駐在子育て ベビーシッターの活用

前回の『アメリカで子供を預ける』に続いて、今回は私の利用しているベビーシッターについて、私の体験談。

今回私が専業主婦なのに小桃を預けるに至ったのには、駐在という特殊な立場がありました。

近くに頼る家族がいないということと、一番は日常的な太郎の助けが得られないということでした。
ここからは軽くグチ?笑
今、太郎の会社は今までにないほど忙しい時期で、朝は4:30に家を出て、帰ってくるのは夜10:00~11:00。ひどい時は2:00とかね。
そして土日も日本のオフィスは稼働しているので、、もちろん仕事…(´Д` )ガビーン

それで度重なる家族会議の結果(そりゃぁ何十回と。笑)、今回週に一度はフルタイムで小桃を預けることになったのです。
ここでお礼を言いたいのが、ブロガー仲間のErina。私のアメリカのお姉さん的存在で、たくさんたくさん相談にのってもらいました。
それで、家族みんなが健康的に過ごしていけるようにと、ベビーシッターを提案してくれたんです。
最初は週に一度2時間で始めて様子を見て、もう少し時間を伸ばせそうだと夫婦で判断し長時間へ変更。
Erinaのバックアップがなければ、今この記事を書くなんて贅沢な余裕もない毎日を過ごしていたと思います。
それどころか実家に帰らせていただきますって言っちゃってたかも。

日本人っていう感覚の私たちにはない、新しい方面からの温かいアドバイス、いつも心から感謝してます。身近なアメリカ人の友達もたくさん話を聞いてくれて、たくさんお世話になりました。でもやっぱり日本の文化や会社のあり方、それに対する日本人的な考えや状況を理解できるのは、根は日本人・半分アメリカ人と化した?Erinaだからなんですね(笑)←褒めてるんだよ!

で!晴れてベビーシッターをお願いすることとなり、私が行き詰まっていたことを知っていた身近な友達は大喜びでした。
「良かったじゃないカズミ!これであなたも少し休める!I’m so happy for you!」

そこで対照的だったのが駐在奥さんたちに話した時。

みんなの最初の一言は「どうして???」でした。
う~ん…この答えは難しいので後回し。

ベビーシッターを利用することのいいところは、やっぱり自分で自分の子供のそばにおく人を選べるという点でしょうか。

一概にベビーシッターと言っても、かなり幅広いんです。
それを何年も本業にしているベテランの方や、大学のクラスの合間にアルバイトとしてやる若い子や、夏休みの間にまとまった時間だけという高校生など。
責任感や子供を守ることに関する感覚も、本当にそれぞれです。

ご近所で顔見知りになった日本人女性の方がベビーシッターをしているらしく、オファーを受けたこともありました。でもその方ご自身のお子さんとの接し方を見て、残念ながらお願いするのはやめました。
まず、その方のお子さんの口が悪い。ハーフの女の子だったので英語comes firstなのはわかるけど…それにしても出てくる日本語がアグレッシブすぎて私あんぐり( ̄◇ ̄;)
(ちなみにアグレッシブという言葉、日本語だと積極的という意味で使われポジティブですが、こちらでは強い意味で逆にネガティブになります。)
さらに見ていて気になったのは、子供と全く同じ目線に立っていなかったこと。その時はお友達の子供2人を預かっていたようですが、取り仕切るというよりもbossing around. チャンスはありませんでした。

 

ではどうやって”right”な人を選ぶか?

 

自分の求めている条件や、ベビーシッターのパーソナリティがとても重視されているように思います。実際私も、時間や料金よりもパーソナリティが優先でした。
カギは、ママ友のクチコミ。

ベビーシッターを雇うと決めた時、複数の選び方があります。

【エージェントの利用】
複数のベビーシッターを登録しているエージェントがあり、そこに自分たち家族の情報を登録しに行きマッチングする方法。
世の中にはたくさんのエージェントがあり、どこを利用するかを決めるだけでも迷います。
そんな時助けになるのが、ママ友の体験談。
ネガティブだと…
「ここのエージェントは登録料だけで$◯◯もチャージするのよ!」
「ここに登録されているシッターは学生ばかりでチョイスが少ないわ」
「ここは毎回シッターが入れ代わってイヤだわ」

ポジティブだと…
「ここでは、この人!っていうのに出会って専属的に契約するときに初めて仲介料を払うから安心なのよ。満足してるからチャージは気にならなかったわ!」
「若い子/学生だから時給が安いのに、とっても責任感のある子ばかりに当たって満足よ!」
などなど。

