Hosiery

今日は、とても小さいことなのですが、日ごろから私が「あーわかりにくい、面倒」と感じていることについて。

それは、「ストッキング」の買い物なのですが・・・

渡米したばかりのころストッキングを買おうとしてなかなか見つけられなかったことがありました。

実際にはストッキングは普通のスーパーマーケットやドラッグストアならどこでも売っているのですが、「ストッキング」と聞いて私が頭の中に浮かべるイメージと、実際の商品の実物がかなり違ったので、何度も売り場の前を素通りしてしまっていたのです。

それと、「ストッキング=Stocking」と思って表示をさがしていたら、どのお店でもStockingではなくて「hosiery 」と表示されていたのもなかなか見つけられなかった原因のひとつでした。

Stockingという英語もちゃんとあります(パンツや靴のように、複数にしてStockingsと言いますが)。でも、スーパーなどでは「タイツ、靴下類」というカテゴリーで「hosiery 」と表示されているのが普通です。

そのパッケージですが、日本だったら下の写真のように薄い縦長の四角いパッケージに、その半分くらいを使ってわかりやすく色を表示しているのが典型的なものだと思うのですが、アメリカの商品はあまりそういうのはないのです。

yahoo.co.jp

ドラッグストアやスーパーでよく見かける大手ブランドのLEEGSやNo Nonsenseは、下の写真のように真四角の紙のパッケージの中に丸まって入っていて、色がほんの少ししか見えません。

kmart.com

日本製品というものは本当に、消費者に親切で、使いやすくわかりやすく作られているなぁ、ということがこんなちょっとした商品の比較でもよくわかりますね。

日本のストッキングは商品の質自体もいいですが、パッケージも色がよくわかるように一枚重ねの部分と二枚重ねの部分をわざわざ作り、紙の部分にはそのストッキングを着用しているモデルさんの写真があって実際にはいたときの色のイメージも正確にわかるようになっています。

それから、膝までの長さのストッキングなのか、腰をぎゅっと締めるサポートタイプなのか、またつま先が補強されているタイプか、それともサンダルをはいても自然にみえるように透明タイプか、といった情報が、ぱっと見てわかるようにビジュアルで表示されていることも多いです。

これに対してアメリカの商品は、ほんの少ししか中が見えない上にぎゅっと丸めてあるのでいまひとつ履いたらどんな色になるのかわかりません。日本のパッケージのように、伝染しやすいストッキングを傷つけないようにあの四角い紙をセットするには、それなりの技術(ロボットがいれるにしても)とそれにともなうコストが必要なはずです。素人の目にも、四角い箱にぎゅっとまるめていれてしまうほうがずっと簡単でコストもかからなそうです。日本のメーカーはそれでも、コストと手間をかけて消費者にわかりやすいパッケージにしようと努力しているわけです。(ちなみに価格は日米どちらも同じようなものです。)

さて、パッケージの違いやHosieryという言葉も学んで、売り場もわかったものの、自分が欲しいと思っている商品を正確に選ぶのに、まだまだ苦労しました。

上にも書いたように日本の商品はビジュアルにいろんな情報が表示してあるのに、アメリカの商品は小さい文字で表示されることが多いのです。最初はどこに何が書いてあるのかわからないし、またストッキング用語みたいな英語の単語も覚えるまでよくわからなかったし、ストッキング売り場にずーっと立ったまま「あれでもない、これでもない」と探し続けることもしょっちゅうでした。

たとえば膝までの長さのストッキングは「Knee high」と書いてあります。ももまでの高さは「Thigh high」です。日本ではどちらもあまり多くなくて、普通の腰までのストッキングが主流だと思うのですが、アメリカのスーパーマーケットなどでは売り場の半分くらいがKnee Highだったりします。

で、これをわかりやすく図か絵で表示してくれればいいのに、見た目のパッケージはそっくりで、ただ膝丈のほうにだけ小さく文字で「Knee high」と書いてあるだけなので、最初のころは何度も間違えてKnee highを買ってしまい、履くときになって気がつくということがありました。

