It’s that time of year again!

アメリカは今、ハロウィーン気分がぐーっと盛り上がっているところです。あちこちでちょっと怖いおばけや骸骨の飾り、オレンジ色のかぼちゃなどを目にします。

このくらいの季節になるともうアメリカは「あーあ、今年もそろそろ終わりだわ~」という気分に包まれてしまいます。早々とホリデーシーズン気分なのです。

なぜかというと、ハロウィーンのあとはサンクスギビング、そのあとはクリスマス、そしてニューイヤーと怒涛のイベントが待ち構えてるので、もうハロウィーンが到来したら「ホリデーシーズンスタート!」という心構えでいないと、そのあとの大忙しの波を乗り切れないからです。

この、秋の声が聞こえはじめるともうホリデーシーズンに向かってまっしぐら!という感覚は、アメリカ独特のものだと思うので、今回はアメリカの1年間のサイクルについて簡単に私の感想を書いてみようと思います。

1月。

アメリカに「お正月」はないので、元旦だけはさすがに「New Year Day」ということでお休み、2日からいきなり世の中全体がノーマルモードになってフル回転を始めます。

勤勉なように聞こえますが、実際は最初に書いたようにもう10月下旬くらいからずーっとホリデー気分が続いているので、1月2日になるとさすがに「もうそろそろ正気に戻らなきゃ」と思うのです。

2月。

引き続き、ホリデーシーズンに散々はめをはずし、買い物をしすぎ、甘いものを食べ過ぎた反省で2月はわりとおとなしく仕事をします。消費も控えめです。

3月。

大きなイベントとしてはイースターがあります。これはキリスト教の宗教行事ですが、アメリカはキリスト教徒がとても多いので社会全体のイベントのようになります。テーマカラーは春らしく明るいグリーンに黄色やピンクのお花の色。2月におとなしくしていたので、「そろそろまたちょっとお祭り気分になりたいな~」という気分にぴったりの可愛らしいイベントです。

4月。

日本では桜の木の下で可愛いスーツを来た1年生がピカピカのランドセルをしょってママと一緒に記念撮影をしている頃ですが、アメリカの学校は9月から始まるので、そういう入学式っぽいイベントは一切ありません。大きな祭日もなく、アメリカの4月はけっこう地味です。

5月。

月末にメモリアルデーという祭日があり、多くの学校・企業がお休みになります。これ以前にもいくつか祭日はあるのですが、どれもメモリアルデーほどメジャーな祭日ではないので、働く会社によっては1月から5月まで休みが全然なく、ひたすら働いて、この5月末になって「はあーーやっと一息つける」という状態の人もいます。

よく言われることですが、アメリカは日本よりも全米的に会社が休みになる祭日の数が少ないのです。日本は、まるでサラリーマンへ毎月のご褒美のように3連休が適度な感覚で配置されているのですが、アメリカの場合、メジャーな祭日(ナショナルホリデー)とそうでもない祭日があって、休みにするかどうかは企業が決めたりしています。そしてメジャーな祭日は5月(メモリアルデー)、7月(独立記念日)、9月(レイバーデー)、11月(サンクスギビング)、12月(クリスマス)と、飛び飛びな上にやたら1年の後半にかたよっています。

6月。

祭日もなく、6月もけっこう地味です。ただ、5月末のレイバーデーが過ぎると「そろそろ夏だ!」という気分が盛り上がってきます。私の住む南カリフォルニアはもうとっくに夏なのですが、レイバーデーに外でBBQをすると「オフィシャルに夏だ!」という気持ちになります。そして日が長くなり、全体的に太陽の光に満ちた明るい季節になってきます。ホリデーイベントがなくても明るいだけで楽しい時期です。

7月。

独立記念日があり、全米的に夏本番です。そして、人によっては早々と「もう今年も後半か~」とホリデーシーズンを意識し始めます。「夏が終わればレイバーデーだもんね、そのあとはハロゥイーンで、サンクスギビングで、クリスマスで~」と心が先走ってしまうのです。

8月。

夏休みシーズンなのは日本と同じなのですが、当然ながらお盆=帰省などはありません。子供の休みに合わせて出かける人が多く、観光シーズンですが、これといって共通のイベントはなし。日本の夏といえば、すいか、花火、高校野球、お祭り・・・といわゆる「風物詩」がたくさんありますが、アメリカの夏の風物詩はいまひとつ思いつきません。すいかのかわりにBBQ、花火のかわりにBBQ、高校野球のかわりにテレビでスポーツ観戦しながらBBQ、お祭りでもBBQ。ひたすらBBQです。

9月。

月のはじめにLabor Dayがあり、これをもって「夏終了」という気分になります。最後にしつこくBBQをします。

たとえば夏だけ運行する水上ボートとか、夏だけ開けているお店なども「Memorial DayからLabor Dayまで」などと決めているところが多く、アメリカ人にとってはこのメモリアルからレイバーまでが夏なのかもしれません。
もちろん私の住むLAはLabor Dayが過ぎようとまだまだ暑いですが。

そしてLabor Dayが過ぎると、さらに多くの人が「もう今年も終わり」気分になってきます。

10月。

ハロウィーンです。もう完全にホリデーシーズン突入気分です。甘いものをどっさり食べても良い季節に突入ともいえます。ただでさえ巨大なスーパーのお菓子コーナーがさらにすごいことになります。日本のお米の袋みたいな大きさのバッグにチョコレートやキャンディがぎっしり詰まって店頭に並べられます。

