ハイメンテナンスな日本人

みなさん、ハイメンテナンス(High-maintenance)って言葉聞いたことありますか?

ハイメンテナンスとは、世話がかかる、手がかかる人やものを指す言葉。特に関係を維持していく上でお金のかかる女性を指す場合が多いようです。ネット検索してみると、「一泊旅行でも数個のスーツケース(ブランド物)を持ってくる彼女」、「彼氏の車が高級車でない限り、乗るときは顔が半分隠れるような大きなサングラスを外さない彼女」、「外出するまでの準備に2時間以上かかる彼女」など、決して彼女にはしたくないような具体例が続々と挙がってきます。

かつて日本で生活していたカナダ人の友達と話しているときに、「日本人は基本的にカナダ人よりもハイメンテナンスだ」という話になりました。最初はハイメンテナンスという言葉のマイナスイメージから否定したい気持ちになりましたが、そう言われてみれば・・・私たち日本人にとって当たり前だったことが、カナダ人からは「ハイメンテナンスな人」として見られてしまうかも、という事例がいくつかあるなぁと気付かされました。

例えば、夏になると日傘が手放せないという女性も多いかと思います。日本では外出時には日傘に加えて日よけ帽子、手袋、スカーフで完全防備した女性に出会うのは大して珍しいことではありませんが、バンクーバーではまず見かけません。夏場の紫外線は日本の20倍くらいあるにも関わらず、みんな小麦色のクールな肌を手に入れるために積極的に肌を焼きます。肩いっぱいに広がるシミ・そばかすも全く気にする様子はありません。カナダ人の男友達が、一緒に散歩をしていたときに日傘をさしたという日本人の女友達に対して、「あのときは離れて歩きたかった。日傘をさしてるようなハイメンテナンスな彼女がいると思われたくなくて。」と冗談交じりに話していました。

例えば、離れると気づく日本のマスクの普及率の異様な高さ。日本では冬場になると老若男女問わず毎日のようにしますよね、マスク。こちらでマスクをしていたら「よっぽどひどい感染症にでもかかった?」と心配されてしまうでしょう。数年前の冬に友人と2人で日本からカンクン(メキシコのリゾート地)に旅行に行ったとき、ちょうどその頃日本ではメキシコ発端のインフルエンザが世界中に蔓延とのニュースで持ちきりだったため、日本の空港から(むしろ家から?)しっかりマスクを着用して、滞在中の予備マスクもしっかり確保して万全の体制でメキシコの空港に降り立った瞬間、マスクしてるの私たちだけ状態。空港職員のお兄さんたちが私たちを見て「病院から来たのかい?!」とからかってきました。きっと彼らにも私たちがハイメンテナンスに見えたのだと思います。

逆に、カナダ人が日本人よりもハイメンテナンスしているなと感じる点もあります。

例えば、子供から大人まで、ビタミンなどのサプリメントに頼る率が高い点。子供たちは学校で食生活についての指導を受けているようでホームステイ先の家庭にも子供たち用のビタミン剤やサプリメントが常備されていました。私の子供時代は、ビタミンCなんて言葉、UHA味覚党のシゲキックスか、ハイCレモン(レモン味のラムネ菓子)のパッケージで見たことがあるくらい、無頓着でした。現在でもサプリメントと聞くと、お金に余裕のある人たちがより一層質の高い健康を求める手段のひとつで、お金に余裕があれば買うかもしれないけど、無くてもいいな、くらいの存在なので、カナダ人の普段からの服用量にはびっくりしました。

他にも、オーガニック食材への意識の高さや、ジムでのエクササイズやヨガなどが広範囲の人々の日常生活の一環になっているところも、カナダ人流ハイメンテナンスだと思います。

こうやって両者の違いを比較してみると、日本人は特に体の外側からの悪影響を受けないようにすることで自分達の健康や安全を守ってきており、カナダ人は逆に体の内側から免疫力や生命力を高めて自分達の健康を維持していく傾向にあるように思います。1平方キロメートル内に339人で生活している日本人と、3.4人で生活しているカナダ人。日本では人と人との距離が近い分、周りの環境からの影響力がカナダよりもどうしても大きいですから、優先事項として日本人がこういった方法を選んできたという点は納得がいきますね。

ただ、カナダ人のサプリメントやジム通いより、日本人の日傘やマスクのほうが目に見える分、どうしても「ハイメンテナンス」と見えてしまうのが少し腑に落ちない点ではありますが。 

ハイメンテナンスな日本人” への9件のフィードバック

  1. ハイメンテナンスなのかは別として、今回久し振りに帰省したら、単純に「日本人は厚着だな」とか思いました(気温30度超で湿度80%なのに)。


  2. それ、日本だけじゃなくて、真夏の台湾でも長袖(またはアームカバー)+日傘でがっちりガードの台湾人女性が結構いて、私は「根性あるな」と思いました。

  3. 仕事でシンガポールへ行ったとき。
    赤道からそれほど遠くないこの小さな国には 
    色黒の人々でいっぱい、そう想像してたら、
    みんな色白。
    なんでも 外へはあまり出ないそうだ。
    色の黒いのは 隣の国から仕事でやってくる人たちだと。

    いつもサンフランシスコの海岸で遊んでいる私が
    一番色が黒かったなあ。

    それにしても、海外では
    マスクだけはしないで欲しいなあ。

  4. たつやさん
    日本人の洋服って厚地だしなんだか「しっかり」してますよね。バンクーバーのファッションはカジュアル、楽チン志向が高いので、ローカルの人はヨガパンツにタンクトップとか、だいぶラフな格好でカフェしてたりしますね。

  5. マキさん
    留学とかワーホリで来てるアジア人(日本人、韓国人、台湾人など)の女の子はやっぱり美白志向ですね。でもこっちで生まれた日系カナダ人の女の子(両親ともに元日本人)は夏はビーチでガッツリ焼いてて、その時はやっぱりこの子はカナダ人だなぁと思いました。

  6. シギーさん
    私も以前観光でシンガポールに行ったとき、現地の中華系の人と毎朝トラックに乗ってマレーシアからやってくる労働者の人たちとの違いにびっくりした記憶があります。
    でもシンガポールで一際黒光りしている日本人って、想像したらちょっと面白いですね。
    やっぱりマスクはダメでしょうか、個人的には顔周りが暖かくなって好きなのですが・・・

  7. あぁ!
    あの、トラックの荷台に乗ってるのは、マレーシアから出稼ぎに来てる人なの!?
    シンガポールはああいう乗り方もありかぁ~、っておもって見てました。
    なるほどね~。

    マスクを長くしてると、耳の後ろが痛くなりませんか?
    花粉症なので、花粉の時期に日本に帰ると、マスクするんですが、半日で耳が痛くてギブアップ。どうにかならないかなぁ。

  8. マキさん
    インフルエンザが流行ってたときに会社から支給された、超強力なマスクは、紐を耳にかけるのではなく頭の後ろまで持っていって固定するタイプ(水泳用のゴーグルの要領で)。見た目は、ダストの多い工事現場で使われている業務用タイプのものに近かったですが・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です