アメリカ政府シャットダウンの影響

この記事でも書いたように、アメリカ政府がシャットダウンされて、今日で4日目。

懸念されていたように、各方面でその影響が出てきています。

影響を受けている機関や企業は営業停止の状態で、そこで働いていた人たちは”Furlough”と呼ばれる自宅待機の状態。この間は無給扱いになります。

 

ここサンディエゴでも、その影響が出ています。

サンディエゴはご存知のとおり、Navy(ネイビー)と呼ばれるアメリカ海軍のメインハブの一つ。

Marine Corp(マリーンコープ)と呼ばれる海兵隊の基地や施設も多くあります。

それに伴って、Civilian(シビリアン)と呼ばれる、軍人ではないのだけれど軍隊の中の業務を行う一般市民や、大手軍需企業も多く存在します。

これらの機関や企業で働いている人たちも、多くが自宅待機の状態です。

 

From abcnews.go.com
From abcnews.go.com

 

自宅待機ならまだしも、住民の健康や安全などに直接的な影響のある機関は通常通りの業務を行っています。

そして、この間の給料はIOU (“I owe you”)と呼ばれる「国債」として払われたりするそうです。日本じゃちょっと考えられません。

ミリタリーの方は、シャットダウンについてこのウェブサイトを参考にしてください。

 

 

水曜日、アメリカ連邦議会のあるワシントンDCで、ある事件が起こりました。

ホワイトハウス前のバリケードに、一台の車が突っ込み、警備員たちの制止を抜けて、車は逃走。DCでカーチェイスになりました。

警察に囲まれた容疑者の車は停止し、5人の男性警官が容疑者に向けて発砲。

DCは騒然となったそうです。

 

その後、ニュースを聞いた私は、心が沈みました。

容疑者は女性で、後部座席には幼児がいたそうです。搬送された女性は死亡しました。

 

次の日の朝になって、詳しい情報が出てきました。

この女性は34歳の女性で、コネティカットに住んでいたとのこと。後部座席にいたのは彼女の1歳の娘。

女性は昨年8月に出産した後、「産後うつ」の状態になり、心と体の調子を崩したままだったそうです。

彼女の家からは、躁鬱やスキツォフレニックに対応する処方薬が発見されました。(Source: CNN News)

 

証言したのはこの女性の母親で、ドクターとのアポイントメントがあったこの日、なぜ女性がDCに行っていたのか、どうしてこのような行動をとったのか全くわからないそうです。

彼女の所持品から銃などは見つからず、警官に発砲されたときも丸腰だったことがわかっています。

この時に警備にあたっていた警官たちも、発砲した警官たちも、国家公務員。給料が払われる保証のない中、勤務をしていました。

 

現段階では、政府シャットダウンが彼女の行動にどう関係あるのかはわかってはいません。しかし、私は「関係ない」とは言い切れないと思います。

「政府シャットダウン」という非日常の状況は、市民を不安にさせます。そしてそれはいつ終わるのかわからない状態です。

シャットダウンの直接的な影響を受けている人や家族の不安は、もっと大きいのだろうし、今まで信じていた存在がこんなにも脆いものだったと知るのはとても恐ろしいことです。

私は連邦議会議員の一人ひとりが、この事件を真摯に受け取って、自分たちがこの女性や残されたベビーと同じ、一アメリカ市民であることを実感しながら仕事をしてほしいと思います。

 

この日、共和党ティーパーティのメンバー、ミシェル・バックマンがある発言をしました。

“This is about the happiest I’ve seen members in a long time, because we see we are starting to win this dialogue on a national level,”

 

 

「私たちの中で、(シャットダウンが決まったのは)Happiestだと言っても良い。全国規模での勝利が見えてきているのだから。」

 

う~ん・・・・何を考えているんだろう?

怒りを通り越して、疑問しか生まれません。

きっとこの人たちの価値観は、私個人の価値観とは180度違っていて、どうやってもわかりあえない人が世の中には存在しているのかもしれない、と感じた瞬間でした。

 

シャットダウンが起こったのは共和党だけの責任ではないと思います。

通らない予算案を提示し、パスした、大統領、上院、そして今でも、どちらも譲らない下院。

共和党は民主党を責め、民主党は共和党は責める。

そしてもっと呆れることに、連邦議会議員たちは、予算案が通らないこの間も、きちんとお給料をもらっているのです。

 

議会の外の世界では、無給で自分たちを守る警備員が、うつ状態の母親を射殺。幼い子供は全てを目撃したまま、残される。

私は今回のシャットダウンで、連邦議会という場所は、アメリカの市民のために政治をやっているわけではないということを強く感じています。

税金を納める人間として、きちんとアメリカ政治に向き合わないといけないな、ということも・・・・・。

 

 

しかし、議会という特殊な場所で、くだらない喧嘩が繰り広げられている間、世間では心温まる(?)エピソードもあります。

DCには、ホワイトハウスや連邦議会などの政治中心部を囲う、”Beltway”(ベルトウェイ)と呼ばれる環状フリーウェイがあります。山手線みたいな感じです。

その周りのビジネスは、Government Workers(公務員)たち(議会議員を除く)を対象に、無料で商品やサービスを提供したり、ディスカウントをしたりしているそうです。

無料のコーヒー、サンドイッチ、車のオイルチェンジなど・・・。(詳しくはこの記事で

シャットダウンを逆手にとって商売をするとは、さすがアメリカ人です。

 

その他のシャットダウンの影響

  • 国立公園の閉鎖(アメリカ国内)
  • スミソニアン博物館の閉鎖(ワシントンDC)
  • Miramar Air Showのキャンセル(サンディエゴ)

その他はこのページでどうぞ。

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