英語脳の中身と日本語脳の中身

どうもこんにちは、Erinaです。

みなさん、「英語脳」とか「日本語脳」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?「英語は英語脳で話す」なんて言われてますが、実際、これってどういうことなんでしょうか?

Masaさんもこんな記事を書いてくれていますが、私自身もこの二つを持っているようです。

 

私は19歳のときに渡米し、それから現在に至るまでは英語環境にどっぷりと漬かっているほうで、日本語を使う時間は、おそらくこの在米歴12年をトータルしても10%くらいです。

このような環境にいると、「英語脳」が出来上がります。

それと同時に、「日本語脳」へのインプットが少なくなります。どういうことかと言うと、日本語で新しいことを学び、新しい知識を得ない限り、日本語脳の割合が小さくなってしまうのです。

 

こんなとき、脳を「パイ」に置き換えてみます。円周率のπじゃないですよ。食べ物のほうです。丸い形をした、パイがあります。全体で100%ですね。

私が19歳で渡米したとき、おそらく私のパイの99%は日本語だったはずです。

before

 

残念ながらこの年になると、パイ自体(=脳のキャパシティ)が大きくなることはほとんどありませんから(笑)、自分のパイの英語の割合を増やしていけば、日本語の割合は小さくなっていくはずです。

英語で学校に通うと、新しく習ったことを日本語に訳すことはしません。だって訳してもわからないですしね。なので、そのまま英語で覚えます。

こうなると、どんどんどんどんと英語がパイを占拠していきます。現在は英語脳:日本語脳の比率はたぶん6:4くらい。言語を使う時間も考慮すると、それくらいだと思います。

 

now

 

使わない日本語、特に漢字や固有名詞なんかはどんどん消えていきますし、哀しいかな、日本語脳の成長自体が19歳の時点でストップします。

学問別に見ると、私の日本語脳と英語脳の中身はこんな感じ・・・・

日本語脳:

  • 算数と数学(高校まで)
  • 日本史
  • 生物学
  • 化学

英語脳:

  • 数学(微積分以降)
  • プログラミング
  • 政治学
  • 経済学
  • ビジネス

という風に、きれいにパックリと分かれます。これらがミックスすることはほとんどありません。

 

ミックスしようとすると、どうなるかというと・・・・・ 

たとえば、アメリカの経済を日本語で話そうとすると、私の場合はとっても時間がかかります。

「えぇ~っと・・・・ちょっと待ってよ。これはこうだから、日本語だとナンて言うのかな・・・え~と。」

てな感じです。

日本語のビジネス記事などを読むと、単語を理解するのと、内容を理解するのとでめちゃめちゃ時間がかかります。

 

逆に、高校までの数学は日本語で勉強したので、これも英語で人に伝えようとすると、ちょっと「ひねり」が必要です。

たとえば、等差数列と等比数列を英語で説明するときに、arithmetic seriesとgeometric seriesの単語がわからなくて、結局、

  • “Series that you add some number.”(等差数列)
  • “Series that you multiply some number.”(等比数列)

と答えたことがあります。

まぁ今になって考えると苦笑いしてしまいますが、これでたいていみんなわかってくれますし、数学をやる人はあまり英語にこだわらない人が多いです。笑

 

これと同様に、 学問的なことではなく人生のステージ的なものも、それぞれ日本語脳と英語脳に入っています。

英語環境にいると、「思考」も英語になります。

頭の中のものを、人に伝えるときにそのほうが便利だからです。

19歳で渡米し、20歳からホストファミリーと暮らし始めてからは、私の思考は英語と日本語の半分くらいずつになりました。

23歳で英語オンリーの旦那と結婚し、アメリカ企業で働く現在は、思考の80~90%が英語。

「あ~、お腹空いたなぁ・・・今日のランチは何にしようかな。なんかキッチンで良いにおいがするなぁ。」

ではなく、

“It’s almost lunch time. What am I gonna eat today? I can smell something good from kitchen.”

