アメリカ企業でミーティング

アメリカ企業でミーティング

先日の話し。

かなり大きなミーティングがありました。

巷ではかなり有名なお客さんが、うちの会社に来て、プロジェクトについてのディスカッション。総勢20名くらいだったか。

先方はマネージャ、ディレクタークラスが5、6名。

こちらは、マネージャ、ディレクタ、シニアディレクタ、果てはバイスプレジデントまで、何が起こっても、すぐに判断してその場で結論を出せるような体勢で臨みます。

フォーマルなミーティングにもかかわらず、いつものように服装はそれほどフォーマルではなく。ネクタイ、スーツ姿はどこにもいません。ちなみに私はジーンズでの参加。

かなりざっくばらんな雰囲気でミーティングは進みます。たまに、誰かが冗談を言ったり。

事前に配布されているアジェンダに則って、1人当たり持ち時間1時間程度で、プロダクト情報を説明します。お互いに目的がはっきりしていますから、ミーティングの進行速度もかなり速いです。時間どおりに終われない場合には、少し伸ばすこともありますが、ほとんどの場合、終了数分前になるとプレゼンやディスカッションのスピードが速くなって、時間通りに終わらせます。重要な論点を残した場合には、後日メールベースで引き続きディスカッションが行われることも。

この辺が日本と少し違うところかなぁと思ったりもします。

日本の場合には、何のために集まっているのかさえもわからない場合があります。また、そうでなくても、目的がそれほど明確にされておらず、ディスカッションのゴールが何なのか、誰が何を求められているのかなどなどよくわからない場合があります。時間制限もない場合がありますね。ダラダラ...。

このミーティング中に感じたのですが、「日本のミーティングとこちらのミーティングの決定的な違い」。

これを日本でやる人は多分いないだろうなぁと言うのが。でも、こちらでは、たとえ相手がお客さんであろうが、会社の社長であろうが、日常的に起こるんです。

何だと思いますか?

最近、日本でもミーティングにはパソコンを持ち込むのが普通ですよね。ミーティングの議事をタイプしたり、あるいは、プレゼンの資料をプロジェクタに映したり。

当然、こちらでも、ミーティングの参加者すべてがパソコンを持ち込んでいます。

日本ではミーティングの参加者は、たいていの場合は話し合いに参加しますよね。たとえ、話チンプンカンプンでも、とにかく聞く「ふり」をします。聞いてないと、参加していないとみなされ、上司がうるさいから。あるいは、評価が下がるから。

でも、こちらは違うんです。

自分のプレゼン以外の時間は、ほとんどの人が、メールを受信したり、メールに返信したり、あるいは、明日のプレゼンの準備をしたり。皆、思い思いのことをしているのです。

で、たまに不意打ちをくらうことがあったりして、「ヘイ、あれ、どう言う話だったっけ」みたいに、矛先が自分に向くことがあるんですね。もしそれが日本人の私だったら、「いや、その、あの、えー、すみません、よく理解できなかったので、もう一度言っていただけますか」みたいにシドロモドロになりますね、きっと。それが、落ち着いたものです。

「ごめん、ちょっと聞いてなかった。もう一度説明してくれない?」

で済んでしまいます。

日本で、これをやったら大変なことになりませんか?「何やってんだ、お前!」、「ちゃんと聞いてろ!」とか。

何度も続ければ、評価が下がることは間違いなし。「出て行け!」ってなことにもなりかねません。

こちらはそんなこと全くありません。バイスプレジデントでさえ、カタカタメールを打っています。お客さんがプレゼンしていようがいまいが、そんなのお構いなしです。

それとも、うちの会社の人間だけなんでしょうか、こう言うの。

私の知り合いの日本人が、やはりアメリカ企業でマネージャをしているのですが、ミーティングの最中に、参加者がメールをカタカタ打っていて話を聞いていないので、切れてしまって、「パソコンを閉じろ」と言ったそうなんですね。そしたら、総好かんを食らってしまったとか。

文化の違いなんでしょうか。

個人的には、生産性を上げるために、いろいろなことをパラレルに出来る方が良いと考えています。

 

人の話はしっかりと聞くに越したことはありませんが、そうするかどうかはその人の判断に任されているってことなんですね。 

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2 comments on “アメリカ企業でミーティング”

  1. 私も、先日参加したあるセミナーに、うちの会社のVPも来ていたのですが、やっぱり忙しそうで、セミナー中もパソコンで仕事していました。(そして午後には帰る)
    セミナー自体がどんな内容なのか、気になるので参加していたようですが、セミナーの内容で彼にとって目新しいことがあるわけもなく・・・笑
    まぁ、仕方ないですよ。ずっと座って聞いてたら時間がもったいないですもん。「集団行動」に対しての拘束感覚が、日本とアメリカでは違いますよね。(アメリカ人、苦手だからな・・・苦笑)

    もちろんこういう人たちは、講師の目の前に座ることはなく、端っこのほうでひっそりとメールしていますね。一応、礼儀。

    私は日本人的に(?)集中して参加していると、「この人は熱心だな~」と講師に覚えられます。笑

  2. そそ、最初から最後まで真面目に議論に参加すると、かなりの人と知り合いになれると思いますね。

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