登録料などが発生する分エージェントからの紹介は信用できる…かと思いきや、そういうわけでもないようです。私の印象だと、利用した割に…というネガティブ意見の方を多く耳にする気がします。
利点といえば、自分のいつもお願いしているシッターが病気で来られなくなった急なときや、レギュラーにはお願いしないけどこの日のこの時間だけ…という場合にお手頃みたいです。

【Craigslistの利用】
Craigslistとは、色々なジャンルで個人同士が売買を行うための、全国規模のマンモス掲示板サイトです。
日本だと成り立たなさそう、と言うか私も初めて利用する時には勇気がいりました。こちらではみんな、かなり気軽に利用しています。
ここの内容は物の売買に限らず、こういったベビーシッターのようなサービスの売買も含まれます。
注意点は、詐欺などの犯罪行為も意外とたくさん隠れていることです。利用する際は、詐欺にご注意のページをよく読んで、十分注意してくださいね。

ちなみに私の友人は、ベビーシッターのページで自分のneighborhood(近所?地区?)の名前で検索し、経験と自己紹介文の内容から5人に絞り、一人一人面接をしていました。
その面接の際、自分の子供との相性や遊び方もしっかりチェックしたそうです。
契約はもちろん個人同士で行います。
エージェントとは違い、お互いにルールを決めることができるので気楽かも。

【Nanny share】
これは、時々ママ同士で問題になることもあるようですが…我が家はこれです。
複数の家庭で1人のベビーシッターをシェアするというもの。
このネタ、ドラマのデスパレートな妻たちでもありました(笑)

とある一家Aのベビーシッターと、ベビーシッターを探していたLynetteが近所の公園で顔見知りになり、LynetteがAさん一家よりも良い条件を提示し、ベビーシッターを奪ってしまったという話です。

ママ同士修羅場の話は聞いたことがありませんが、Nanny shareがタブーという雰囲気はとても感じます。ちなみに今日も公園で知り合いと会い、私たちの姿を見て「Nanny shareしてるの!?」と驚かれました。

私が小桃のベビーシッターのテレサと出会ったのは小桃が10ヶ月の頃。
市の図書館のstorytimeで隣に座っていて、テレサが連れていた子供レーナと小桃が仲良くなり、次の週にはママのクリスティーナが仕事を抜けて一緒に参加していて、連絡先を交換し友達になったところから関係が始まりました。

クリスティーナともテレサともPlaydateやお食事会を重ね信頼できる仲になり、ある時ポツリとつぶやいたのがきっかけでした。
「私もテレサみたいなベビーシッターに出会えたら、安心して小桃を預けられるのになぁ」
するとクリスティーナとテレサが知らぬ間に話し合ったらしく、2人からオファーが!
テレサはこの道16年のベテランさん。双子ちゃんや複数の子供達を同時にみていた経験もあり、快く快諾してくれました。現在はマクロバイオティックの資格取得に向けて勉強中で、提供してくれる食事内容も私が作るより安心(笑)
時給$16だったところを各家庭から$10ずつという割り振りで、クリスティーナもディスカウント受けられ、テレサも時給が上がり、私も安心して預けられるという、win-win-winシチュエーションでした!
何より子供同士が仲良しだから子供達も嬉しいo(^▽^)o…はず。
私はすごくラッキーだったと思います。

【ママ友コミュニティでの紹介】
これは私の住む地区の特徴かもしれませんが、とにかく子持ちの核家族がいっぱい。ということは横のつながりで助け合うという環境が生まれます。
アメリカでネットはやっぱりすごく大きな存在で、(と言ってもこれに関しては子供もかかわってくるし)やっぱり個人情報をシェアする内容がとても多いので、このコミュニティに参加できるのは友達からの紹介というのが最低の条件。
その中で、「うちの子が学校に上がるので、今契約しているベビーシッターが◯月からフリーになります。とても信頼できる子なので、ぜひお勧めするのでベビーシッターを探している人は私に直接連絡ください。電話番号は…」といった内容がpostされたりします。
面白いのが、ママのクチコミって本当に素晴らしく(時に恐ろしく)、良い話も悪い話もあっという間に広がります。
上に書いたエージェントに関しても、この地区を狙って立ち上げられたあるエージェントが、あまりにも利用者の印象がネガティブなものばかりだったので、リピーターがつかない上に新しい顧客も掴めず閉店(?)してしまいました。

どの方法で選ぶにしても、子供と家族が安心できることが大切ですね。

公園なんかに行くと、携帯に夢中で子供に耳を傾けないようなママもいれば、本当の姉妹みたいに仲良しな若いシッターさんと子供を見かけたり、時にはラテン系のベビーシッターたちが大勢集まり大盛り上がりの横で、子供たちどうしでおとなしく遊んでいるなんて光景を見かけたり…

