アメリカでリッチな気分に浸る

実は...先週土曜日、久しぶりにプロ野球の試合を見にいってきました。親友のクリスが誘ってくれたんです。

サンディエゴ・パドレス 対 シアトル・マリナーズ

シアトル・マリナーズと言えば、あのイチローさんのいるところです。もちろん、イチローさん、出ていらっしゃいました。残念ながら、ノーヒットでしたけどね。今年は調子悪いのかなぁ。

ま、野球は良いとして...

実は、この野球観戦、私としては非常に貴重な経験でした。

「別に球場に行って、野球を観ただけでしょ?」

と言われたら、

「そうです」

...なんですけどね。

ただ、観戦をした場所がふつーと違いまして。

何が違うかと言うと、

バックネット裏

プロ野球をバックネット裏で観たのはもちろん生まれて初めて。すごかったのは、ピッチャーが投げたボールが空を切る音が聞こえること。

「シュシュシュ...バシッ!」

って音です。

あのイチローも手の届くところにいるんですね。さすがに、

「おい、イチロー、しかりせーよ!」

とは言えませんでしたが、小声で話す声も間違いなくバッターボックスに聞こえるような距離です。

ま、そんな場所で野球を観ることが出来ただけでも貴重な体験なんですが、実はそんなことはどうでも良くて、なぜ、自分がそこで野球を観ることが出来たのかの方が重要なんです。

Petoco Park(パドレスのホームグラウンド)のバックネット裏は、「閉じられた空間」になっているんですね。つまり、一般のお客様とは隔離された場所にあります。一般のお客様は、一般出入り口から、その特別な空間に出入りは出来ないようになっています。逆に言うと、その空間に出入りしている人たちは、その人たちだけが許された出入り口を使うようになっています。つまり、VIP用Entrance。

私が野球を観戦していたのはVIP用の観客席です。そこにいる人たちはすべてVIP待遇。そこに案内される人たちは、おつまみからお酒、食事までぜーんぶ「タダ」。

VIP用Entranceから球場内に入ると、まずは、バーがあります。そこで、好きなだけお酒を飲むことができます。さらに奥に行くと、ビュッフェ形式のレストラン。出される料理もホテル内のレストラン風。結構美味しかった。そのレストランからは、選手がバッティングの練習をすることが出来る「バッティングケージ」を見ることができます。

で、野球が始まる5分ほど前に、特別通路を通って、バックネット裏へ。その途中に、第二のダイニングがあって、そこでまた、好きなだけ料理やお酒、デザートを持って、席に入ることができます。

席に着けば、おにーさんが、「何か飲む?ビール?水割り?ワイン?おつまみは何にする?」などと御用聞きに来てくれます。もちろん、ただ。チップは必要ですけどね。

そんなVIP席なんですが、周りを見回すと、リッチっぽい人がたくさん座っていることに気が付いたんですね。我々の隣にいたグループなんて、メキシコのマフィアじゃないかと思うほど貫禄があってお金持ちそう。付けている装飾品も「これは只者ではない」と言うのが一目瞭然。

実はこの席、タダの席ではないんです。

クリスによれば、このバックネット裏の閉じられた空間は、「特別な人」のみに与えられたものだそうで。その「特別な人」は、Petco Parkが作られた際に、大きな投資(ミリオン???)をしている人たち。しかも、毎年、かなりの額のメンテナンスフィーを払っているそうな。

なので、う~んとお金を持っている人でないと、入ることができない空間なのです。そのVIPたち、野球好きでパドレスファンのお金持ちたちなのです。

そんなお金持ちの中に我々はいたんですね。ちょっと優越感に浸ることができます。

「ばっかやろ~、イチロー、どこ見てバット振ってるんだよぉ、違うだろう。」

なんて大声で叫んでいても、他から見ると、「リッチな人たち」と見えるわけで。

そうすると、何か、こう...、自分もお金持ちになったような気分になるんですね。ちょっとこそばゆいような、何と言うか...。

そう言う気分に浸るって、ものすごく大切なことだと思うんですね。成功してお金持ちになりたい人は、そう言う気分を、「うそ」でも味わう必要があると思うんです。錯覚を起こし続けることで、「本当」が起こるようになると思っています。

そう言う意味で、今回は、自分にとっては非常に貴重で有意義な体験になりました。

がんばるぞ! 

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