい、成長できる向上心の強さです。

アメリカで長続きする夫婦は、お互いが良きライバルでい続けられ、刺激しあい成長を助け合い続け、給料や社会的な地位に関わらず常に夫妻同等の立場を取り続けるられる夫婦です。

レディーファーストとは昔のアメリカの男性が持っていた男性上位の意識を変える為のスローガンでしかありません。

昭和の日本男児の私は当初、家庭の主導権を年収の額で決めようとしたり、ワイフの収入は所詮副収入だと思ったり、私が出世しなかったら家庭が苦境に堕ちると言ったり、昭和の男性本位の価値観丸出しでした。ワイフの辛抱強さのおかげでどうにか意識改革を遂げられました。

日本の男性が今迄に当たり前の様に享受してきた亭主関白の特権を諦めてまで、なぜアメリカンガールと結婚する必要があるのかという疑問を持つ日本男児がいると思います。この3回のブログの記事で、アメリカ人との国際結婚は、日本人女性は得るものが多く、日本男児は失う物が多いと結論される人がいらっしゃるでしょう。表面的には確かにその様に見え、それが日本男児とアメリカンガールの結婚率の低迷の理由でしょう。それでも私はアメリカンガールとの結婚を勧めるのは、失う物を上回る利点があると思うからです。次回は、国際結婚の醍醐味について書こうと思います。 

アメリカ人女性との結婚を10倍うまく維持する方法- アメリカンガールを理解する編” への10件のフィードバック

  1. はじめまして
    この連載、すごく興味深く読ませてもらってます

    日本は本当にショックを受けるくらい女性の地位が低いんですよね・・・
    でも、納得なんですが(笑)
    日本に住んでいるとよく女性が怒らないなあと思うようなこと多いです
    多分差別を差別だと認識していない人が多いからだと思います
    ちょっと前東京都議会が性差別的な野次を飛ばしたことがニュースになりましたが、あれも結局うやむやで終わりました
    日本のレベルの低さにがっかりしてしまいました
    日本は本当にこの点に関しては最低レベルだと思っています
    あとは男女の役割分担の意識が強すぎるのかなと思います
    家事などよく言われますね

    ご近所の韓国や中国と似たり寄ったりだと思ってたんですが最近は抜かされたなと思うことが多いです
    韓国は大統領が女性になりましたし中国も意外と大企業の社長に女性がいるんですよね
    勿論両国ともまだまだの状態のようですが日本は更に・・・なので

    倫理的な観点からは勿論のこと、それ以外にも有能な女性を活かすことは日本にとっても間違いなくプラスになるでしょうから政府は本腰入れてほしいな、と思いますね
    どうも今の政権の政策はスベってますが・・・
    そういえばテレビに映る政治家たちも日本ではほぼオジサンしかいませんね

    伴侶がライバル、素敵な関係ですね
    理想です

  2. 大変興味深い記事、ありがとうございます。

    女性として現代の日本社会に物申したいことはたくさんありますが(笑)、こうやって男性視点での言葉はやはり意味が大きいです。
    日本はどんな年代でも、女性がとても生きづらい社会だと思います。(もちろん、男性は男性の辛さがあると思いますが・・・)

    上のjpさんのコメントにも私は同意で、これから日本はアジア各国にも抜かれていくと感じてます。

    ただ、アメリカの女性たちを見ていて感じることは、「女性だから」という理由だけでマイノリティを支持したり、実力ではなくアメリカの少数派保護政策だけを擁護している人もたくさんいるということです。
    そうなってしまうと、少数派という立場を利用しているだけで、中身が伴いません。
    日本もそうなってしまわないように、「男性だから、女性だから」という外面だけでなく、本質を見抜いた人事、社会作りをしていってほしいものです。

