ワーホリのすヽめ

みなさん、「ワーキングホリデー(ワーホリ)制度」ってご存知でしょうか?

海外に長期(90日以上)滞在するにはその目的に応じて特定のビザが必要になってきます。留学するのであれば学生ビザが、現地の会社で働くのであれば就労ビザがそれにあたります。ただこれらのビザを取得するにはそれなりの申請費用がかかりますし、就労ビザに至っては雇用主からのサポートがないと、どれだけ「海外で働きたい」と思っていても個人で取得できるものではありません。

カナダのワーホリビザは18~30歳(申請時)までの日本国籍を持つ人で、過去にこのビザを利用してカナダに入国したことのない人であれば比較的簡単な審査で取得することが出来る1年間の多目的長期滞在ビザです。費用も1万~1万5千円くらいとお手ごろ。その1年間の期間は、語学学校に通うなり、カナダの企業でアルバイトをするなり、旅行をしてまわるなり自由に使うことが出来ます。

「ワーキング」とついていますが働かなくてはいけないわけではなく、外務省HPでも「ホリデー」のほうに重点を置いて「主として休暇を過ごす意図を有すること」、そのために資金が必要ならアルバイトしてもいいよ、といった表現を強調しています。

ただほとんどの人がこのビザの最大の特徴である1年間の就労許可を利用して海外で働く経験をすることと思います。

どんな仕事がワーホリの私たちに出来るかは、個人の英語能力や以前の職務経験によってさまざまです。日本で美容師をしていたという人だとこっちの日系のヘアサロンでひっぱりだこだし、同様にネイリストさんや、寿司職人などの手に職系は結構求人があります。英語に自身がない人でも日本食レストランのスタッフや日本人向けの土産ショップなど、こっちにはたくさん、本当にたくさんあるので、そうゆうところで少しずつ英語に慣れていくという働き方もあります。ただせっかくカナダに来ているんだから、日系企業じゃなくローカルの会社で働きたいという人もいると思います。私もその一人でしたから。ただその際には前職の経験以上に英語がどれだけ理解できて話せるかが問題になってくるかということを、職探しのときも、そして今でもひしひしと感じます。

ちなみに仕事を探していたころの私の英語の能力は、TOEICだと800点くらい。数字だけ見ると結構高いじゃないかと自分でも思うのですが、現実世界でのリスニングの理解度は留学生同士の会話であれば90%は理解できるのに、いざネイティブの英語になると40%くらいしか正しく理解できず、あとの30%はその場面や表情や話の流れからの推測、残りの30%は理解不能といった状態でした。話すほうは、簡単なことであればある程度の自信をもって伝えられるけれど、ちょっと長く話し出すと、動詞の過去形・現在形・3単元のSなんかがごっちゃになったり、名詞・形容詞・副詞がごっちゃになったり、3回に1回はネイティブに “Pardon?” “What’s that?” なんて聞き返されるってゆう状況。まぁ今でも4回に1回くらいは聞き返されてるような気もしますが。

さて、次回はそんな私が実際に行ったローカル企業での職探しについてお話したいと思います。 

Visited 18 times, 1 visit(s) today

「ワーホリのすヽめ」への1件のコメント

  1. このワーホリってアメリカにないシステムなので、どんなものなんだろう?って不思議に思ってました。説明ありがとうございます。
    本当、アメリカとカナダってお隣なのに全然違うことってありますね。面白いです。

    外国人にとってはこれはありがたいシステムでしょうから、門が広く開いているカナダも考慮するべきかもしれませんね。
    次回も楽しみにしています!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です