バンクーバー・パブリック・ライブラリー

私のお気に入りの場所のひとつ、バンクーバーのダウンタウンにある大きな公立図書館。Vancouver Public Library(VPL)と呼ばれる7、8階建ての大きな建物は、私にはイタリアのコロッセウムにしか見えないのですが、円柱状の形をしていてダウンタウンのランドマークとしても知られています。そしてそこは地元の学生から家族、そして私たちのような留学生の情報交換の場、勉強の場所として多くの人々に親しまれてきました。

そこでは所蔵されている書籍、雑誌、DVD、CDのレンタル、高速インターネット付きコンピューターの使用などが無料でできる上、全フロア無料のWiFiも完備されています。そしてバンクーバーの市内に22ものVPLの支店が点在しており、そのどこの支店で借りても、どこの支店でも返却が出来るという、なんとも便利な仕組み。返却を忘れてしまうと一点一日につき1カナダドルのペナルティが加算されるので、立ち寄りやすいどの支店でもサービスが同じように受けられるのはありがたいですね。
それに定期的に開催されるイベント、プログラム等が無料で参加できます。例えばJob Search Tours(仕事の探し方説明会)、 A Touch of Play(演劇について話し合うクラブ)、Internet Basics(インターネットの活用術クラス)などの生涯学習などのクラスも開催されているようです。
あと、学生にうれしい豊富な自習スペース、グループ学習用の防音壁付き個室もあります。

さて、こんなに魅力的な施設ですが、誰にでもオープンであるがゆえに、ほんと、誰でも入ってきます。以下に、使用上の注意点をいくつか挙げていきたいと思います。

まず最も気をつけていただきたいのが盗難に対する防止意識。図書館で勉強なんて、聞いただけで眠くなるって人もいるかもしれません。電車やバス、図書館って本当になんであんなに眠いんでしょう。これが日本の図書館ならば、そのまま机にうつ伏せになってしばし仮眠しても何の問題もないでしょうが、ここVPLで仮眠をとる前には(でも結局寝る)電子辞書、携帯電話、金目のものは一旦全部かばんの中にしまい、そのかばんを抱えるような形でうつ伏せになります。さもないと誰かが横を通りざまにふっと、何か取っていってしまうかもしれないからです。友達が以前電子辞書を取られそうになったのに気づいて、” Hey, it’s mine!” とその男に声をかけたら、” Oh, sorry sorry.(笑)” と非常に罪の意識も軽い。それこそ起きてる間でさえ、かばんは常に目の届くところに置いておき、常に気を張っておくことが重要です。

時には勉強の合間にふぅっと深呼吸、おや、なんだこの異様な臭気は?と思って振り返ると後ろの席でホームレス風のおじさんが、かばんから持ち物を全部出してはまた入れて、入れてはまた出してを延々と繰り返していたり。また、これまた一風変わった風貌の男性がインターネットでミュージックビデオを見ながら(一応イヤホンはしていたけど)ハミングして体を揺らしながら今にも踊りだしそう、とか。これがまた結構な頻度で起こるんです。たぶん3時間滞在すれば1、2人はいます、遠かれ近かれ。

あとたまにあるのが、留学生女性をターゲットにしたナンパ。以前図書館で電子辞書片手に地元新聞を読んでいると、” It’s a very good way to study English.” と話しかけてくる男が。急に話しかけられて驚いたのか、慣れないナンパに動揺したのかはさておき、高まる鼓動を抑え冷静に聞こえないふりをして無視をかましても、” Are you from Japan?” “コート、カワイイ(片言の日本語)” などとしつこく話しかけてきたので、ただ “ No. ” とぴしゃりと言ってやると彼は去っていきましたが。その人物は常習犯でその後も他のアジア人留学生風の女の子に話しかけているところを見かけたり、以前私に話しかけたことも忘れて、懲りずにまた声をかけてきたりかなりうっとおしいのですが、” No.” とさえはっきり言えればそれ以上変なことをしてくるわけでもないので大丈夫です。

以上のことを念頭において、日本の図書館では起こりそうにないことにも柔軟に対応していけば、とても便利でリーズナブルな生活情報源、または学習ツールとして活用していただけると思います。図書館敷地内の売店エリアを通り抜けるときの、あのコーヒーと、ピザと、何か食べ物が混じった独特の香りが、1年前に初めてカナダに来たばっかりのときの新鮮な気持ちを思い出させてくれて、私にとって一番「今カナダにいる」と実感させてくれる香りになってしまいました。


図書館敷地内の売店の様子 

バンクーバー・パブリック・ライブラリー” への6件のフィードバック

  1. その有無を言わせず完全に遮断する、「No」て良いす。こんなオサレなビルヂングがウィチタにもあったら良いのに…

  2. タツヤさん
    ウィチタってどんなところだろうと思ってwikiってみたら、「昔からカンザス州はアメリカにおける田舎の代名詞となっており」という説明を発見しました。なるほど(笑)
    私もバンクーバーでガラス張りのスカイスクレイパー(超高層ビル)とかこういう変わった形の建物を見るたびに、「地震国日本にはありえない建築だなぁ」と常々うらやましく思います。

  3. ま、生活に必要なもの一式は(「とっても日本人特有」のものを除き)あんま困ったことはないんですけど、たまに困る程度でしょうか。

    「ジ・アメリカ」なカンザス、是非通りかかってみてください。まじ平野~て感じです。「ひらの~」じゃなくて「へいや~」ですから。

  4. 平野~は日本じゃ味わえないですから、逆に貴重ですよ!アメリカは日本にない風景がたくさんあって、「やっぱりここはアメリカだ。」って感じれることが多いかと思いますが、バンクーバーはアジア人も多いし、樹木や景観なんかも日本と似ています。山と海が近いですしね。

  5. 私もバンクーバーに3ヶ月語学留学してました。この図書館も行きました。ホームレスの件は良く分かります。サンフランシスコに住んでいたのとカブります。日本のホームレスとの違いに驚愕したのも覚えてます。

  6. かよさん
    サンフランシスコもそんな感じですか。イメージでは確かにバンクーバーよりももっと自由が許容されてるのがサンフランシスコという街だと思っています。
    日本のホームレスは本当に大人しいし自立してますよね、これらと比べると(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です