  3. Nao-Tさん、はじめまして。サンディエゴ在住のさちこと申します。Erinaさんのご紹介でこのサイトを知り、時たま読ませてもらってはいろいろと勉強させてもらっています^^

    今度11月にサンディエゴの日本人たちを対象とした「Better Life in USA」というフォーラムが開催されます。そこでは、アメリカで暮らす日本人が経験する言葉や習慣の違いなどをどうやって乗り越えていくかということをテーマに話し合いをしていきます。国際結婚、暮らし、ビジネス、いろんな面から話ができればと思っています。

    できればNao-Tさんのような方にパネリストしてご参加いただきたいくらいなのですが、お住まいがどちらかもわかりませんので、もしよろしければ、ここに書かれた内容を皆さんに紹介させてもらっても宜しいでしょうか?どんな感じでどれだけ伝えられるかはわかりませんが、国際結婚やアメリカで女性と働くということを考える時にとても参考になると感じました。ご許可をいただけたら嬉しく思います!

  4. jpさん。記事へのフィードバックありがとうございます。皆様からのご意見は今後の投稿の役に立つのでどんどんお願いいたします。

    記事に載せなかったデータにフォーチュン誌が選んだ、世界の100人の最も影響力のある女性というのがあります。

    http://www.forbes.com/power-women/#tab:overall_country:India

    アジアの朋友国でリストされているのは、

    中国  9人
    印度  3人
    シンガポール 2人
    バングラデシュ、韓国、インドネシア、台湾、ミャンマー、各国 1人
    日本   0人

    という凄まじい結果になっています。

    もう一つアメリカンガールズパワーを示す統計があります。

    http://www.ncwit.org/sites/default/files/legacy/pdf/BytheNumbers09.pdf

    これを見れば、アメリカのガールズパワーのすごさが分かるでしょう。日本の女子力などでは、全く太刀打ち出来ないでしょう。

    日本の女性を奮起させるには、どうしたら良いのでしょう。

    都議会ヤジ問題は絶好のチャンスと思いましたが、見事にうやむやにされてしまいました。ヤジの張本人の鈴木章浩議員の辞職は当然と思っていましたが、そうなりませんでした。アメリカ的な視点なら、鈴木氏出身の大田区で売られ作られた製品の不買運動などで全国からプレシャーがかけられたはずです。お店も会社も1%の売り上げで損得が決まる時代です。この様なネットで呼びかけた草の根の運動は非常に効果があるのに。みんなの党は詰が甘かったですね。

    日本の官僚の世界は、完全に男性主体なので、これを変えるには草の根の運動が重要になります。

    どうすれば変わると思いますか?

  5. Erinaさん。いつも貴重なコメントをありがとうございます。とても参考になります。

    私は、個人的には現在のアメリカではAffirmative Action (積極差別是正政策)は改善の必要があると強く感じています。ターゲットを縮小し、実用性のある形に変える必要があると思います。

    この政策は、白人男性が完全に主導権を握っていた数十年前のアメリカの社会をもっと開かれた社会に換えるのに多大な貢献をしました。現在のアメリカの強さは、かなりの部分この政策に起因している事が様々な形で証明されています。

    日本の状況を変えるには、この様な半ば強制的な政策で、きっかけを作る必要があります。何しろ、才能のある女性のパイプラインを持っている企業がほとんどありません。目標値を置く事により、企業が女性の活用を真剣に考え、実行する事によりパイプラインが出来、女性の進出が確実なものになります。ただ乗りする人もでますが、それは、才能のある女性を確保するには仕方ないでしょう。

    長い道ですが、始めの一歩を踏み出さねば何も変わりません。

  6. Sachikoさん。せっかくのお誘いですが、私はウィスコンシン在住のため残念ですが、ご辞退させて頂きます。なかなか有意義なフォーラムのようですね。近ければ是非協力したいのですが、物理的に無理です。良い会になる事をお祈りいたします。

  7. 興味深く拝見させて頂いています。私も日本で社会人として10年やってきましたが、女性という事での差別はもう当然のカルチャーで違和感を覚える事もなく過ごしてきました(現在はサンディエゴ在住です)。でもこちらのローカルのビジネスウーマンの方からも、アメリカでもまだまだ女性差別はあって全く平等ではないときき驚きました。日本のようなあから様な低レベルな差別ではないですが、アメリカでは平等と思っていただけあって驚きました。日本も外国人の受け入れ以前に社会環境が変わる事を望みます。