また、ベージュっぽい色に「Sun Tan」、「Nude」、「Beige」、「Taupe」などがあるのですが、微妙な違いだと、ぎゅっと丸めたのをあの小さい丸い穴から見るだけではぱっと見てわからず、箱をひとつひとつ見て欲しい色を探さなければなりません。

さらに、これは気がついてかなり驚いたこと。パッケージにモデルさんの足の写真が使われてる商品はアメリカにもたくさんあるのですが、その写真のストッキングの色が、必ずしも中身の商品の色と同じではないのです。そのブランドの商品すべてに同じ写真が使われていて、中身の色だけがいろいろあったりするのです。

日本ではそんなパッケージ見たことがありません。モデルさんの写真があるからには、必ず中身の色と同じ商品を身につけていました。

これも、コストを考えると、商品の色の数だけ違う写真を撮らなければならないのですから(あるいはフォトショップかもしれませんが、それでも)、コストと手間がかかります。それでも絶対に消費者にとっては同じにしてくれたほうがわかりやすいですよね。

それからサイズ。

日本のストッキングは「S」「M」「L」などで、「M:身長150cm ~160cm」などと説明がついていたりします。

アメリカの場合は、「A」「B」「Q」っていうのがよくあるパターンです。さまざまな体格の人々がいるアメリカ、身長だけではサイズわけができないせいなのか、だいたいパッケージの後ろに身長と体重のグラフみたいなのがついていて、身長と体重両方の数字から線をひいて交差するところが自分のサイズになります。

そのほかの情報は、ぎゅっと締め付けるタイプが「Control Top」、普通なのが「Regular」、つま先が透明なのが「Sheer Toe」、補強されているのが「Reinforced toe」。

こういう情報が、四角い箱の右上とか真ん中にバラバラと書かれていて、どうも分かりにくいのです。

たとえば「ベージュでつま先が透明で、サイズBが欲しい」と思っていても、「あ、つま先透明があった。でもサイズQだ」とか「あ、サイズBがあったけど、黒だわ」とか、行ったりきたりしてしまってスムーズに絞っていけません。

日本だったらまずパッと見た目で色がわかるから、その色しかみない。その中でサイズを探して終わりです。つま先が透明とか、締め付けるタイプ、といった特徴はわかりやすくビジュアルで強調されているから、そのタイプの中から色、サイズと選んで終わりです。

まあ、本当に小さいことなのですが、渡米したばかりのころはとくに、こういうちょっとしたことの面倒が積み重なってそれなりのストレスになったものでした。

アメリカ独特の商品のパッケージや陳列方法については、他にもいろいろな面白い違いがあるのではないでしょうか?他に何か発見した方がいたらぜひ教えてください。 

Hosiery” への3件のフィードバック

  1. 面白いですね~。
    私も最初、”hosiery”って何のことかと思いました。
    この箱に入ったストッキングは買ったことはないんですが、欲しいものを探すのはかなり面倒くさそうですね。

    私はこの手のアメリカらしい消費者に不親切なパッケージ・物流系は、オンラインで買うことにしています。たとえばデオドラントとか、自分の好きなニオイがお店に並んでない!とかよくありますよね。そういう時はdrugstore.comとかで大量に買うと、心配ありません。
    商品が不親切なときって、たいてい店員も不親切で(爆笑)、聞いても、「そこにあるだけよ」って返ってくるので助けてくれる希望はないし。

    でも緊急時とかでどうしてもお店で買わなきゃいけないときは、やっぱりストレスかも・・・。

  2.  一年前の記事でしたが、この文章に私が感じた全てが書いてありまして、感動しました。本当に「ある、ある〜!」同調、共感の嵐ですよ。まったくその通り!!!! アメリカの売り場のわかりにくさときたら、泣けてくるほどですよね。日本のお店が恋しくなる瞬間です。

  3. マリメッ子さん、共感いただけて嬉しいです!
    日本と似てるところもあるけど全然違うところもあるスーパーの配置や品揃え、慣れるまではいろいろ見つからなかったりしてフラストレーションがたまりますよね〜。日本製品や日本のお店は素晴らしい!と思う出来事もしょっちゅうです!

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