駐在で無気力症候群 私の打開法

駐在して来る奥さんたちで、実際にその国に旅行もしくは留学等で滞在したことがあるという人は、少ない方なのでしょうか。
留学経験あり英語は自信あり!と言っていた人でも、みんなが一度は陥る駐在妻の無気力症候群について書いてみようと思います。(暗くなりそう~!笑)

私は旦那さんの太郎と出会う5~6年前にアメリカに留学したことがありました。1ヶ月のバケーション留学と、半年間の語学留学。
その後帰国してからは、できるだけ英語に関わる仕事に就いてきました。英語力を落とさないことに必死で、日本でも英語を話す外国人に出会うと友達になろうと声をかけていたくらい。
その頃、たいして話せなくても英語はすごく好きでした。

それで今回の駐在。
以前の駐在記事にも書きましたが、最初の2年は友達が中々できずに寂しい思いをしました。
旦那さんがその国の人っていう立場とは違って、自分に分からない文化は大抵旦那さんにも分かりません。英語が難しくて困っても、旦那さんも英語が得意なわけじゃないんです。
バックアップしてくれる人がいないんですよね。
これはとっても心細いことです。

友達が中々できない=英語力が足りないせい
そう思って自分に劣等感を感じてしまうこともあります。

そのうち大好きだったはずの英語も苦痛でしかなくなり、がんばって活動することにも疲れてきて、外に出たくなくなります。スーパーにお買い物に行くのも嫌でたまらなくなるんです。信じられませんよね。

そうして頼る先はインターネット。
毎日、日本のニュースや掲示板を読みあさっては現実逃避。
これが、題名に書いた無気力症候群です。

いいんですよ。引きこもりたい時は引きこもっちゃって。
テレビシリーズのDVDでも借りてきて、英語の勉強と銘打って見まくるのも良いですよ。
無理をしないことが一番です。
無理をしてがんばり続けて、結果うつ病になってしまう人もいますから。

それでは私はそこからどう打開したか。結果、どうやってアメリカ人のお友達をたくさん作れたかも書いてみます。

コツは顔見知りをたくさん作ることでした。
そして最初のきっかけは日本人の輪。

でも中々ね、こちらで出会う日本人はクセのある人もいて仲良くなるのは難しかったりします。

では会社の奥さん仲間は?
そうは言っても、旦那さんの階級やら誰が先に来たやら誰は新人やらで、けっこう面倒臭かったり…(私超わがまま!笑)

そこで私が出会った日本人たちというのは、こちらに住み着いている『永住組』と呼ばれる人たちでした。
私はその当時出産したばかりで、近所で赤ちゃんマッサージのクラスがあることを知り参加しました。(これも、またがんばってみようかなという気持ちで前向きに外に出ることが大切ですよ。)

そのインストラクターの方が日本人だったんです。彼女は国際結婚でお子さんはハーフ。
通ってみると、参加しているママさん(99%日本人)もほとんどが国際結婚でした。

彼女たちは結婚してこちらに永住する覚悟で来ているので、私みたいに「英語ができない」なんて劣等感を気にしてはいられないんですね。いかに毎日を楽しく過ごすか、これが重要なんです。
彼女たちに誘われて、週1でやっている図書館のBaby Story Time(赤ちゃんへの絵本読み聞かせ)に参加しました。

読み聞かせと言っても、本の詞を歌に乗せて歌ったり子供を抱えて踊ったり、とても楽しい雰囲気でした。

そのstory timeは市の図書館で行われているので、参加者はほぼアメリカ人。
そこで色んなママさんたちと話しました。
そこで気づいたのが、英語のできるできないは関係なく、そこに集まっている人はみんなが子育て初心者で、みんなが同じ悩みや不安を抱えていたということ。