という感じです。日本語で考えるには、意識的にそうしないとなりません。

 

これが起こったのは、たぶん渡米して5年目くらいのときだったと思います。

「あぁ、もう日本語脳の成長はストップしたんだな。」と感じた瞬間でした。

なので、19歳以降に体験したこと(結婚生活、子育て、転職、20代以降の人間関係など)は、英語で話すほうがスラスラと出てくるのです。

 

そんなわけで、私の場合は、英語脳と日本語脳は独立させています。

  • 英語でインプットしたものは英語でアウトプットする
  • 日本語でインプットしたものは日本語でアウトプットする

というのが近道だなと気づいた(むしろあきらめ?)のですが、みなさんはどうでしょうか?

 

英語脳の中身と日本語脳の中身” への4件のフィードバック

  1. 興味深いお話です。その場合、まったくの日本語脳を持つ日本人との対人関係には支障はでませんか?以前、こちらの生活の長い方にお会いしたとき、私はもうアメリカ人だから(ものの考え方が日本人的ではないし日本語を忘れてしまった?という意味)を強調された方がいて、どっぷり日本人の私は気持ち的に不快だった経験があります。そういう方はご友人もこちらの方ばかりで、日本人とはおつきあいできない(笑)みたいなことを話されていました。

  2. Rosaさん、コメントありがとうございます。

    対人関係に支障・・・あると思います。(汗)
    こちらに住んでる日本人の方って多かれ少なかれ英語脳を持っていらっしゃるので、私が英語的なコミュニケーションをしてしまっても、「あぁ、Erinaさんの日本語が変なのね。」って済ませてくれる人が多いです。でも日本に帰って、とっても日本的なところに行くと、きっと私は貝になると思います。(笑)

    日本語脳と英語脳の行き来をするには、スイッチが切り替わるので意識すれば変換できるんです。ただ、やっぱり年をとると時間がかかるんですね・・・・。若いときはもっとスムースにギアチェンジできたんですが、今はなかなか。

  3. Erinaさんの言っていることがとても良くわかります。
    自分はその二つの言葉を積極的に融合させていくことをお勧めします。そうすることでより統一した自分になるからです。

    自分は日本語と中国語のバイリンガルで、今はアメリカの大学院で勉強をしています。
    日本にいたとき、外では日本語、家では中国語と使い分けをしていて、脳が二つに分かれていた感じがありました。家で使う言葉は限られていたため、日本語で思考することがメインでした。なので、おっしゃているように二つの言語間での交互のやりとりが苦手でした。スイッチみたいなものが確かにあるような感じでした。

    でも、アメリカの大学院で周りに中国の留学生がたくさんいて、彼らと中国語で自分が日本語で考えていたこと、学んだことを話していくにつれて中国語の脳が発達して、交互のやり取りがどんどんスムーズになっていく感じがします。スイッチという感覚もどんどん薄れていきました。さらに、自分はかつてアイデンティティで悩むことがありましたが、今はその二つの言葉がうまく融合していくとその悩みを感じることも少なくなり、より自信が付いたように感じます。

    ただ、新しい言語の脳を形成するには何年という時間がかかり、最初の段階では独立させておいたほうがいいと思いますが、その脳でも充分に思考を担うことができるまで発達してきたら徐々にもともとの言語の脳に馴染ませていくのが良いと思います。

    自分は英語脳を形成するためにたまにわざと英語で思考をしてみたり、自分に英語で話かけて自分で答える、それで表現につまづいたら積極的に調べるたりしています。でも英語脳はまだまだ発達段階にあるので、英語の勉強で効果的な方法があったらぜひ教えてください^^

    とても興味のある話題なので、ブログの更新を楽しみにしています。

  4. Kenanさん、コメントありがとうございます。
    二つの融合、上手にされているようですね。励みになります。
    融合させることで、アイデンティティに悩まなくなった、というのも興味深いですし、理解できます。
    私も二つ独立させてしまうことで、英語の人生と日本語の人生を、分けてしまうことは寂しいと思っていました。

    このブログで記事を書くことも、自分の中でそのプロセスの手助けになっていると思います。
    書くことは、話すよりも時間をかけられるので、本当に使いたい言葉を推敲できます。
    英語でしか表現できなかった分野を、日本語で表現する練習、そしてその逆もし続けていきたいと思います。

    また遊びに来てください♪

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