SSN取得 ~ 新移民 in Arizona (2)

ssnアメリカに住むに当たってまず必要になるもの、それは免許証(もしくはIDカード)等の身分証明書、そしてSSN(ソーシャルセキュリティナンバー/社会保障番号)です。ただし、SSNは就業資格のある人しか貰えないので、現在は学生ビザ及び就業資格のない配偶者ビザの人には発行されません。以前アリゾナに住んでいた時は、私は主人のH1-Bビザの配偶者版、H4-Bビザで渡米していたので、SSNは貰えませんでした。しかし、今回はグリーンカード。2人ともSSNが貰えます。

3月26日の入国時の審査にて、検査官はハッキリと「SSNも本日申請されたので、最長3週間以内に現住所に届く筈です。」と言い切りました。更に既にSSNを保持していた主人には「そのままの番号も使えるけど、新しい番号を一緒に申請しますか?」と訊ねました。彼は暫し考えた末、まぁ連番になるならその方が覚えやすいだろうと、「新しい番号にします。」と返答。

しかーし、3週間経過してもSSNは来ず…。不安になった主人がネットで色々調べたら、実はSSNが届かない事はとってもポピュラーなご様子…。彼は自分の昔のが使えるので良いとしても、私のがないと、オバマケアに申し込みが出来ないので困っていました。

バカ高いアメリカの医療費に備えて、健康保険加入は必須です。これから仕事も探さねばならない我々は、まずはオバマケアに入りたかったのですが、申請締め切りは4月末日。そして申請にはSSNが必須、という訳で、4月末日までには何が何でもSSNをゲットしたかったのです。

これはもう実際行って訊いてみないとダメだ!という事で、4月21日にフェニックスのソーシャルセキュリティセンタへGO。受付を終えて待つ事数十分、ようやく番号を呼ばれてブースへ行き訊いてみたら…。主人は以前のがそのまま使えるけれど、私のはまだ申請されていないという返答!

「何でそんな事になっとるねーん!入国時にSSNの発行は受理されたって言ったのに!酷すぎる!」と主人がめいっぱい主張してはみたものの、それは華麗にスルーして、受付のお姉さん係員は私に向かって「ハイ、ハニー、あなたの為に今私が申請してあげるわね」とニッコリ。

そう、アメリカ人は基本こういう時に「Sorry」とは言いません。訴訟大国だからかも知れないけど、たとえ自分達の過失であろうとも、「私は今貴方の為にやってあげてるんだからいいでしょう」というスタンス。まぁ確かに、その係員の所為ではないので、彼女を責めたところで心証が悪くなるだけです。

係員は、暫しPCでカチャカチャやった後に、「あなたのSSNは3日から1週間でご自宅に送られます」と言ってくれましたが、主人は最早1mmたりとも信用せず、「本当に1週間で送られてくるかどうかも怪しい。ネットで調べたところ、48時間後には番号は発行されているから、3日後にまたここに番号を訊きに来る!」と息巻いていました。

そして3日後、再訪。今度は前回来た時よりえらい混雑していて、軽く1時間以上待機。ようやく自分達の番になり、事情を説明した上で「もう番号は発行されている筈だから、とりあえず教えて貰いたいのですが」と言った主人に対して返って来た答えは「教えられません」でした。恐らく、彼がネットで見た情報は古いものだったのでしょう。時間を無駄にして空振りという、ドッと疲れる結果に終わりました。

2015年現在のアリゾナでは、カードが郵送されるまで番号は教えて貰えません。そしてイミグレの検査官が言っていた「新しい番号」とやらもなく、主人の番号は以前のをそのまま引き継ぎ。じゃあ一体あの質問は何だったのか?と二人で暫し考えましたが、正解は判る由もなく。恐らく、「新しい紙で発行しますか?」というニュアンスだったのではないかと思われます。何処であれ何であれ、全ての係員が同一の対応である事は少なく、訊く人の知識と親切度によって答えが変わるのがアメリカ。齟齬は多々あります。

今回我々が肝に銘じたのは、イミグレでの「申請されました」は「100%ではない!」という事、SSNを早く確実にゲットしたければ、とにかくなるべく早くソーシャルセキュリティセンタに出向く事。そうすれば、いつ来るとも判らないSSNを待ちぼうけする事はないでしょう。これから移住する方の参考になると幸いです。

結局1週間以内に2人分のSSNは無事に郵送されたので、オバマケアの申請締め切りには間に合ったのですが…。オバマケア申請も、これまた一筋縄ではいかなかったのでした。

この話は、また後日。 

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2 comments on “SSN取得 ~ 新移民 in Arizona (2)”

  1. わかります!!!私もSSNも、オバマケアも、すったもんだがありました。
    何回も何回もミスがあった上、最終的に手に入れた保険も名前のミスで使えなかったり。
    アメリカって、本当に聞く担当者によって全く違うことを言ったり、その担当者が親切かどうかで随分変わってきます。
    最近は、ミスは絶対ある!と始めから疑って物事を進めるようになりました(笑)
    本当にストレスですよね… 続編楽しみにしています。

  2. Tomomiさん、コメントありがとうございます! きっちり期限内に業務をこなして当然という日本人の感覚からすると「何でやねーん!?」という事多々ですよね…。それでも今はインターネットで色々と情報を調べられるから相当マシだとは思いますが、昔はどうしていたのやら。それにしても、保険が名前のミスで使えないとは…そこ間違うか?って感じで驚愕です!
    本当に、もう少し全体で言う事を統一してくれると助かるんですけど、それがアメリカ。郷に入っては郷に従うしかないので、自分で気を付けて対処するしかないですよね。

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