コロナド大豪邸殺人事件 vol.2

Source: cbs8.com

 

こちらの記事(「コロナド大豪邸殺人事件」)でも書いた、7月に起こった女性の変死事件。

9月に入ってから、警察はこの事件を「殺人」ではなく、なんと「自殺」と結論づけました。

 

しかし同時にいくつかの証拠も公開され、それ以来、インターネット上では、警察の結論に疑問を持つ人が溢れているようです。ネットでは、これは”conspiracy”、つまり「陰謀」だとも言われています。

 

被害者である女性、レベッカ・ザハウの家族、特に姉(か妹)は、自殺という警察の結論に全く納得できず、今回、シアトルの(やり手?)弁護士と、プライベートの検死医を雇い、更なる調査を進めているようです。

 

このシアトルの弁護士、Anne Bremnerは、全国ネットのCNNやFox Newsにも出演し、この事件に関して、アメリカ国内のアテンションを集めています。

このリンクはCNNでPinskyとのインタビューのトランスクリプトです。

ここでも話されている、新しく公開された証拠や情報を紹介します。

 

まず事件の流れはこう。

 

7月13日の早朝、女性がバルコニーから首を吊っていると911通報が入ります。

通報したのは、この家のオーナー(ジョナ・シャクナイ)の弟、アダム・シャクナイ。この女性はジョナのガールフレンド、レベッカ・ザハウ。

救急隊員が駆けつけて救命をしたにも関わらず、その場で死亡が確認されます。

この時、TV局のヘリコプターが女性が倒れている中庭の様子をとらえていますが、女性はなんと全裸、しかも両手は後ろ手で、両足も縄で縛られていたのです。

 

同時に、事件の二日前の11日に、同じ家でジョナ・シャクナイの6歳の息子、マックスが階段から落ちて意識不明の重体になっていることが明かされます。当時、マックスの面倒を見ていたのはレベッカということも。

 

警察は、第一発見者のアダムや、関係者のジョナの二人を「参考人」として事情聴取することもなく、検死の結果を待つことにしました。

そして数日後、意識不明だった息子のマックスが亡くなります。

 

 

今月に入って検死結果が出ると、サンディエゴ市警は、レベッカの件は「自殺」、マックスの件は「事故」と結論づけます。

どうやったら女性が一人で自分の手足を縛り、首を吊ることができるか、というビデオまで公開されました。

 

・その結び目はとても複雑で、ボート関連の仕事をする、プロにしかできないようなものだった

・寝室のドアに黒マジックで書かれた遺書(のようなメッセージ)が、“She saved him. Can he save her?”(「彼女は彼を救った。彼は彼女を救えるか?」)というかなり意味深なもの

・レベッカの口には、口塞ぎの(?)Tシャツが詰め込まれていた

・レベッカの姉によると、レベッカの手書きと遺書の筆跡が全く違う

・レベッカの姉によると、レベッカ(も家族も)こんな複雑な縄の縛り方は全く知らない

・事件の前夜、近所の人が、この豪邸での大音響の音楽を報告している

・弟アダムは、マックスの事件の直後に、テネシーからコロナドに来ている

・弟アダムは、テネシーではタグボートの仕事をしている(日頃、縄を使う仕事をしている)

・弟アダムが、レベッカの第一発見者である

・弟アダムが、首を吊っている縄を切ったはずなのに、彼の指紋がその縄に全くついていない

・事件前夜、女性二人が泊まっていたらしいが、全くその事実が出されていない(彼女らは事件の日に警察にどこかに連れて行かれたらしいが、以後、報告はない。誰なのか?)

・マックスの母親、つまりジョナの前妻は、事件の起きた家の数ブロック近所に住んでいる

・ジョナは、大手薬品会社のCEOである

 

 

ね、うさん臭いでしょ?

これだけの情報があるのに、全く考慮されてない感じを残して「自殺」と結論づければ、「陰謀だ」と言われるのも当たり前に思えます。

 

この弁護士、アン・ブレムナーが全国ニュースに登場した後、ジョナ・シャクナイの弁護士から(怒りの)忠告の手紙が。それもTVで放送されました。彼の立場上、イメージダウンにつながるとのことで、かなりピリピリしているのでしょう。

 

もし罪のない女性が何らかの理由で殺されたとしたなら、やっぱり真実はきちんと突き止められるべきだと思います。家族の身になってみたら、こんなに納得のいかない捜査はないでしょう。

 

そして気になるのは、事件後、レベッカの死について、二年間付き合ったジョナ・シャクナイからの言葉が全くないこと。

確かに息子が亡くなって、辛いのはわかる。だけど、もしかしたらそれが原因で自分の彼女が自殺したとしたら、相当の悲しみのはずじゃないでしょうか?

 

レベッカの家族側は、この事件の再捜査をリクエストしています。

これだけメディアでも取り上げられれば、警察に何らかの圧力がかかっていたとしても、捜査を再開せざるをえないかもしれませんね。

 

また何か進展があれば続編を書こうと思います。

 

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2 comments on “コロナド大豪邸殺人事件 vol.2”

  1. この話、本当に、ミステリーだらけですね。推理小説読んでるみたい。「早く先を読ませろ!」って感じ。誰が見ても、自殺ではないことは明らかなので、裏で何かドロドロしたものがあるんだろうなぁって思いますね。

    「正体を見せろ!!!」

  2. 本当、うさんくさいですよ〜。
    小説やドラマ(特にCSI)ならこの裏のドロドロはあり得るかもって思いますけど、それが自分の住む町の警察であるなんて、考えられませんよね。どうなってんの?!って思ってる人、多いと思います。

    またこの投稿から新しい事実が続々と発表されてるようなので、近日にアップします。お楽しみに!!笑

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