尊属殺?

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この週末に、サンディエゴで悲しい事件がありました。



「小学校で先生をする女性が、14歳になる娘にハンマーで殴られて死亡...」



この衝撃的な事件が、サンディエゴを震撼させています。



あまりに重罪のため、14歳でありながら大人(21歳以上)と同じ扱いを受け、顔出し、名前出しで、今、新聞紙上、テレビを賑わしています。



今日、初めての公判があり、懲役30年の終身刑を求刑されたようです(a maximum possible sentence of 30 years to life in prison)。自分の親を殺してしまったのですから、日本で言う尊属殺人で終身刑もやむをえないでしょう(日本では刑法にはもう「尊属殺人」の条項がないようですが)。



さらに父親もハンマーで殴ったとか。



新聞によれば、この子、小さい頃に養子にされたようで、最近は精神的にかなり不安定だったようです。



日本の場合は、少年法と言うのがあって、未成年者が犯罪を犯した場合、名前、年齢や、写真などを、新聞とか出版物に掲載することが禁止されています(だと思ったけどな...)。



こちらの場合は、犯罪を犯した高校生がよく名前、写真入りでニュースになっているので、「またティーンエージャーが何かやらかしたか」と思う程度だったのですが、今回の場合は14歳。ちょっと事情が違います。



次回公判は9月初めとのことですが、今後、これがどのように展開していくのか興味があります。まだ、犯行動機など、詳しい情報は一切明かされていませんから。

 

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4 comments on “尊属殺?”

  1. せんせえ質問です。「懲役30年の終身刑」というのが、いまいちわかりません。

    最長で30年懲役というのはわかるのですが、「終身刑」というのは、一生許されないという意味ですよね。

    つまり、30年の懲役が終われば刑務所からは出られるけど、終生保護観察という形で刑の執行が続く・・・というカンジでしょうか。

    日本ではもうすぐ裁判員制度が始まります。大丈夫なのか?

  2. こんにちわ、最近日本でも子供が被害者や加害者になるいやな事件が多いです。馬鹿ながら一応親としては、社会のあり方など考えさせられることは多く、三人称で考えられなくなってしまいます。

    また、日本のアメリカとの大きな違いは、被害者や被害者になり得る市民の利益よりも、加害者の人権が優先される傾向にあることだと感じています。

    ニュースを見るたびにめいることばかり。グリーンマイルは現実ってことでしょうか。奇跡がない分現実の方がシリアスかも。

  3. 和尚さん、突っ込みありがとうございます(笑)。

    私も一瞬(?)と思ったのですが、新聞記事の内容を変えるわけにもいかず、英文を添えて書いた次第で。

    今後の展開もいろいろと変わってくるようなので、追跡調査しますね。

    そこで「正しい情報」をお話させていただきます(笑)。

  4. 晴れふらさん、毎度です。コメントありがとうございます。

    >日本のアメリカとの大きな違いは、被害者や被害者に
    >なり得る市民の利益よりも、加害者の人権が優先され
    >る傾向にある

    これは、日本→被害者、アメリカ→加害者ってことですよね?逆かな?

    うーん、これはケースバイケースですね、アメリカでも。

    先日記事にも書きましたが、学校のネットワークをハッキングして、テスト、成績などを盗んだ生徒たち。結局、すべて退学。退学すると、普通、隣接の学校が引き取るのですが、隣接の学校も受け入れ拒否。

    かなり厳しい処置を受けたようです。

    かと思えば...

    今回のケースの後日談なのですが、殺人罪に問われている娘に対して、その父親と兄弟が、無罪を主張しているとか。

    日本でも、アメリカでも、若年層の犯罪が目立ってきていますね。親がしっかりしろってことでしょうか。

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