通ううちに見慣れた顔ぶれになってくれば、連絡先を交換する機会も増えてきて、ストーリータイム以外でも会うような友達もできました。

そして外に出るのが楽しくなってきた頃、私が他に顔見知りを作るのに選んだ場所は、近所のコーヒーショップでした。

出来るだけ毎日同じ場所に、同じような時間帯に通うんです。もちろんオーダーするものもいつも同じもの。
するといつしか「チョコレート少なめのモカでしょ?」と逆に聞かれるようになります。

そんな日がきたら、逆に聞き返します。
「最近モカに飽きちゃって、他に何かお勧めある?」
すると、だいたいの人は自分のお気に入りを教えてくれます。ので、それを試してみるんですね。
もうその店員さんとはあと一歩でお友達です(笑)

で、そんなフリークに毎日通っていると、お客さんでも顔見知りが増えてきます。
ある日小桃がお店のカウチに掴まり立ちをしていたところ、お客さんみんなが避けて通りました。
その姿は、小桃の偉大さに恐れをなして逃げていくかのよう…
生まれて初めて小桃につけられたニックネームは「Boss(上司)」でした。
その場でこのやりとりを見ていたお客さんは、その後コーヒーショップでなくても小桃を見かけると「Hi boss!」なんて声をかけてくれるようになりました。

そして駐在生活2年目に入ろうかというころには、色んなお店に入ったり公園にお散歩したりすると、「あ、あなた知ってる!◯◯のお店で見かけたことあるよ。赤ちゃんいくつなの?」なんて声をかけられて、良かったら今度一緒にplaydateしましょう!なんて発展するようにもなりましたし、今では親友と呼べるほど一緒にいて楽しいと思える友達もできました。

あの辛かった時、何度も「日本に帰りたい!!」と泣いたけど、今では帰らずに乗り越えて良かったと心から思えます。
そう思わせてくれるのは、小桃をボスと呼ぶおじいちゃんだったり、お客さんのテイストを覚えようとする店員さんだったり、子育ての悩みをシェアしようと”外国人”の私にも声をかけてくれる人だったり。

今では英語で会話をすることがまた楽しくなって、それどころかお友達と会うたびに言いたいことがたくさんあって言い切れなくて悔しい思いをする、留学当時のような気持ちも戻ってきました。また英語のレベルアップを頑張ろう!と思えるようになったんですね。

そしてまた気づく。
日本人もアメリカ人もみんな同じ人間で、嬉しいと笑って悲しいと泣くんです。英語なんて、実は関係ありませんでした。

渡米したばかりでお友達が中々できなくて寂しい…という方は、ぜひ『顔見知り法』を試してみてください!!オススメです。
アメリカだからこそ、かなり効果があるんだと思います。

ENJOY AMERICA!! 

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11 comments on “駐在で無気力症候群 私の打開法”

  1. 私は、国際結婚で、NYに永住することを選んだ身ですが、結婚する前から、カリフォルニア1年、ニューヨーク1年と、留学経験はありました。留学している時は、学校に通っていたので、友達を作るのは苦労しませんでした。でも、いざという時に、なんでも自分1人でやらなければ行けない事が多くて、英語もまだ自身がないのに、今思うと、あの頃の私は、がんばっていたなぁ…と思います。アメリカ人の友達もたくさん作りたくて、1人でバーに出かけたり、アートギャラリーのオープニングパーティに行ったり、カズミさんのように、カフェに通ったりしてました。なるべく、フレンドリーにいろいろな人と話すようにして、そのおかげで、今の主人にも出会う事ができました。私は、結婚してからの方が、かなり無気力です。今までは、すべて自分でやらなければならないという緊張感があったから、がんばれたけど、今は、なんでも主人がいるからと、任せきりで…。学生時代は、あんなに積極的にがんばってたのに…。あの頃の自分を思い出して、もっと頑張ろうって、カズミさんのブログ見て、思いました。

  2. 確かに、国際結婚っていうのは、少なくとも片方の生活の基盤が既にあるところで生活するから、そういう手探りの不安とか心細さは半減だよね。
    駐在生活の夫婦は、二人一緒に真新しい生活に飛び込んでいくことなんだね。気づかなかったよ!

