遅咲き在米ダメリーマンから若い君へ

「今日は喋れない。」

仕事上だろうが、個人的な行動内だろうが、こんなの日本語でも時々ありますもの。英語だったら尚更です。

これが「そんなんで大丈夫なん?」という頻度で発生します、残念ながら。

「ここは決めにゃいかん」という瞬間に最大限の力を円滑に発揮するために、会話例や難しい発音の慣用単語をゴニョゴニョと反復練習したりしますが、やはりこれも所詮「留学して英語を学んだ」という後付けレベル。

「脱サラ~再留学開始」から今年の7月末で丸4年経過。一度目の留学(90年代)と合わせて、8年半も米国に滞在したことになりますが、慣れと癖の狭間に「現地の英語らしさ」を自分なりに盛り込む、「外人が頑張ってる」感じですかね。

これまでも精一杯勉強したつもりですが、未だ「英語ペラペラ」という感覚は正直皆無。お世辞にも自然ではない。

この「波」は一生克服できないのだろうな、と半分諦めてます。

それでも「何とかなっている」という事実が結構重要だったりしますし(個人的に)。

最近、留学などを含む渡米希望(企画)者の方から「突然すいませんが…」という留学の諸々についての問い合わせが少し増えてきました。

個人的には「外国を見る」ということより一度外から「日本を見る」という機会が大きかったのですが、やはり海の向こうを見る経験は貴重ですよね。登山と同じで、そこに行った者にしか見れない景色や経験が待ってるので。行き先を問わず、留学全般に大賛成な僕に、この「プチ留学ブーム(日本の留学斡旋関係者がこう言ってました)」は大変嬉しいことです。

ただ、(とても理解できるのですが)どうしても心配が先行してしまってる方には、「ま、僕みたいな奴で意外と何とかなってるんで、あんま心配しないほうが良いですよ」と信じて欲しいです。

何事もまずやってみないと分かりませんし。

日本であれこれ準備していること自体はその状態にはなく、「渡米後」が「やってみている」状態だと思います。

結局は「行って(来て)なんぼ」です。

どの道にも突破しなくてはいけない壁は必ずあるもの。とりあえずはアメリカに到着することに集中していただければ、現地での「頑張るぞ」はどうせ必須なので、英語も含め、全部後付けの努力で結構解決可能です、と言いたい。

僕は、二年前にはまさか米国の大学で働くとは思ってませんでしたし、五年前にはまさか脱サラして大学に行き直すとは思ってませんでした。八年前にはまさかフルタイムでバンドをやれるなんて思ってもなかってですし、十八年前には米国で演奏してお金を稼ぐなんて想像すらしてませんでした。

まさに結果オーライの行き当たりばったりの人生。ま、ここまで来ると「山あり谷あり」が楽しくなってきましたが。

ビジネスの世界では「計画を立てて遂行する」ことが比較的達成可能ですが、ぶっちゃけ「人生」でそれは結構難しいです(個人的に計画通りに物事が運んだことがあまりない人生なだけかも知れませんが)。