  8. Nao-Tさん、Erinaさんもおっしゃっておられるようにこういったトピックは男性側から取り上げてもらうことはとても重要だと思ってますので是非今後もお願いします

    日本はそもそも差別を差別だと思えていない人が多いと書きましたが、これが今の女性の地位に対する原因の一つだと思うんですね
    例の都議会の野次も勿論抗議する人もいましたが、結構そもそもその発言のどこが悪いかわからないという人がいました
    また被害者である女性議員へのバッシングがありました
    そこが日本の恐ろしいところだと思うんです
    都議会の発言のニュースは有名になりましたが、そのあと大阪の議会でも産休を取った女性議員に対し、産んだことを謝れと言い放った議員がいました。ちなみにこの議員も辞めていません
    これが今の日本です
    勿論これはあくまで一つの例ですがセクハラ、マタハラは日本では日常茶飯事です
    女性が安心して働ける社会とはとてもとても言えません
    また妊娠を機に辞めざるをえない環境が多いのも問題です
    これでは女性のキャリア追及ができないので高い地位に就く前に女性がいなくなってしまいます

    またフルタイムで働いていても家事の負担は全てor殆ど奥さんという家が多いのも問題ですね
    妻が忙しく働いていてもきっちり家事をやらないと夫が不機嫌になるというのが多いです
    これでは女性がパンクしてしまいます
    またNao-Tさんが文中にも挙げられているように妻の方が地位であったり給料が上であったりすると機嫌を損ねるのではと遠慮する女性が多いんです
    悲しいことにいじけて卑屈になる男性は多いです
    稼ぎが上だから俺の言うことを聞いてればいいんだという男性もいますし
    女性だけでなく男性も意識改革をしていかねば変わらないだろうと思います

    アファーマティブ・アクションは今の日本にかなり有効な政策じゃないかと思うのですが(日本はこういった強制さがなければなかなか変わらないでしょうから)
    日本はこういったことに関しては頑なに閉鎖的ですから外国の制度などを参考に取り入れていってほしいんですけどね

  9. Ayaさん。コメントをありがとうございます。女性の地位の更なる上昇はアメリカの最重要課題です。500社のうち女性のCEOは僅かに24社です。もっと対等な数に、というのが当然の社会的な圧力です。

    この数はしばらくは一定の速度で伸び続けるでしょう。産官民学が一体となった、数十年の努力の結果、女性の才能のパイプラインが適材適所に確立しています。Ready nowの女性があちらこちらに存在しています。

    アメリカの産業内の次の目標はパイプラインを太くすることです。どうすればもっと才能がある女性が増やせるかという話題が、企業のタレントマネイジメントの議題に必ず登ります。

    当然、女性はパイプラインを速く太くすることを願います。

    アメリカ企業をこの方向に走らせているのは利益です。様々なデーターが女性の躍進は企業の業績を良くする事を証明しています。発端はアファーマティブアクションの様な政策でしたが、企業がこれは結果的に業績につながると気付いた為、企業が積極的に女性の躍進を推奨し始めました。

  10. jpさん。フォローアップのコメントを有難うございます。

    おっしゃる通り日本の現状は、こと女性の躍進については絶望的な状況の様です。これを打開するには何処かで意図的(deliberate)な行動を取るしか無いでしょう。

    現在の男性主導の仕組みでは、最終的には男が行動を起こさなくては変わりません。男が、女性の地位の向上は男に有利だと認識し行動するしか無いでしょう。

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