    旦那さんのお仕事で、本当に選択の余地がなくてアメリカに来る人もきっとたくさんいるんだろうね。どうか一人ぼっちに感じないで、周りの人やこのブログと一緒に乗り越えていってほしいね。
    体験シェア、ありがとう!

  3. 日本人の駐在さん家族や、アメリカ人と結婚した日本人妻さん達にもそれぞれ悩みがあるんですね。本文とコメントを読ませてもらって気付きました!

    私はアメリカで台湾出身の夫と一歳児の育児中なんですが、異文化同士の夫婦がさらに異文化の中で暮らしてるので、もうなんというか悩むこともないです。(笑)
    いや、本心は悩みばっかりなんですが、悩んでも解決しないので諦めました。

    日本人のお友達はたくさん出来たので、もう少し現地のママさんとも仲良く出来るように、Kazumiさんの方法を真似てみますね!

  4. Ayaさん
    そうですね、私も留学していた時の方が緊張感があったというか、アメリカに来たくて来たくてやっと来られたチャンス、期間限定だから1秒もムダにしたくない!っていう思いもあったかな。
    今は別の意味で生活自体は会社に守られている安心感があるので、医療関係や税金関連も私は全くの無知で…もっと勉強しなきゃと思っています。
    今の生活に満足しないで上を目指すことは良いことですよね!

  5. Erina
    そうだね、来たばっかりの人たちは『がんばらなきゃ』っていう思いや覚悟が強い分、自分が無理しすぎていることに気づかなかったり、ムリヤリ楽しいと思い込もうとしちゃったり…いっぱいいっぱいなんだよね。
    会社によって旦那さんの勤務時間っていうのは全く違うけど、
    少なくてもうちの会社の場合は週末婚かっていう感じだから(笑)家族以外で一緒にいてリラックスできる友達や場所っていうのはすごく大切なんだと実感したよ。
    家が落ち着くのは当たり前だけど、安心できる場所は一カ所じゃなくても良いんだよね。
    コーヒーショップで仲良しのリンジーは小桃と遊ぶのがすごく上手で、ベビーシッターしてもらうことになったよ(笑)
    小桃も安心できてるのが私も嬉しいよ!
    今悩んでる人も、少しずつでもきっと良い方向に生活変わるからさ。

  6. Mutsumiさん
    うちの小桃も1歳です!18ヶ月なので1歳半か。
    子供のおかげで人と話すきっかけというのは何倍にも増えましたが、やっぱり「この場所にくることは楽しい」とか「あなたと話すのは楽しい」っていう雰囲気を出していると、その先につながるんですよね。
    私も以前、当時恋人だったドイツ人の彼とアメリカで生活したことがあるんですが、ちょこちょこ大変な思いをしたのを覚えています。どんな状況でも大変な思いをするなら、旦那さんと支え合って、楽しく生活や育児が出来ると最高ですよね!
    お互い何でも楽しんじゃいましょうね。顔見知り法、ぜひご報告お待ちしてます♪

  7. 男の場合は、まだ勤め先があるし、仕事もあって、一人ぼっちになる時間もあまりないので、幸せかもしれませんね。それに、会社の連中を飲みに行くこともできますし。

    日本にいたときと比較すると、間違いなく、自分の時間(家族との時間)は多いので、もう少し家族よりの生活をすべきかもしれませんよね。日本にいた時と変わらない家と会社の往復の生活をだらだら続けているので、駐在していても家族がどうなのかってことを真剣に考えている人は少ないのかもしれません。男の中では何も変わっていないのかも。

    自分のことを考えてみると、日本にいたころの「子供が起きる前に家を出て、家族が寝てから家に帰る」ような生活がいやで、何とか抜け出せないかと考えていたところに会社からもらった機会なので、私自身は、結構家族よりの生活が出来たんじゃないかと思っています。うちのかみさんは、そうは思ってないかもしれませんけどね(笑)。

