アメリカ企業 出来る組織、出来ない組織

出来る組織、出来ない組織

Masaです。

今日は、会社の中で、出来る組織、出来ない組織について考えてみたいと思います。

 

日本企業の場合、終身雇用制が崩壊したと言っても、まだまだ、その「習慣」は消えていないと思います。なので、社内で「出来る組織」と「出来ない組織」が明確にわかることはそれほどないと思います。

 

何を言っているのかわからないですよね(笑)。では少しずつご説明しましょうか。

 

いつも言っているように、ここで私が話すことは、私の独断と偏見で成り立っているものです。ですので、100%そうだ!とは言いません。でも、それに近いと思いますね。

では…

 

「出来る組織」ってどんな組織ですかね。

簡単に言えば、

 

「出来るやつ」がそろっている

 

ってこと。10人のグループだったとすると、10人ともめちゃ出来る組織です。当然それをまとめている管理職もめちゃできる。

 

では、「出来ない組織」とは。

 

「出来ないやつ」がそろっている

 

組織のこと。生産性が悪い組織ってことですねぇ。なかなかアウトプットが出てこない。何をやっているんだかわからない。ま、普通、その組織をまとめている管理職に大きな原因があると思いますねぇ。でも、気の毒に、その管理職自身もわかっていない。かわいそう。。。

 

日本の会社の組織の場合、「出来るやつ」と「出来ないやつ」が結構混じってますよね。でまぁ、出来るやつが出来ないやつをカバーする。そういう意味では、バランスが取れているのかもしれません。昔、いましたよねぇ。ある人に仕事を任せておいて、納期ギリギリに進捗を聞いたら、全く手付かず状態で。で、出来るやつが集まって、徹夜で手伝ったりして。

こういう組織って、ずっとそんな状態で続いていきますよね。クビにするとか、辞めてもらうように仕向けるとか、そんなことがなければ、ずーっと続きます。

 

さて…

ところ変わって、アメリカ企業の場合…。

 

これまでに、このブログでも何度もお話しましたが、とにかくアメリカ企業は人の出入りが激しいんです。この前新入りが来たと思ったら、その翌週にはそのグループの一人が辞めて他の会社に移るとか。あるベンチャー企業を買収して、数十人、人が増えたと思ったら、数カ月後には、ある部署ごといなくなったとか。

とにかく人の出入りが激しいと言うのが私の印象。

 

で…

いろいろな組織があるってのは、日本と同じです。が、人の出入りがまったく違います。

人の出入りが多いと言うことは、辞めたい人は辞めていくし、辞めさせられそうな人は辞めさせられるし。あるいは、入れそうな人は雇われるし、入ってもらいたい人は入っていただくし。

 

そうなると、どうなると思いますか?

 

組織が「淘汰」されることになりますよね。

 

つまり…

出来る組織に出来る人が入ったとしますね。他が出来て、その人も出来るわけだから、組織としてはもっと出来るようになる。

じゃぁ、出来る組織に出来ない人が入ったとしましょう。他が出来て、その人だけが出来ないと、その人は辞めさせられるか、仕事についていけないので、自分から辞めていく。

 

そうしたら…出来ない組織に出来る人が入ったら?他が出来ないので、出来る人はやりがいをなくすでしょう。なので、その人は自分から組織を去っていく。

で、出来ない組織に、出来ない人が入ったらどうなります?その組織、みーんな出来ない人たちばかりだから、居心地がいいわけで、会社から全員クビにされない限り、会社に留まります。

 

これって、どういうことでしょう。

 

つまり、出来る組織はますます出来るようになっていきます。うちにもそんな組織がたくさんありますね。彼らを見ていると、なんというか、「美しさ」を感じてしまうほどですねぇ。なんであんなに格好良く働けるのだろうか、なんて。

逆に、出来ない組織は、出来ないやつの溜まり場になりますね。うちにはそこまでひどい組織はまずないと思います。そんな状態になる前に、人の入れ替えがあるはずですから。早いうちに手をうちます。

 

が…、こういう出来ない組織を大切に取っておいてある会社もかなりありますねぇ。なんでまじめに働かない人たちに給料を出して会社に留まらせておかなきゃならないのかなぁなんていう組織を持った会社が。彼らにとっては、その会社はヒジョーに居心地がいいので、深く根を下ろします。テキトーに働いていれば、辞めろとも言われないし、給料もそこそこ出るし。

 

