またアイドルに会ってきちゃった

前回行って叫び倒した「Whitesnake」から、早一ヶ月半。

今回は「Journey」とその前座「Night Ranger (NR)」。前者は、もう70~80年代を代表する超大物。今でもラジオでかかってない日はない(どのチャンネルを聞いてるかによりますが)。後者も、ヒット曲が多数ある比較的有名なバンド。

会場は、ウィチタから南に20分の町に位置する「Kansas Star Casino」にあるカジノに新設したコンサート・アリーナ(六千人収容)。実は完売していたのは知っていたが、高速の出口付近からカジノの入口まで軽い「ジャーニー渋滞」。
0

いかん。ちょっとなめ過ぎてたな…

土曜夜7時半開演の予定で駐車場に辿り着けたのが、7:20。
「これでもか」というだだっ広い敷地の一番端っこにやっと見つけた空きにササッと車を停め、オジちゃん建物の入口に向かって走る走る。

これまただだっ広いカジノ内を走り抜け、ライブ会場入口に辿り着くと、物凄い人だかり。

日本のライブ会場では当たり前の「貴重品を預ける」ロッカーなどがあるわけではないので、セキュリティが一人一人の所持品を確認している。ついでに両手を挙げさせられてボディサーチまでされる。

そうこうしてる内に「キャンザ~ス!」という声がスピーカーが聞こえ、一曲目がギュイーンと始まる。

でも記憶に薄い曲だったので、よしとする。

このアリーナ。入ってみると予想外に巨大。
1

2

3

キョロキョロと見回して、何とか自分の席を見つけ、その場で立ち見していると、NRが曲間のMCで「今日は完売だぜぇ!」と言い、その夜3曲目(NR解散後にベースのジャックが結成した「Damn Yankees」の名曲「High Enough」)のイントロを始めると、会場内全員で大合唱。

小生、両隣のかなり年増のオバちゃま達に肩を組まれ、記憶にある範囲で大合唱に参加。

僕が高校の頃の超ヒット曲なので、普通に憶えてるっちゃ憶えてるんだが…
4

そのまま怒涛のヒット曲オンパレードで彼等が一時間の演奏を代表曲2曲「Sister Christian」「Rock in America」で終えると、いよいよ本命のジャーニーの番。

ステージ上で機材の入れ替えが行われている間、会場内にある売店はお酒を買う客で行列が出来る。
「ジャーニーに間に合うように…」

(たぶん40-50代中心、いや60代も結構いる)「ジャーニーTシャツ」に身を包んだオバちゃま達が全方向でお酒をガブ呑みしている少し異様な環境。小腹が空いたオジちゃんは、軽くポップコーンをオバちゃま達から分けてもらう。

そうこうしてる内に、ステージの両脇にある大画面にギターの御大「ニールショーン」の映像が映し出されて会場が暗くなると、全員絶叫。
5

手に持っているお酒を飲み干して、全員また絶叫。

全然勢いが違う、ちょっと押され気味なオジちゃん。
お酒の力を俺も借りるべきだったか。

一曲目、いきなし「Separate Ways」。もう会場の盛り上がりは大変。
6

週末お酒が入ったアメリカ人中高年のオッサンオバサン達が懐メロを聞くとこうなるのか、という若干デンジャーゾーン。

途中の「Faithfully」「Open Arms」「Lights」は、無数の中高年カップルが席から飛び出しグルグル回りながらスローダンス。

実はこういう光景を見るのは平和なので好きなほうだが、やっぱまだ押され気味なオジちゃん。

このバンド、「Journey」。実は近年の活動では全盛期のメンバーではない。今回リンクを貼った動画で歌っているのは、2005年参加の最新メンバーでフィリピン人の「Arnel Pineda」。彼らの全盛期を支えた「Steve Perry(既に引退済)」と「ほぼ同じ声」で、既に往年のファンからもお墨付きを貰っているのだが…

実は、このボーカリストがどうやってジャーニーにフィリピンで発掘されたか。これが少し話題となってドキュメンタリーが今年公開。こんなことって本当にあるのねぇ、というアメリカンドリームの実例。

終盤に入ると、(実際どんだけ日本で人気があるのかは知らんが)日本でも放送されているTV番組「Glee」でカバーされてる「Don’t Stop Believing」。たぶんジャーニーの代表曲である、これが流れた瞬間、今回のライブはパニック状態に近い盛り上がり。

オジちゃん、しまった。オムツしてくるんだった。
感動し過ぎて、少しもれそうだったし。
もれてないもれてない。
もれてない。
寸止めだ。

大盛り上がりで爆音の中、紙吹雪が舞った会場を若干放心状態で出る。
1

7

自分の車に向かって歩いていると、明らかに「バンドのもの」であるトレーラー三台を見かける。
8

一瞬「出待ちするか」などどミーハーな発想が頭の中を駆け巡る。

グッと気持ちを抑えて、無事帰路につく俺。

あ~楽しかった。

—–

来月はブルーノート東京で(これまた大好きな)「Robert Glasper」だ。 

Visited 23 times, 1 visit(s) today

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です