アピールの大切さ

アメリカ_アピール

仕事柄、部品屋さんやソフトウエア屋さんなどにちょくちょく会う機会があります。

そんな機会から、世の中にはいろいろな人がいるなぁと感じることがよくあります。

ま、良い意味であれば良いのですが、悪い意味だとちょっと後味が悪くなる場合もあります。

自分のことは棚において話しますね。

つい先日、ある部品メーカーの人と会う機会があったんですね。日本メーカのアメリカ法人の営業の方なんですけどね。あと、アシスタントの女性も着いてきました。

私はそのメーカーのために、われわれのグループの人間も交えて、ミーティングをセットアップしたんです。

ミーティング当日は、さすが日本人の方、ミーティングの3分前にはしっかりとわれわれのオフィスに到着。ミーティングルームに時間ぴったりに入りました。

その方、アメリカにはすでに8年ほどいらっしゃって、英語も特に大きな問題はありません。自社製品の説明はすべて英語でできます。誤解を招くようなこともありません。かなりスマートな方です。

で、まぁ、営業のお決まりですが、会社情報から始まって、製品紹介、今後の予定などを、英語でスラスラと説明します。

その間、われわれからはいくつか質問。それに対しても特に問題なくスラスラと応答。

「いやぁ、さすがアメリカで営業をしているだけあって、しっかりとした英語を話すなぁ」

と感心するほど。私がへたくそな英語でたどたどしく話すのをためらってしまうほど。

ところが...

なんとなく...

「ちょっと違わない?」

と感じるんです。

「何が違う?」

う~ん、ちょっとわからない...。

「でも、何かが違うんだよね」

違うんです、何かが。他の営業と比べて、明らかに違うものがあるんです。英語は完璧、質疑応答もまったく問題なし。だから、言葉の問題じゃないんです。

その方に明らかにかけているものがあります。それは、

アピール

自分の製品をわれわれにアピールしていない。ただ単に、製品についてをしているだけ。

「われわれはこう言うものを持っています。こう言う機能があって、こんなときに役立ちます。」

みたいな話。

「ふ~ん、それで?」

となりません?

「・・・・」

アシスタントの女性も、

「・・・・」

つまり自分の商品を売り込んでいない

営業って、自社商品を売り込むためにいる人たちじゃないですか。それができなかったら営業じゃない。技術屋かな...私みたいな。

人にもよると思うんですね。

これは私の偏見以外の何者でもないのですが...

私の知っているアメリカにいる日本人の営業の方々、このアピールがうまくない人がほとんど。

自社商品の知識は当然のことながらめちゃくちゃ持っていらっしゃる。売りたい気持ちもわからないでもない。でも、「売り込み」がないので、

「あっそ。じゃぁまたね。」

で終わってしまう。

それと比較すると、日本人以外(あえてそう言いますね)の営業の方々、とにかくアグレッシブに売り込みをかけてくる。

「うちの商品は他社と違ってこうこうこう言うところが優れている。あんたんところのセットに使ってもらえればこうこうこう言うメリットがある。だから、使ってくれ!」

と最後まで言い切ります。誤解のないように...もちろん、すべてがこうとは限りませんけどね。ほとんどこうです。

「サンプルはいくつ欲しい?」

「マスプロダクションはいつ、どこで?」

「われわれの製品が使われていることは誰に聞けば良い?」

とにかく、こちらが、

「まぁまぁそんなに熱くならないで...」

と言いたくなるほどアピールしてくる人が多い。

こう言う人たちと比較すると、日本人の営業の方々、かなりおとなしい。

このアピール、何も営業の話だけじゃないですよね。

自社の商品だったり、自分の仕事の成果だったり...。

もちろん文化にもかかわっていると思いますね。でも、文化、文化って言ってたら、日本、乗り遅れちゃいますよ。もうすでに、電車、2、3本、乗り遅れてますよね。

私も含めて、もっと自分自身をアピールする力をつけなきゃならなくなったってことですね。

がんばりましょう。
 

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