アメリカで出産 【出産体験記Maki-K編 その5】

10人いたら10人それぞれのお産がある・・・。

【出産体験記その4】からのつづき。

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Zzzz・・・Zzzz・・・Zzzz・・・Zzzz・・・

一時間ほどうとうとしたでしょうか、目が覚めると・・・。

あいたたたたた・・・。

どうやら最初にかかった脊髄麻酔が少し切れてきたのか、またあの痛みが・・。16:00頃?

しばらくガマンしてたんですが、やっぱり痛い!

下半身は麻酔でまったく感覚がなく動かせないのに、陣痛の痛みは麻酔をかける前と同じほどの強さ。やはり私、痛みには麻酔が効かない体みたいです。悲しい・・。

麻酔の量をほんの少しだけ上げてもらうことにしました。

脊椎麻酔は一回きりで短時間に使う麻酔ですが、エピデュラルは点滴で長時間に渡って麻酔液を体に入れ続ける麻酔です。麻酔医の失敗があって両方一緒にかかってしまったわけですが、一応、カテーテルはエピデュラルの位置に入っているので気休め程度に麻酔の量を増やしてもらいました。

。。。麻酔の量が少し増えて痛みが少ーーーーーーしましになった・・・(様な気がする)。でも逆にまた息苦しい感じも・・。ああでも単にさっきのことでトラウマになっているのかもしれないし、とりあえずこのままガマン。。。。。。。。。。。。。どうやらなんとなく変な感じはするものの、呼吸は大丈夫みたいです。

・・・ドクターが子宮口の開き具合をチェックしに来ました。

4cm。

陣痛促進剤が効いて、順調に開いてきているようです。このまま促進剤を入れ続けます。

・・・そういえば、書き忘れましたが、麻酔をかける前に強い陣痛が立て続けに来ていて、これでは進行が早すぎるということで、子宮口のところに入れたピルは先生が取り出していました。

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※ここでお産の進みかたのおさらい。時間は両親学級でもらったテキストに載っていた大体のかかる時間です。私はアメリカでしか出産したことがなく、日本でのお産の進み方がどう表現されているのかわかりませんが、日本語訳はこのHPを参考にしました。所要時間は初産の場合です。

①Early labor(準備期)
~子宮口3cm 8-12時間以上

②Active labor(進行期)
子宮口4-7cm 3-5時間

③Transition(移行期)
子宮口7-10cm 30分-2時間

④Pushing and Birth(娩出期)
20分-2時間

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朝の6時に始まった陣痛、10時間後の午後4時に子宮口が4cm開いているということは、標準的な進み具合のようです。

順調に進んでいるとはいえまだたったの4cm。。。

先は長い・・。ショック・・。

でもこのEarly Laborは一番時間がかかるところで、後は順調に行けば一時間に1cmのペースで子宮口は開いていくはず。がんばれ私!

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麻酔をこれ以上強くかけて欲しくない+麻酔をかけてもどうせ痛みは消えない私は、これからひたすら痛みに耐えて陣痛waveを乗り越えていくしかない。。。

実は自然分娩を希望していたもう一つの理由は、お産をありのままに体験してみたかったから。みんなが死ぬほど痛いという陣痛って、どんなのなのか??

促進剤で起こる痛みに負けてあっさり麻酔をかけたけれど、結局効かないんじゃ、これはもう、当初の目標どおり痛みを我慢するしかない。。。。結局こうなる運命だったのか。。。

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そうと決まれば(?)、後は出産までひたすら痛みを耐えていくだけ。

呼吸に集中して陣痛waveを一つづつ乗り越える。

ザブーン、ザブーン、ザブーン・・・・

陣痛の痛みは英語でも日本語でも波に例えられるのですが、本当に「wave・波」なんです。

ザブーン、ザブーン、ザブーン・・・・

次から次へと半端でない痛みがやって来るので、陣痛と陣痛の合間に会話をするなんて余裕もほとんどなし。どうしても必要なことを手短に夫に伝えるだけ。

「体、右向きたいー」
「左向きたいー」
「もっぺん右向きたいー」(脊髄麻酔のせいで下半身麻痺なので自分ではまったく動けません・・)
「おなかのモニター抑えてるバンドがきつくて痛いからどーにかしてー」・・などなど。

あとはひたすら目を閉じて、想像するのはハワイ・オアフ島のハナウマ湾。海の中でカラフルな魚たちが泳いでいる姿。痛みに意識が行かないように、おなかに力を入れないようにリラックス、リラックス。。。。

このパターンになれてくると、意外にうまく痛みをやり過ごすことができました。。

 

 

 

 

ザブーン

ザブーン

ザブーン

ザブーン

ザブーン

ザブーン

! ! ! !

突然痛みの質が変わり、さらに激しくなった!

こんなんっ、がまんっ、できるか=====っ!!

ドクターを呼んで見てもらったら、子宮口は8cm。Transitionに入ったようです。
お産のステージが次へ進むと、痛みの激しさと種類も変化するんですね!これは麻酔かけていたら分からなかったこと。お産の進行がわざわざ4つに分かれているには、意味があるんだ!・・・というのは後日落ち着いてから感心したこと。陣痛を耐えているときはそんな余裕はありません。

少しだけ麻酔を追加。でも痛みの1/10も緩和されているのかどうか・・。ざっけんじゃねぇぇぇ---っ!とどすをきかせて叫びたいほどの痛み。でも痛くてそんな余裕もないっ!

陣痛が強くなるにつれ海の中の様子を思い浮かべるのがだんだん困難に・・・。でもうまく意識を逃がせないと痛みに集中してしまう。想像するものを変えなければ!

それで、今度はハワイ島のハプーナビーチで海に上向きに浮かびながら、ちゃぷちゃぷと寄せる波に体を任せて浮かんでいるところをイメージ。。。これが陣痛の波(この時点では一回の陣痛で二度三度山があるような痛み)と絶妙にマッチして、いい感じ。。。っというかこれ以外のものを想像する余裕はもうない!最後までこれで行くぞっ!

ザブーザブザブザブーン

ザブーザブザブザブーン

ザブーザブザブザブーン

ザブーザブザブザブーン

ザブーザブザブザブーン

ザブーザブザブザブーン

 

! ! ! !

痛みの質がまた変わった! そして痛ーい!!!!!!

と同時に、押し出したーい!うーーーん!!

またもやドクターにチェックしてもらうと、子宮口は9cm。左は全部開いてるけど右にあと1cm残ってる(逆だったかも)とのこと。

よし!ゴールは近い!

※破水してるとあんまりしょっちゅう子宮口の開き具合はチェックしない方がいいそうです(感染症などにかかるおそれがある)。看護婦さんにやめといたら?と言われたんですが、あとどれだけという目標なくしてこの痛みを乗り切れるか!!ということで、いいからチェックして!と押しました。

つづく。 

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2 comments on “アメリカで出産 【出産体験記Maki-K編 その5】”

  1. 三人産んでもお産や陣痛の詳細はもう忘れちゃったからなんとなく、私もおさらいしてみる。。。

  2. >Hisayoさん

    そしておさらいし終わったら、4人目いきますか(笑)?

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