大きな声では言いませんが…こういう組織を持った会社、日本企業のアメリカ法人に多いです。なんであーなっちゃうかなぁと思わざるを得ない会社が結構あります。

日本企業って、「人を雇って育てる」と言う考え方が普通ですよね。面接をして、多少???と思っても、とりあえず雇って、数ヶ月みっちり勉強させれば、必ず「育って」使い物になるはずって考えるのが普通ですよね。最近はそうじゃないのかもしれませんけどね。

これは大きな間違いです。絶対にやってはいけません。

これをやると、出来ない人が溜まっていきます。出来る人は辞めていきます。

ここんところ、理解していない日本法人の管理職がなんと多いことか。恐らく、採用した人間を首にすると、後で訴えられるとか、いやな思いをしなきゃならないとかで、なかなかやらないんですね。でも、そのために試用期間があるわけで。1〜3ヶ月でその人が会社に貢献する人間なのかどうかを見極める期間ですよね。で、出来ないって判断したら、荷物をまとめて出て行っていただいてもいいんです。間違っても「育てる」なんて考えてはいけません。

これを読んでいる日本法人の管理職のみなさん、ちょっと自分の組織を見てみてください。出来る組織ですかね、それとも出来ない組織ですか?出来ない組織を出来る組織と見ている管理職の方、気をつけた方がいいと思いますよ。

 

ハハハ、俺…刺されるかもしれないな…。 

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4 comments on “アメリカ企業 出来る組織、出来ない組織”

  1. >日本企業のアメリカ法人に多いです。
    同感です。私も感じてました。その会社の従業員はアメリカ人が多く、リストラもするにはしてましたが、なんか中途半端。
    日本人がトップマネジメントにいるのだけれど、アメリカ人に遠慮してたりする。日本人駐在員は、役付き高給のアメリカ人より知識があり仕事も出来てました。結果、お気楽なアメリカ人が溜まってました。

    日本にいた時、アメリカ資本の会社で働いていましたが、アメリカ企業のリストラは残酷と言っていいほどバッサリお見事でした。

  2. Tiffanyさん、コメントありがとうございます!

    でしょ〜?日本人って遠慮する人たちが多いですよね。まぁ、私も人のことは言えませんけど。

    最も美しい形は、出来るアメリカ人をトップに持ってくることじゃないかと思うんですよ。日本人駐在員をトップに持ってくるのはどうかなぁって感じです。やはり会社を動かす人は、事情を熟知している人じゃないと無理かと…。

  3. 初めてコメントさせて頂きます。とても興味深い記事だなと思って拝読しました。

    あくまで私の知る世界でのことですが、

    >後で訴えられるとか、いやな思いをしなきゃならないとかで、なかなかやらないんですね。

    駐在員の方は、御自分の任期中に何も問題が起こらなければそれで良いので、リスクを負ってまで人員をどうこうしようと思わないのだと思います。

    >やはり会社を動かす人は、事情を熟知している人じゃないと無理かと…。

    その通りだと思います。事情を熟知していない、というのは色々な意味で言えるのではないでしょうか。

    駐在員管理職は妻帯者が多いので、海外に出ても会社は日本の風潮のまま、家の中は100%日本語だったりするので、駐在先の真の意味での文化に触れていない場合があります。人によっては英語を話せないまま仕事してたりして・・・。

  4. Sueさん、初めまして。コメントありがとうございます。

    共感いただきありがとうございます(笑)。

    >駐在員の方は、御自分の任期中に何も問題が起こらなければそれで良いので、
    >リスクを負ってまで人員をどうこうしようと思わないのだと思います。
    ほんと、全く同感です。面倒くさいことは避けて通るってことでしょうか(笑)。ってか、自分の任務を忘れてるからじゃないんでしょうか(笑)。

    >事情を熟知していない、というのは色々な意味で言える
    そうですね。まぁ、赴任して来ている人たちにとってはやむを得ない話だと思いますけどね。でも、そういう人を上につける会社が間違ってると思うんですね。日本人だけの会社ならそれでも大丈夫ですが、アメリカ人を雇うのであれば、やはりその文化を熟知している人が上に立っていないと、うまくいかないような気がします。

    >海外に出ても会社は日本の風潮のまま、家の中は100%日本語だったりする
    ハハハ、おっしゃるとおり。私もその昔、そんな感じでした。場合によっては通訳を付けていらっしゃる方もいるとか(笑)。

    せっかく良い機会をもらったんだから、その文化にどっぷりと浸かってしまってもいいと思うんですけどね。

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