ロサンジェルス車上放火犯、捕まる!

年が明ける前の12月29日の夜から1月2日の夜にかけて、ロサンジェルス北部のSan Fernando Valley(サンフェルナンドバレー)とWest Hollywood(ウエストハリウッド)を中心に、連続した車上放火事件が起こりました。(放火は英語で”arson”、放火魔は”arsonist”)
被害にあったのは、豪邸の立ち並ぶエリアや、アパートが集まったエリアで、アパート一階部分が駐車場になっている建物にも火がつき、5夜の合計で53台の車が炎上、被害総額は$3ミリオンになるそうです。
LAFD (Los Angeles Fire Department)は連日、姿の見えない敵と戦うべく、新年のお祝いとは無縁なところで消火活動を行いました。(感謝!
数百もの消防士、警察官、捜査官がこのケース送り込まれ、一日でも早く容疑者の逮捕を進めていました。
そして2日の夜に最後の放火が起こり、数時間後の明けた1月3日の火曜日、LAPDによると、セキュリティカメラに映った不審者の映像と、証言者からの情報をもとに、24歳のドイツ移民Harry Burkhartを逮捕するに至ったのです。よかった!
このBurkhart容疑者、なんと一緒に暮らしていた母親が祖国のドイツで求刑されており、28日の夜に強制送還のために逮捕されていたそう。
母親が逮捕状を出されて連行される際には、このBurkhart容疑者もその場に立ち会っていたらしいのです。
母親がドイツでどのような罪を犯したのか、二人がどのようなビザステータスでアメリカに滞在していたのかは不明だそうですが、これをきっかけにBurkhart容疑者は「アメリカが嫌いだ!」という気持ちがあったそう。原因は母国なのに・・・。
息子の逮捕も、この母親の逮捕がきっかけで、容疑者のプロファイルに顔なじみのあった捜査官たちが、セキュリティカメラの分析と照らし合わせて逮捕に至ったそうです。
それにしても、逆恨みで車に放火なんて信じられませんね。ガソリンに引火したり、家に燃え移ったりして、人の命だって奪いかねないのに。アメリカでは、子供を車に放置することは法律で禁じられていますが、こんなことがあった日には、絶対の絶対に一秒だって子供を車に置き去りになんてできません。
今回の5夜の放火事件中、消防士一名が軽症、他一名が煙を吸って救急車で運ばれたそうですが、他に大きな人的被害がなかったのは何よりです。
消防士の皆さん、本当にどうもありがとう。どうかしばらくの間はゆっくり休めますように・・・。
容疑者は嫌いなアメリカで、しかも刑務所生活なんて、どんなことになるのでしょうか・・・・?
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