ワークシェアリングプログラム in US

1124527_business___.jpg

この厳しい世の中、皆さん、不況を乗り切るためにいろいろな策を講じていらっしゃいます。あるいは、講じようとしていらっしゃいます。



昨日あたりのニュースで、「ワークシェアリング」の話が出ていましたね。日本ではまだほとんど実施されていないようで、その是非についても、まだまだコメントできるような段階ではないと言われています。



このワークシェアリング、簡単に言うと、会社で働いているもの同士が、それぞれの労働時間を分け与える(シェアする)と言うものです。



つまり、1日、8時間の労働時間だとすると、あなたが4時間、私が4時間、同じ仕事をすると言うことですね。



これによって、1人当たりの労働時間を短縮するってことです。つまり、雇用側から見れば、1人分の賃金で2人雇えると言うこと。


そのニュースでは、日野自動車が99年に55歳以上の従業員を対象に、1日の労働時間を7時間にして、給料を10%カットしたことがあるとのこと。



つまり「時短」→「固定費削減(賃下げ)」によって、雇用環境を悪化させずに、会社の業績を保つ、あるいは上げると言う作戦ですね。または、会社の業績を保ちつつ、雇用を創出するとか。



従業員側から見れば、首を切られるよりも給料が下がった方がまだましと言うことでしょう。



アメリカでも実はそう言うプログラムがあります。



Work Sharing Program



アイデアは同じで、各々の労働時間を減らして雇用を保ちます。で、さらにワークシェアリングしている労働者に対して、失業保険が給付される州もあるようです。



Guide For Work Sharing Employers



には、雇用主に対して、どのような手続きを踏んでワークシェアリングプログラムを導入すれば良いかが説明されています。



少なくとも2人の従業員に対して適用され、少なくとも10%の労働時間と賃金の削減が必要条件になっています。



では...



ワークシェアリングって、どんな職種に向いているんでしょうか?



工場従業員だと結構シェアできそうなところがありそうですね。熟練工を必要とするようなところでなければ、何とかなりそうです。



営業職も何とかなりそうですね。今まで4つのお客さんを周っていたところを、2つずつにするとか。でも、デスクワークはそれほど簡単にはいかないような気もしますね。いや、そうでもないかな...


では、私のような技術職はどうでしょうか。今まで、ある電子回路の設計を任されていたところを、それを半分に分けると...負担は軽くなるかもしれませんが、逆に効率が悪くなるような気もしますね。



CEOのワークシェアリングとか...あったら受けますね、きっと。



とにかく、誰も首を切られたくないですから、何とかしなければなりません。



不安だ...

 

Visited 10 times, 1 visit(s) today

2 comments on “ワークシェアリングプログラム in US”

  1. 日本では労使がそれぞれ勝手なことを考えているので導入が進んでいかない雰囲気です。労のほうが「ワークシェアして仕事を減らすして、給料は減らしたくない」と言っているためです。

    仕事する時間を少なくして、少ない収入と支出でのんびり暮らすことが社会的に「良いことだ」と是認されないと、そのようにする人が増えません。他の人が皆そうしないことには自分もできない人が多いので、変革しにくい社会なのですね。

    私は2004年から勤め先に頼んで独自にやらせてもらってますが。(^^;)

  2. 和尚さん、コメントありがとうございます。

    >給料は減らしたくない
    確かにそうですよね。給料を減らされると生活が苦しくなりますから。

    給料が下がっても、その分、物価が下がれば、トータルで見た生活の水準が変わらないのでそうなって欲しいのですが、世の中それほど甘くありませんね。

    不況だから、このシステムを導入すると言うのではなくて、余暇を増やすために導入するシステムと言うふうに理解できれば良いんですけどね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です