  8. こちらで知り合った他社の出向の方も、Masaさんと同じでこちらに来てたくさん家族との時間を持てるようになったと言っていました。
    駐在奥さんたちが現地に馴染もうと努力すると同時に、旦那さんたちもどういう形で家族をサポートするか、仕事と家庭との間で頑張ってるんですよね!
    知ってるつもりでも、Masaさんの言葉で改めて認識しました。

  9. お互いに気づきがありましたね(笑)。でも、思うに、駐在の旦那さん方の中には、私から見ると、日本の生活をアメリカにそのまま持ち込んでいる人が結構いらっしゃいます。朝出てって、夜は外でお付き合い。週末はゴルフか、昼寝。せっかく来たアメリカで、日本を引きずらないでくれよ...って感じですよ(笑)。

  10. おはようございます
    私は今年の3月末に台北にしゅじんの転職で来ました
    2週間で日本に帰りたく主人と離婚を考えました
    そして3ヶ月目にホームシックか鬱か適応障害か?
    とにかく朝が怖く不安で泣いていました
    主人の出張が決まる度に泣いて困らせてました
    自分で自覚したのは買い物中に急に涙が出た時でした
    そして私 普通じゃないんだと自覚し このままではいけないと思い
    電話相談やスカイプで日本の親戚友達と話まくり電話代もすごかったです そして このまま皆に迷惑かけるののもと思い 台湾の日本人窓口に相談し、太極拳を初め そこで病院とカウセラーを紹介して頂き、友達と個人授業も初め、と いろいろして、7月末にやっと乗り越えました
    本当に主人には申し訳ないと思っています
    傍にいて こんな私を見ていて辛かっただろうと・・・
    今、台湾を観光し 少しづつですが言葉にも興味が湧き初め
    耳にあ、って感じで入って来るようになり始めました
    まだまだですが・・・11月から大学のグループレッスンに通おうかと
    今のままだと甘えん坊の私の性格は変わらないので・・・
    前向きにと思っているし進んでいると思います
    それでも日本に帰りたいのは変わりません
    主人と愛犬と日本に帰る日を夢見て それまでここで自分に出来る事をしようと思っています
    沢山の方が同じように頑張って来られてるのだから私も ですね
    ここに来て本当に沢山の方に助けて頂いてる
    感謝感謝です
    アメリカも台湾も日本ではないのだものね
    いつか今のこの事を思い出して主人と笑って
    あの頃は、何て話してたいです
    では また
    もう こちらも秋めいてきました
    季節の変わり目 体調を崩しません様に

  11. チョコさん、こんばんは!
    コメントありがとうございます。3月からずっとがんばってこられたんですね。
    お気持ち、ものっっっっっすごく分かります!お買い物中?泣きます泣きます。私は外に出るたびに自分をすごく小さく感じてました。誰も私の存在を知らないんじゃないかと思うくらい。

    がんばってもがんばっても満足のいく自分の姿が得られなくて、だからもっとがんばらなきゃって思ってしまうんですね、きっと。
    でも、がんばりすぎることは禁物なんですよ!

    私は今、チョコさんががんばり過ぎているんではないかってすごく心配です。
    辛い気持ちやがんばり過ぎで疲れちゃうと、本当は大好きな旦那さんにも辛くあたっちゃったりして、本当に本来の自分じゃなくなっちゃうんですよね。
    旦那様と一緒に、手をつないで乗り越えていけると最高だと思います。そのためにも、申し訳ないという気持ちはバイバイですよ!旦那様も、チョコさんの力になりたいと思ってくれてるはずですし、この文化の壁を乗り越えたときって、”家族”としてすごく強くなってるんです。私は今旦那さんとの関係が新しい形に変わったと思います。

    いつか絶対に笑える日がきますから!
    とりあえず明日は台湾マッサージとスパで一日ふやけちゃってみてください(笑)リラックス、大事です。話し相手が必要なときは、いつでも言ってください(^_^)
    一緒に、乗り越えて行きましょうね!!

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