アメリカ人女性との結婚を10倍うまく維持する方法ー日本男児はつらいよ編

こんにちは。Nao-Tです。前回迄3回に渡って男の目線での国際結婚について書かせて頂きました。毎回多くのコメントをありがとうございます。今回の挿し画像は千昌夫とアマンダ夫人。アマンダ夫人は千昌夫の二度目の結婚相手。初婚の方は、ジェーン シェパードというやはり金髪のアメリカ人女性でした。

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実は、今迄にあまり国際結婚がどうだとか、何故日本人男性とアメリカ人女性の間の結婚が少ないかなどは、私にとってはどうでも良いことだったのですが、今年になって、親戚夫婦の離婚騒動に直面し、私達自身の結婚について話し合うことがあり、またその機会に何と無くネットで国際結婚について調べて見たら、様々な興味深い見解に触れることになり、私自身の思いをネットに残すことも重要なのかも知れないと思い、今日まで記事を書いてきました。

ネットには、国際結婚は苦労が多いというコメントが多くあります。私がワイフに、「俺は国際結婚で苦労したなぁ」と言ったら、「なにを言ってるんだぃ。あたしの方がもっと苦労したよっ。」と言い返されました。そこで、今回は私達の結婚を少し振り返って見ようと思います。今後アメリカ人女性と結婚を考えている人に参考になれば幸いです。

いきなり話しが飛びますが、私には、これが日本文化の良さを示したものと言われると、恥ずかしくなるものが幾つかあります。その中のトップが、『男はつらいよ』です。子供の時、映画を見た後に父親に、「寅さんはいいなぁ。」と言われても、何が良いのかさっぱり分からなかったし、高校、大学と成長するにつれ、寅さんのワガママさや、不甲斐なさに憤りを感じ、「とらや』の家族、サクラ、おいちゃん、おばちゃんが何故速く寅を勘当し、縁を切らないのか不思議でならなかった。毎回寅さんの自己本位な振る舞いに耐える家族を見て、イライラしたものです。この映画が、日本映画の代表作と言われると恥ずかしくなります。日本以外では絶対に通用しない価値観や振る舞いに満ちているのが、『男はつらいよ』の映画です。

寅さん全否定派の私も、悲しいことに昭和の文化に知らぬ間に洗脳されていたのか、自分勝手で自己中心的なところは、寅さん譲りだった様で、結婚当初は随分自分勝手な主張をしたようです。些細な事でよく喧嘩になりました。

国際結婚は、日本人同士の結婚とは違ったところで苦労するのは本当でしょう。文化や習慣の大きな違いから、日本人同士の夫婦があまり衝突しないところで問題が発生します。新婚当初は、男女の役割分担の考えや食生活の違いでよく大喧嘩になりました。

日本とアメリカの文化や習慣の隔たりが、実際に考えていたよりも遥かに大きい事実が結婚後直ぐに鮮明になり、お互い行き先に不安を感じました。私のワイフは日本について興味や理解があったわけではないので、当初は様々のことで衝突するので非常に悩んだそうです。

喧嘩の頻度は子供が出来た当初が最悪でした。子供と一緒の部屋で寝るか、一緒に入浴する是非、離乳食のタイミングや、成長によって離乳食のタイプの変え方、風邪を引いた時の対応、しつけの仕方等、日本とアメリカは育児の考え方がかなり違います。一つひとつ喧嘩になりました。

私は、基本的に面倒臭がり屋なので、問題が起こっても一緒に議論して解決しようとせず、それでワイフを益々怒らせたことが良くありました。アメリカの夫婦は参加型の運営方針なので、妊婦の定期検診、子供の定期検診や保育園の面接も必ず夫婦で参加が常識です。当初私はこれを理解出来ず、何度も怒られました。

それに加えて、金銭感覚の違いや時間の管理方針の違いなど、日本人夫婦間でよくある原因でも喧嘩をしたので、喧嘩が多い夫婦だったことは事実でしょう。

そんな夫婦がここ迄なんとか上手くやってこれた理由は二つあると思います。

一つは、文化習慣の違いを理由に簡単に片方が一方的に妥協しないこと。これをすると、妥協をした方に不満がたまり、これが積み重なると相手を身近に感じられなくなります。私達はとことん喧嘩し、歩み寄れるラインを模索し続けました。徹夜で言い争ったことも何度もありました。このプロセスによってお互いに納得できる合意点に到達すると、後にわだかまりが残りません。夫婦に力関係ができ、片方がいつも妥協する状況には絶対しない様に心がけました。夫婦の間に上下関係を作らないことが大切です。

二つ目は、お互いに離婚は選択肢から完全に除いたことでしょう。離婚が一般的になると、言い争いを通して納得できる合意点が見つかる前に離婚を考えてしまう。こうなると絶望感だけが募り、解決できることも解決出来なくなり、離婚しかオプションが無くなってしまいます。私達は解決出来ないことは無いと信じ、とことん喧嘩をしました。

この努力が実ったのか、私とワイフは、私達の結婚に今、大きな愛着を持っています。結婚はお互いに二人で一生懸命に作り上げた大切な物という思い入れが非常に強いのでしょう。まだ喧嘩をするので、仲の良い夫婦という表現は当てはまらないですが、結婚は絶対に壊したく無い大切な物であるとお互いに認識しています。そしてお互いに一緒に作り上げた結婚生活に誇りを持っています。この様に、お互いに感じられるまでに7-8年位かかったでしょう。

日本人同士の普通の結婚では、これほど思い入れがある結婚生活を作り上げられなかったのではと思います。私は国際結婚だからこそ、お互い分かり合おうと膨大な努力をしたお陰で、一人の女性と本当に知り合えることが出来たと思います。人生をやり直しても、また一緒になって苦労をしようねと、ここ数年本気で言い合える様になりました。

最近、自分のワイフは『男はつらいよ』のサクラなのではと思うことがあります。人生の様々な難局(私達の場合は結婚の難局)を全身で受け止め、辛抱強く解決して行く女性です。妥協もせず、かといって強要もせず、現実をありのまま受け止め、現実に飛び込んで解決して行く。私達の結婚が上手く行っているのは、彼女の辛抱強さと努力に尽きると思っています。

あれだけ毛嫌いしていた『男はつらいよ』に、自分が成っていた、というなんとも情けないオチになってしまいましたので、このシリーズは今回でとりあえず終わりという事にさせて頂きます。次回からは話題を変えて記事を書こうと思っています。今回までの四回の投稿を読んでいただいてありがとうございました。男目線の国際結婚の話しは、また、いつか単発で書かせていただきます。 

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