どの環境に自分の子供を置くかは自分次第。

子供がシッターさんに慣れ共に時間を過ごし、私の見ることのできないたくさんの瞬間をそのシッターさんが温かく受け止めてくれて、親や家族とは別の場所で新しい信頼関係を築けるなら、苦労をして”right person”をみつけることは、やっぱり惜しまないなぁ。

そして私はリフレッシュ♪ 

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4 comments on “駐在子育て ベビーシッターの活用”

  1. どうしてるかな〜?って気になっていたので、良い結果が聞けてよかった♪

    ベビーシッターって日本人には馴染みがないから抵抗があるかもしれないけど・・・でも、私から見ると、使えるヘルプを利用しないで一人で苦しむことのほうが、「なんで???」と感じます。

    子育てって、ママ一人ですることじゃないんだよね。パパと二人だけですることでもない。
    コミュニティや国、周りのみんなの力を使ってすることなんです。って、私も日本にいたら、こうは感じなかったかもしれないし、不安で子供すら生まなかったかもしれない。
    だけど、「子供」って、そのコミュニティの「資産」(英語で言うとasset)なの。だって将来は彼ら・彼女らが税金を納めてやっていくんだから。だから、みんなで子育てするんだよ。

    うちもシッターさんに来てもらう時は、お隣のご夫婦にもお知らせしておきます。何かあったら助けてもらえるように。もちろんうちもお隣さんのお手伝いをする。
    こうやってかずみの言う「横のつながり」を作ることで、もっと自分の居場所が作り上げられるよね。アメリカはそれが強いんじゃないかな。

    何よりも大事なのは、ママが笑顔で、子供も元気で、パパが一生懸命お仕事できること。
    誰かに子供を任せるってすごく大変なことだけど、こうやって色々と工夫することは必要だよね。

    ベビーシッターのほうに戻ると、うちは日本人の知り合いにお願いしたり、近所の公園で遊ばせている人と話して、紹介してもらったりしてます。
    本当、実の親でも携帯をいじって全く子供無視な親もいる一方で、一緒に遊んで子供がすごく生き生きしてるシッターもいて、そういう人とは直接連絡先をもらったり。

  2. Erina
    そうそう、こっちに来ていつの間にか染み付いた横のつながりの大切さ。
    これも記事にしようと思うんだけど、日本の公園で小桃と初めて遊んでみて気づいたけど、ものすごいツッコミどころ満載だったの。公園のつくりや遊具は地域によっても違うんだろうけど、何よりも私が公園で出会った子供たちは、生活に一切大人が関わってなかったのね。親ですら子供とコミュニケーションを取る時間がないのに、近所の人とか『横』の人が関われるわけないよね。たとえば近所のおせっかいやきさんが子供と仲良くなったりして、親がある日突然その存在を知ったら、知らない人と関わるのはやめなさいとかいう感じ。うちの実家が田舎の割りに田舎っぽい温かさがなくて特別なのか、すさんでたよ…
    やっぱアパートだとどうしてもそこまで密にならなくてね。家が欲しい…落ち着きたい…これはまた別の悩みか(笑)

  3. はじめまして!現在私は19歳で今旅行で3ヶ月ワシントンのleavenworthという街にいます。今は友達の友達家族の家に住まわせてもらってって学校にも行きたいのですが今はビザがなくいけません。ですが一度日本に帰国してからまたこちらに来たいと思っております。家庭の問題があって学校の費用など自分で支払っていかないといけなく1年くらいアメリカでお金を貯めてから学校にいけたら最高だなあと思っています。今この街でもとてもいろんな方によくしてもらってベビーシッターなどをしてて、ですが正式な仕事としてお金を貯めれたらなーと思っています。そうゆう事って可能なんでしょうか?こちらでnannyを1年くらいするとなったら何ビザが必要になるんでしょうか?色々と教えてもらえたらと思っております!

  4. はじめまして!私はLA在住の研究員です。日本にいる彼氏と今年結婚する予定ですが仕事の関係上まだアメリカにいる必要があり私の年齢も考え出産はアメリカでしたいと考えています。ですがやはりアメリカで1人で出産は出産前後で大変ではと考えています。ベビーシッターや知人などの助けを借りてどうにかならないかと考えていますが何か良い方法がありましたらアドバイスをどうかよろしくお願いします。こちらでは中国の人が本当にたくましくアメリカで出産しながら研究を続けているので私もできるのではと思うようになりました。

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