ジュニア・セアウの死

今週の2日水曜日、ここサンディエゴ北部のオーシャンサイドの自宅で、元NFLプレイヤーJunior Seau(ジュニア・セアウ)が自分の胸を銃で撃って自殺しました。43歳でした。(一連のニュースの流れはこちらから)

ジュニア・セアウは、ここサンディエゴのアメフトチーム、サンディエゴチャージャーズで1990年のドラフトから2002年までラインバッカーとして活躍。殿堂入りも果たした後は、2010年にリタイヤしました。プロボウル(オールスター)にも12回選ばれており、NFLでの地位は確固としたものでした。サンディエゴ市内にもSeau’sというレストランをオープンし、ファンが集う場所として有名になっていました。

 

今回の突然の死、それも自殺というニュースはサンディエゴだけでなく、全国のNFLファンにとってショッキングなことであり、大々的に取り上げられています。

そしてこのニュースに人々が注目している理由は他にもあります。

それは、「アメフトのプレーによる脳へのダメージ」。

セアウは実は、数年前にも自宅近くの海岸の絶壁から、車ごと転落しそうになるという事故を起こしています。その際は、彼女との喧嘩やドメスティックバイオレンスなどの噂が立ちましたが、その頃から精神的にかなり不安定になっていたようなのです。

 

事実、アメフトのプレーによる脳へのダメージは、ずっと昔から研究されています。

セアウが務めたラインバッカーというポジションは、プレーのたびにヘルメットとヘルメットでぶつかりあうポジション。この衝撃は、毎時30マイル〜40マイル(45キロ〜60キロ)の自動車事故と同じくらいの衝撃だと、ニュースで読んだことがあります。それを、中学・高校から40歳まで、シーズン中はほぼ毎日やるんです。これは相当な脳へのダメージに違いありません。

そしてこのダメージは、深刻な鬱病(depression)を引き起こしうるということで、今回のニュースで注目されています。

 

毎年のように、練習中に脳しんとうを起こし、亡くなる高校生や大学生もいる、このアメフトというスポーツ。

輝かしい栄光や、名誉の影には、プレイヤーたちの孤独な戦いがあり、家族や友人など周りの人々の苦労とサポートが必ずと言っていいほどあると、気づかされずにはいられません。

 

私も個人的にアメフトファンで、毎年シーズンになればどのチームに誰がいるか、などで盛り上がります。かっこいいし、エキサイティングなスポーツだし、プロで活躍している選手達は、一流中の一流アスリート達です。

ただ、彼らもアメフト選手である前に、一人の男性であり、息子であり、父親であるかもしれない。そんなことを考えると、彼らがどうか安全に、そして楽しくプレーしていることを祈らずにはいられません。

 

RIP, Junior.

(From wikipedia)

 

ジュニア・セアウの死” への3件のフィードバック

  1. 最近だとなでしこジャパンの澤選手もめまいなどの症状に悩んでいるということですよね?
    サッカーもヘディングするし、お笑いのしずちゃんも女子ボクシングで脳へのダメージがあるとかないとか・・・。
    どんなスポーツも多少のリスクはありますが、アメフトは最たるものかもしれませんね。

  2. >Hisayoさん
    コメントありがとうございます。
    そうですか・・・サッカーもボクシングも、頭への衝撃がありますもんね。
    膝とか肩とか、体へのダメージも大きいですが、脳へのダメージというのはやっぱり怖いですね。気をつけてもらいたいものです・・・。

  3. Junior Seauの脳は、医学研究のために使われるそうですね。これで少しでも犠牲になる人が減るといいのですが。こういう事件は、脳のダメージも影響があるんだろうとは思いますが、このレベルまでプレーできる人はもともと気性も荒いでしょうし、若くして大金を手にしてちやほやされる立場に置かれますから、そういう性格的なことも関係しているような気がします。
    アメフトでの怪我といえば、試合中に脊髄を損傷したラトガース大学の元選手がバッカニアーズと契約したというニュースもありました。バッカニアーズの監督が当時ラトガース大学の監督だったという事情があったとはいえ、こういうところにアメリカのスポーツ界の懐の深さを感じます。
    なお、せっかくだからチャージャーズ時代のSeauの写真を使ったら良かったのでは。。。

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