「今年の仮装は何にしよう?」と考えなきゃいけないし、家を怖いグッズで飾らなきゃいけないし、パンプキンをゲットして顔を彫らなきゃいけないし、職場で仮装コンテストはあるし・・・もうだんだん仕事が手につかなくなってきます。

11月。

サマータイムが終わるので、いきなり夕方5時くらいに真っ暗になってしまいます。「そろそろホリデーシーズン、仕事したくない」という気分に、これがとどめをさすのです。夜が長くなるとちょっと気分も暗くなりそうですが、それを補うように街中にイルミネーションが輝き始め、ホリデー気分を盛り上げていきます。。

そしてサンクスギビング。サンクスギビングは毎年木曜日と決まっているので、木曜から日曜まで4連休にする会社がほとんどです。サンクスギビングは日本のお盆・お正月に似ていて、人々は実家に帰省して家族でごちそうを囲みます。多くのお店が閉店になってダウンタウンがひっそりする様子は、日本の元旦にそっくりです。4連休の前後に休む人も多いので、1週間くらい会社に人が少なかったりして、ますます仕事が手につきません。

12月。

先月帰省したばかりなのに、またクリスマス休暇なので帰省して家族で過ごします。20日くらいからお休みになってしまう会社もあるし、個人的に12月中旬から休暇をとってしまう人もたくさんいます。

私は毎日交通渋滞で悪名高いハイウェイを使って通勤していますが、実はこのサンクスギビングからクリスマスにかけては渋滞がかなり減って快適なのです。サンクスギビングとクリスマスをつなげて1ヶ月以上休んでる人がたくさんいるんじゃないか?と思ってしまうほどです。

サンクスギビングでごちそうをたっぷり食べたのに、街はクリスマス一色でおいしそうなケーキやお菓子であふれている上にみんながチョコレートやクッキーをプレゼントしてくれるし、職場にケーキを焼いてくる人もいるし、とにかくこの時期は毎日おいしいものを食べ続けて、12月の前半はギフトショッピングに走り回らなきゃいけないし、この時期は何か失敗してもみんな「クリスマスだしね」と寛大な気分になっているし・・・

ほんと仕事どころじゃありません。

日本ではクリスマスは恋人同士で過ごして、年末は家族と過ごす、という若者が多そうですが、アメリカはそこが逆転していて、クリスマス休暇は家族で過ごすもの、逆に年末は友達と大騒ぎでカウントダウンパーティをしたりします。

大騒ぎして、夜更かしして、二日酔いの頭で新年を迎えます。元旦はそんなわけでぐったりと過ごし、「ああ、もうホリデーは充分」という気分に。そして1月2日は何事もなかったかのように正気に戻り、仕事を始めるというわけです。

日米を比較してまとめると、日本は季節ごとの行事がまんべんなく年間を通して配置されているのに対し、アメリカは1年の前半におとなしく仕事をしながらじわじわとホリデーシーズンに向かってもりあがり、レイバーデーを皮切りに準備開始、ハロゥイーンでぐっと盛り上がり、サンクスギビングで火がついてクリスマスで最高潮、最後は爆発してまた新年。こんな感じでしょうか。

というわけで、今ハロウィーン直前の盛り上がりつつある雰囲気がわかっていただけたでしょうか。

さて、職場のコンテストに向けてダンスの練習をしなければ・・・。 

It’s that time of year again!” への2件のフィードバック

  1. あぁ、最近、仕事が手につかないのは私だけじゃなかったんですね・・・・よかった。

    私は超がつく寒がりで、日本(札幌)では9月辺りからテンションがだだ下がりだったんですが、こちらに来てこの時期も良いもんだな〜と思えるようになりました。一年の目白押しがこの時期ですもんね。
    我が家はこれに結婚記念日、娘と旦那の誕生日が加わり、もうどうにもこうにもアウトオブコントロールな週末です。どうか誰も風邪を引きませんように・・・祈

    8月は確かにBBQしかしないかも・・・。笑

  2. Erinaさん、北海道の冬も寒く長いことだろうと想像します。私はオハイオに住んでいたとき、夜明け前に出勤、オフィスに窓がなく、仕事を終えて出てくるともう暗く、太陽を見ない日々が続いたら季節性の鬱になってしまったことがありました。
    宗教について勉強していたときにも思ったのですが、冬にいろんなイベントがあってライトアップを楽しみ、家族が集まるというのは、自然に気持ちが落ち込みがちになる冬を乗りこえるための人間の知恵ですよね。
    記事に書いたとおり、夏はBBQでもしてればじゅうぶんハッピーなんですよね、なにしろ明るい時間が長いから。
    独身時代が長かったので、アメリカのサンクスギビングとか行く所もなく、別にいいや〜と思ってたんだけど、やっぱりそういうときはシングル同士で集まるなり、なにかしていたほうが精神的に健康なんだと今さらながら思います。
    この大騒ぎの時期にご家族の誕生日か重なるというのはそれはそれで大変かもしれませんが(笑)幸せな大変さですよね。Happy holidays!(←だから気が早すぎだって・・・笑)

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