いまさらコネクション？？？

大切なのは当たり前でしょ？

と言いながら、結構皆さん、コネクション広げにあまり時間を費やしていませんよね。

最近つくづく思います。「コネクションって本当に大切だ」って。

実は昨日、最近お知り合いになった、サンノゼでベンチャー企業を営んでいる人と夕食をともにしました。他に、サンディエゴで、これまたベンチャー企業を営んでいるお知り合いもいたんですけどね。

サンディエゴの起業家は、以前からのお知り合いなのですが、なかなかすごい人生を歩んでいらっしゃいまして。もともとは大企業で働いていらっしゃったのですが、アメリカに赴任、そこを退社し、ベンチャー企業へ入社します。そのベンチャー、実績を挙げることができず、社員を大量解雇。彼もそのうちの一人。で、また別のベンチャーへ転がり込む。そこもまた実績を挙げられず、あえなく倒産。そして、ついには自分でベンチャーを起業します。それも不況の真っ只中。今は新製品を開発中で、日本、中国をまたにかけてがんばっていらっしゃいます。

もう一人、サンノゼの起業家。この方もすごい。もともと、日本企業のアメリカ現地法人立ち上げのために日本で雇われた人で、入社早々アメリカに赴任。不況のあおりを受け、法人立ち上げプロジェクトはキャンセル。会社の立ち上げがあきらめきれず、自らベンチャー企業を興します。

日本人でアメリカでベンチャー企業を立ち上げ、大成功を収めている人たちはたくさんいますが、その影で、その何倍もの人たちが、今も苦しみながら自分の会社を営んでいるんですね。その方たちはほとんど表に出てこない。なので、アメリカでベンチャー企業を立ち上げれば成功する．．．と思われがち。

今度、ベンチャーの起業家を集めてその苦労話を１冊の本にしようと言うことになりました（笑）。ベンチャー企業の表と裏．．．。

話がかなりずれましたが．．．

その人たちの話を聞いていて、つくづく、「コネクションは大切だ」と感じました。

考えてみれば当たり前のことなのですが、いざ自分を見てみると、困ったときに助けてくれるようなコネクションがどれくらいあるのか．．．。

友達レベルであれば、皆さん、かなりのコネクションを持っていらっしゃる。会えば、「おー元気だった？最近どおよ？」みたいな挨拶を交わせる人たち。

たとえば、自分のコネクションの中に、「メンター」とか、「ビジネスパートナー」になりうるような人が何人いるでしょう？

「俺は別に友達さえいれば良い」と考えているのなら別ですけどね。

サンディエゴの起業家さん、今、ある大きなプロジェクトを持っていて、今年末を目標に電子製品開発してるんですね。電子製品開発と言えば．．．、まぁ、私も本業の方でそれをやってるんですが、たとえば、ちょっとした電子小物を作った場合でも、ボードを作るだけで○百万円とか、すぐに飛んで言ってしまうんですよ。それを２００、３００台作れば．．．、多分一桁繰り上がります。あるいはＩＣを一個開発する場合、５にゼロが８つくらい付いたお金が必要とも言われています。それくらいお金がかかります。

ところが．．．彼、開発費は自分から一切出していないとのこと。

「え？じゃぁ投資してもらってるんですか？」

と疑問がわきますよね。

「ん～、まぁそんなもんですかね。『無期限』で貸してもらってるって言った方が良いかもしれません。」

だと。

彼、中国に超強力なコネクションがあるそうで、その方にすべて面倒を見てもらっているとのこと。○百万では済んでませんよ、絶対に。その昔、ベンチャー企業でいっしょにがんばった仲間だそうです。仲間って言っても、それくらいしてくれる仲間がどれくらいいます？

もう一人のサンノゼの起業家さん、彼も、かなりすごいコネクションをお持ちなようです。今は、商社のようなことをされているのですが、扱う企業は３、４社くらいだったか。それも大企業がほとんど。一人で立ち上げて、うまくいくかどうかもわからないような、つぶれてしまうような（失礼！）会社に、自社製品の販売を託すような大企業がどれくらいあります？

やはりこれもコネクションですね。ものすごく太いパイプを持ったコネクションでしょう。

逆に、そのようなコネクションがないような方たちには起業は難しいのかもしれません。

その方が言っていたのですが、

「その人の器以上に、その人の会社は大きくならない」

と。自分の器の大きさはコネクションの多さだけでは決まりませんが、コネクションの質に間違いなく関係するでしょうね。

さ、あなたも、「質の良い」コネクションを作っていきましょう。