Bumper Stickerで自己主張

アメリカで車を運転していると、前を走る車のリアバンパーにいろんなスティッカーが貼ってあって、政治、宗教、その他愛のメッセージなど、様々な主義主張が伝わってくることがあります。

大統領選挙の前になれば、「Obama ’12」など、それぞれ支持する大統領の名前と選挙年度を書いたスティッカーが多く見られます。

RepublicanかDemocratか、という違いも、直接書いていなくてもメッセージの内容である程度推定できます。たとえば「Pro-life」というような言葉が入っていれば、人工中絶反対派=保守的、Republican、ゲイの結婚を支持する言葉が入っていればリベラル、Democratの可能性が高いです。

自分の卒業した大学名と卒業年度のスティッカーは定番ですね。運転していて、自分と同じ大学のスティッカーが前の車に貼られていたら、ちょっと親近感がわきそうです。

応援しているスポーツのチーム名も、ちょうど試合が盛り上がっている時期だったりすると、となりあったとき窓越しに手をふって連帯感を示したりします。

そのような単純な名前のスティッカーだけでなく、ちょっとした文章で世相を皮肉に表現したり、政治的主張を伝えるメッセージもあります。

たとえば

cruzine.com

「Be nice to America… or we’ll bring democracy to your country」

アメリカに逆らう国は民主化しちゃうよ、という、わざと傲慢な表現を使って、「アメリカは独裁国家を民主化するんだ、といかにも正義の味方のようなふりをして、結局自国の利益のために戦争を仕掛けているだけじゃないか」と米国の外交政策を批判しています。

こういう自分の国に対する批判を堂々とバンパースティッカーにして運転できるというだけ、アメリカは健全な国なのかもしれないですね。

さて、アメリカで運転する人なら誰でも、このようなマークが車についているのを見たことがあるのではないでしょうか。

Bumperwars.net

シンプルで可愛いお魚のマークですが、これはイエス・キリストのシンボルなのだそうです。

このマークはとてもよく見かけるのですが、同時にこのパロディ版というのも同じくらいよく見かけます。

たとえば、この魚に足が生えたバージョン。

魚の体に「Darwin」という文字が入っています。

これは、キリスト教の「神様が人間を作った」という教えに対して、人類は魚が進化して哺乳類になったんだよ、というダーウィンの進化論で対抗しているというわけです。

そういう宗教へのこだわりに関係なく、魚の体の中に「Chips」という文字を入れて「Fish and Chips」というジョークにしているバージョンもあります。

きっとクリスチャンの人にとっては馬鹿にされているようで不愉快だと思いますが、こういう現象も、様々な宗教があり、保守的な人もいれば急進的な人もいて、それぞれが自分を主張しているというアメリカらしさのひとつなのかもしれません。

バンパースティッカーだけではなくて、州によっては車のナンバーもある程度自由に選べるので、ナンバーでメッセージを伝えることもできます。

数字とアルファベットの他にハートマークなどシンボルが使えるために、かなりバリエーションが広がります。ハートマークは動詞「Love」に置き換えることができるので、「I ハート 妻の名前」という組み合わせにして、奥さんへの愛を強調している人がいたりします。

randomfunnypicture.com

↑この人はウォッカが好きなようですね。

brides.com

↑これは、ライセンスプレートをデザインする会社のサンプルのようですが、「YA」というのは、「You」のカジュアルな言い方なので、実は「Love ya!」=大好きだよ、という可愛いメッセージです。

先日家の近所で車を運転していたら、前の車のナンバーが「LA LAKERS」となっていたのでびっくりしました。

LakersというのはLAを拠点とするNBAのバスケットボールチームで、過去にはマジック・ジョンソンなど、今ならKobe Bryanが有名な大人気チームです。膨大な数のファンが、このライセンス・プレートを欲しいと思うのではないでしょうか。よくとれたよね!と夫と話しましたが、もしかしたら本当にLakers関係者で、特別な許可がおりたのかもしれません(固有名詞の使用についてはけっこう厳しい制限があるそうです)。

そのような特定の名詞を使わなくても、たとえば以前に「GOOOOAL」(ゴーーーール!!)というプレートがあって、「あれはきっとサッカーファンだね」と大ウケしたことがあります。

アメリカで運転していて渋滞にはまってしまったときなど、周囲のバンパースティッカーやナンバープレートを観察してみると、渋滞も楽しく過ごせるかもしれませんね。 

Bumper Stickerで自己主張” への2件のフィードバック

  1. このバンパースティッカー、けっこう過激なものもあって、読んでるこっちがちょっとドキドキしちゃうのもありますね。
    「え!こんなの大丈夫なの?隣の車の人に撃たれたりしないかしら?」とか。笑
    いや、それはちょっと冗談でも、今の我が家はかなり保守的なご近所に住んでいるのですが、お隣のブロックにとてもリベラルなスティッカーを何枚も貼ったVWが停まっていて、ちょっとビックリしました。

    そんな話をしていたら、うちの主人がオバマ大統領のスティッカーが送られてくるから、それを「自分の車に貼ろう♪」なんて言ってたんですけど、絶対に浮く・・・・。
    私は個人的に、ダーウィンの足が生えてるのが好きです。これもうちの近所じゃ浮くかな。

  2. 確かに、過激なのもありますね。リベラルな人のほうが「まあ、いろいろだよね」っていう許容範囲が大きい気がするので、リベラルな人の中に1人だけ保守的な人がいてもそれほど危険な感じはしないけど、逆だとなんかちょっと怖いかも・・・。
    以前、バンパーが全部埋まりそうなくらい、「銃はすばらしい!」「銃で自由を守る!」みたいなスティッカーを貼ってる車を見たことがあって、やっぱりちょっと怖くて車線変更してしまいました(笑)

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