Frozen旋風が止まないアメリカ

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去年の秋に全米公開されたディズニー映画、「Frozen」。日本では「アナと雪の女王」という題名で公開され、さっそく大好評だと聞きますが、アメリカでは半年が経とうとしている現在もまだまだ、あの映画の中の雪嵐のように、「Frozen」旋風が吹き荒れております。

各メディアでも報じられていますが、主人公のElsaのブルーのドレス。アメリカ中の小さい女の子たちがこのドレスを欲しがり、両親たちがお店に殺到した結果、どこも売り切れとなってものすごい高額なレア商品となってしまいました。

インターネットでも以下のようにこのElsaドレスをめぐる親たちの争奪戦が話題になっています。

 

2013-12-18 14-23-15

ざっと見ても見出しはこんな感じです。原題の「Frozen」と、入手不可の状態を「凍りついた」と表現して意味を二重にしているWord Playが多数見かけられますね。

「”Frozen”商品を求めて親たちはとんでもない行動に」

「Frozenキャラクターを求めてディズニーストアの前にかつてないような長蛇の列」

「マーケットから消えて”凍り付いてしまった”商品が欲しいあまりに数千ドルを払う親たち」

「今アメリカで一番求められている服は、FrozenのElsaのドレス」

「Frozenドレス、シンガポールでも完売」

「正式なFrozen商品の需要があまりに高いので・・・」

そんなことになっているとはまったく知らなかった私は、先日娘の同級生の親が開いてくれたパーティに娘に着せて参加させよう、と思い立ち、近所のディズニーストアにのんびりと向かったところ、開店前にすでにちょっとした行列ができているのです。

何の行列かな?と思いつつ並んで待つと、カウントダウンが始まってドアが開き、小さい子供を連れた親が一斉に店の一角に作られた「Frozen」セクションに向かって走るではないですか。

私は事態が把握できていなかったのでまたのんびりと店員さんに「Frozenのドレスありますか?」なんて聞いていました。店員さんに言われた場所に行くと、そこに親たちがすでに人だかりとなっていて、みんなそこにあるタオルだとかFrozenテーマのワンピースやらTシャツをひっくりかえしつつ、店員さんたちに「Elsaのドレスは?!いつ入荷するの?!」と問い詰めている。

彼らもまた、私のように事態の深刻さに気がついていなかった親たちのようです。

今の時点でディズニーストアに行ってもElsaのドレスが買えるわけがなかったのです。

どうやら去年の秋、上映開始直後くらいはTargetやWallmartなどで、19ドルくらいで余裕でElsaドレスが買えたらしいのです。

が、その後急激に人気沸騰となり、普通のお店はあっというまに売り切れ。ディズニーストアはWallmartに比べて高いのですが、そこも売り切れて生産が追いつかず、現在は次のロット待ちだそうです。

でもアメリカでは子供たちがディズニーキャラクターのドレスを着る機会がとても多いのです。

我が子の場合、誰かのバースデーパーティが毎週のようにあるのですが、そのほとんどに女の子たちは好きなプリンセスのドレスを着て参加します。またパーティではなくても、誰かの家に遊びに来るとまずは自分のクローゼットをバーンと開けて、ずらりと並ぶプリンセスドレスのうち好きなのを着て遊びます。

そんなわけで需要は年中あるのですが、どうしてもはずせない機会といえばハロウィーン。まだ6ヶ月も先ですが、親たちは「それまでになんとかElsaのドレスを入手しなきゃ」と今から心配しています。

私なんかはもうこの時点で「あーもういいや」とあきらめてしまいますが、どうしても子供のために買ってあげたい!!という親は、なんと数百ドルを出してEbayから買ったりしているようです。どういうルートなのか、先見の明があるのか、EbayにはこのElsaドレスを買い占めてもとの価格の何倍もの値段で売っている人たちがいます。

もうひとつ、Etsyという手があります。Etsyは世界中ののプロ・アマチュア問わず、手芸や工作が得意な人が自分たちの作品を売っているサイトです。大量生産とは違う手作りの良さがあったり、店舗を経由しないのでプロの商品を格安で買えるのが魅力です。

もちろん、Etsyで普段からドレスを売っている人たちは、このElsaドレスも製作して売っています。価格はやはりつりあがっていて、数百ドルするものも多いです。

ここまで来ると「じゃ、いっそのこと自分で作れば」と思いますよね。

それがまた、Elsaのドレスの特徴である青い半透明のケープ。これを作るためのオーガンザの布は、今、どこへ行っても青だけ売り切れなんだそうです・・・

本当にすごいことになっていますね。

ディズニーはFrozenの前宣伝にあまり力を入れていなかったようで、自分たちでもこれは予想外のヒットだったそうですので、きっとドレスの販売予測も低かったのでしょうね。

でも、アメリカの市場は空中に浮かんでいる需要を見逃すようなことは決してありませんので、そのうち大量のElsaドレスが市場に出回り、価格も下がっていくことでしょう。今度は多く見積もりすぎてお店に大量に売れ残りが出るのかもしれません。そうなることを期待して、ハロウィーンまではとりあえず様子を見守ろうと思っています。

Frozenの英語の吹き替えについてまじめな話を書こうと思っていたのですが、気づいたらドレスの話で長くなってしまったのでまた次回! 

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3 comments on “Frozen旋風が止まないアメリカ”

  1. Hana様

    エルサのドレスを検索していたら貴ブログにたどり着きました(笑)
    当方、来月バンクーバーへ行く予定なのですが、北米ではエルサのドレスは今も完売または高値取引状態なのでしょうか?
    もしよろしければ教えて頂けると嬉しいです。

  2. 横からで申し訳ないですが・・・・。

    娘を連れて3週間ほど前にディズニーストアに行きましたが、いまだに売り切れでした。店員さんに聞いてみたところ、現在、作っているところですが、いつお店に入荷するかはわからないと言われました。
    もし行く目安がついているお店があるなら、Disney Storeで探して電話してみることをオススメします。良い旅を~!

  3. Erinaさま

    貴重な情報ありがとうございます!
    いまだ売り切れなのですね(涙)
    現地に着いてから問い合わせしてみます。奇跡がおきますように!(笑)

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