身をもって覚える英単語 “Global”

どうもこんにちは、Erinaです。

身をもって覚える英単語シリーズ、今日は”Global”です。

 

日本では「グローバル化社会」「グローバルな人材」なんて使われて、よく耳にする言葉ですが、アメリカで生活していて気づいたことがあります。

 

「この言葉はアメリカでは使わない」

 

えっ?!とちょっとビックリしません?

私はこの言葉ほど、日本語圏で多用され、英語圏で使われない単語を他に知りません。

今日はその意味をちょっと考えてみようと思います。

 

身をもって覚える英単語 global

 

dictionary.comによると、

Global:

(adjective)

  1. pertaining to the whole world; worldwide; universal: the dream of global peace.
  2. comprehensive.
  3. globular; globe-shaped.
  4. of, pertaining to, or using a terrestrial or celestial globe.
  5. (of a computer operation, linguistic rule, etc.) operating on a group of similar strings, commands, etc., in a single step.

ですから、本来の”global”の意味としては「全世界と共通している」みたいな感じでしょうか。

 

 

数年前のことになりますが、歴史ある某日系大企業の営業職に勤める叔父に会ったとき、こんなことを言っていました。

 

「会社でテストがあるので、TOEICの勉強をしている。」

 

彼は、親戚の中でも変わり者な人で(笑)、私の好きな叔父の一人。海外旅行は好きですが、ツアーなどには参加せずに、どこでも勝手に単独行動しちゃう人です。

私はこれを聞いて、ものすごく驚きました。

50代ともあろうベテランが、新しいことを習得してレベルアップしようとする心意気。

それを当たり前のように社員たちに命じる、歴史ある企業。

「日本は変わってきたな。」

と感じました。

 

 

「全世界に共通する」という形容詞を聞いて、「それは英語だ」と考える人は少なくないはずです。

現在のインターネット上に存在する情報の80%は英語だそうですから、英語がわかれば、得られる情報は格段に増えます。

しかし、今日の統計によると、第二言語を含めても英語を話すのは世界人口のわずか27%。たった27%です。残りの73%は”global”の言葉の意味である、「全世界」の対象ではないのでしょうか?

なので、「英語が話せる=グローバルな人間」と決めてしまう日本の風潮に、私は少し違和感があります。

 

これはアメリカだけでなく、外国で生活をしたことのある日本人なら、誰でも体験したことだと思いますが、現実は、

「外国にも非グローバルな人間はいくらでもいる」

ということ。同様に、

「日本を一歩も出たことの無い日本人でも、超グローバルな人間はいくらでもいる」

ということです。

だから、「英語を話せるから私はグローバル!」とか、「アメリカに住めばグローバルになれる!」と思っているなら、ちょっと考えてもらいたいのです。

 

そんなわけで、言語に関係なく、私が個人的に感じる「グローバルな人」に共通しているものがあります。

それは、どこでも生きていける「人間力」を備えていること。いや、火おこしのスキルとかっていう意味じゃないですよ。(笑)

どういうことかと言うと、与えられた環境の中で、生活する手段を学び、自分らしくいられる人のことです。そしてなおかつそれを楽しめる人。

人間、自分の思った通りの環境が用意されるわけではありません。

そんな中でも、その町や社会でのルールや生活を学び(郷に入っては郷に従え)、人間関係やコミュニケーションを学び、現地人の食べるものを食べ、自分の好きなことを見つけ、いつの間にか友達ができちゃったりしてる人。しかもなぜか楽しそうな人。まわりにいませんか?一人くらいいますよね。

グローバルな人間ってそういう人です。

私はこういう人に会うたびに、「ユーはどこでも生きていけるっしょ。(北海道弁)」って言いますが、個人的には最高の褒め言葉です。

 

この人間力は、他人の存在があって初めて発揮されます。

英語をマスターしても、シャイで誰とも打ち解けられないとか、頑固で他人から新しいことを習得できないのであれば、真のグローバルと言えるでしょうか?

逆に、カタコトの英語でも、なぜか一緒にお酒を飲みたい人とか、言ってることはさっぱりわからないのに、つい身の上話をしちゃう人とかっていうのは、どこに行っても生きていけます。

この違いはズバリ、「他人に興味を持てるかどうか」。

他人の知識や経験に興味を持ち、「どうして?」と批判ではなく疑問を持てる人。言葉とか文化を乗り越えて、一人の人間と向き合える人。そういう人が「グローバルな人間」だと私は思います。

 

 

ではでは、「英語もまぁ自分なりにオーケー、社会の仕組みもだいたいわかった。人間力もそこそこついた。さぁ世界で活躍するぞ!」という方。

海外に住む人間は、みんなが「外向き思考」なのでしょうか?

私がアメリカで”global”という言葉を聞いた、数少ない場面の一つ、かつ私の好きな言葉にこれがあります。

 

“Think globally, act locally.” 

 

です。

もともとは、地球温暖化など環境問題が話題になったときに登場し、使われたフレーズです。

「グローバルに物事を考え、ローカルに行動する」

というような意味です。

たとえば、環境問題や生態系などを考えるときは、地球規模で物事を理解する必要があります。

しかしながら、実際に誰もがやるべき第一歩は、歯ブラシをするときは水を止めるとか、プラスチックボトルをリサイクルをするとか、身近なところからですよね。

それをあらわしたフレーズです。

 

このフレーズは、環境問題だけでなく、教育、ビジネスなどの分野でも幅広く使われるようになりました。

ビジネスでは、世界的な大企業だけでなく、広い視野を持った中小企業が注目されていたり、起業家たちも「まずは地元から」という意識を持つ人が増えたようです。

教育の分野では、こんな記事があります。地球規模の問題(水不足や水銀汚染)を考慮に入れ、地元のコミュニティとしてどんな解決策があるか?というのを子供たちが研究しました。素晴らしい。STEMとは、Science, Technology, Engineering, and Mathの頭文字をとった「理系学問」という意味です。

 

このように、世界進出ばかりを考えていそうなアメリカですが、「地元回帰」の気持ちはとても強くて、いったん外を見たとしても、「まずはローカルからはじめよう」というのが現実です。

 

 

どうでしょうか。

今回は、日本での使われ方と、アメリカでの使われ方にギャップのある言葉、”Global”を紹介してみました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です