どうせ計画通りいかないのなら、心配すること自体がもったいないな、と(中々ここまでサバサバいけないのも重々承知しておりますが)。

なので、僕と同様に準備が苦手(下手)な方々は、単純に「友達100人できるかな」程度の感覚で大丈夫、と思ってもらいたいです。

さぁさぁ若人よ、悩まずじゃんじゃんアメリカにいらっしゃい。

やることやってりゃ目の前にあるドアのどれかが勝手にギィと開いてくれます。

以上、「もう結構な年数アメリカに住んでるのに、それでも時々英語が分からないことがある」、まだ時差ボケ解消に失敗し続けている最近体力不足なオジちゃんからでした。

まだ友達100人はいません。がんばれ、俺。

まとまらなくてごめんなさい。

さよなら、さよなら。

どうでも良いんですけど、時差ボケって、こんなに辛いもんなんですね。

「それなりに旅慣れている」と思い込んでいましたが、今回の二年以上振りの帰省では思いのほか打撃を受けていたようで、まだ結構厳しいです。

「単純に年齢から来るものなのかも知れない。」

若干額に縦線が入った状態で、勤務時間内(まぁユルいんですが)は何とか睡魔に打ち勝ち続け、一週間が経過しました。

「そういや、最近楽器の搬入搬出から、演奏にも何か疲れを感じ易いしな。」

若干首や肩にコリやら痛みやらを感じる状態で、勤務時間外はなんとか演奏活動(これまたユルいんですが)も再開しました。

時差ボケって、こんなに引っ張るもんなんですね。

はぁ~老いるってやだやだ。
 

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6 comments on “遅咲き在米ダメリーマンから若い君へ”

  1. 大学卒業後も音楽を続けていて羨ましいです。
    正直言って憧れてます。

    次回会うときは音楽の話も聞かせてください。

  2. イッセイ君、
    まぁ下手の横好きなんで、今は「継続は力なり」のみで、とりあえず継続してますわ。

    イッセイ君みたいに、さすがに「演劇」にまで手を出す日本人留学生はあんま見たことないよ。かなり良い根性していると思いますよ、それ。

  3. 時差ぼけって日本からアメリカに来たときのほうがきついですよね。人は夜更かしはできるけどいつもより急に早く就寝することはできない、っていうのが理由と聞いたことあります。私個人的にはそれよりも、日本に行ったときは興奮状態で「よーし、食べるぞ!!」みたいな勢いで時差ぼけが吹き飛ぶんだけど、アメリカに戻ってくると「・・・また日常か・・・」とテンションが下がって時差ぼけが治らない気がします。
    日本から戻ってきて翌日、会議で同時通訳しながら眠りそうになってしまったので、眠らないように立って通訳してたのに、それでも眠ってしまって倒れそうになったことあります(笑)

  4. あ、タマミさん、日本方向に飛んだ時に意外といけてしまうのは、それはありますね。確かに着陸と同時に「何食べようか」という興奮状態でした。僕は成田から(徒歩移動が少なくて楽なんで)実家近くまで直通のバスに乗ってしまうんですが、乗る直前に母に電話したら「あ、なんか漬物なら売るほどあるわよ」と言われただけで、「うお~」とアガりましたから、確かに。

    周囲の日本人妻達から聞いて(警告されて)いたのですが、僕もアメリカに戻ってから本当に「あ、なんかオチる」てショボショボしてます。

    てか、アメリカに帰ってきて翌日の同時通訳は厳し過ぎそう…
    その立っていても睡魔に勝てない状況、やばいっすね(俺もその昔JRではよく扉そばでガタンてなってましたが)。

    て、まだ朝4時に起床してしまいますし…仕方ないので、そのまま素直に起きて柔軟とジョギングと徒歩通勤を開始したので、これはこれで悪かないんすが…

  5. 「外人が頑張ってる」って感覚すごく分かります。
    仕事で普段は決まりきった文句とか軽い日常会話や相槌くらいしか使わないのですが、たまに、ドネイションイベントとか、プロモーションとかセールの告知をお客さんにしなきゃいけないって時があって、必死でそれを英語で説明してる自分を客観的に振り返ると、ほんと「頑張ってる外人」って言葉にぴったりきます。たまに自分でも何言ってるんだろうってなりますしね(笑)日本でがんばってるデープスペクターとかパックンマックンのパックンとか、ほんと尊敬します。

  6. ユミさん、それって俺は日本語でもたまにあるので…
    「え~と、何の話だったっけ?」みたいな。

    やっぱ「外人なので」という自覚を持ち、「何かを言わなくてはいけない」という場面ごとにセリフや相手からの質問を想定して「リハ」が必要なのかな、と。英語に何となく慣れても、やはり壁って必ずありますよね。接客業は本当に良いと思いますが、まさに日常会話の場なので。

    時々来る変化球に、「おッと…」みたいな。

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