Safety First

こんにちは naomiです。

実は3週間ほど前に会社のオフィスで残業していた女性が机のところで亡くなっているのが見つかりました。詳しいことはわかりませんが、心臓か何かの急な発作だったようです。

金曜の夜7時頃までは仕事仲間が一緒にいたらしいのですが、その後は1人で残って仕事をしていたらしいです。

夜でも会社には警備の人や掃除の人がいるのですが、発作の時に周りに誰もいなくて、暫くの間誰にも気づかれずにいたらしいです。発見が早かったら助かっていたかもしれません。

 

そして、2週間ほど前、わたしのスーパーバイザー(主任)が脳溢血で倒れました。お昼休みにみんなで食事をしている時、上司は口数が少なくどうしたのかな…と思っていたのですが、あまり気にもせずにいました。そして私達が仕事に戻った後に様子が急変し、そばにいた部長がすぐに救急車を呼びました。

手当が早かったため、回復も早く今は自宅療養中です。もしこの発作が車の運転中や一人でいるときに起こっていたらと思うと、ぞっとします。

スーパーバイザーの場合、多分精神的なストレスが原因で、脳溢血が起こったと思われます。日本だけでなくカナダでも過労死はあります。

 

カナダの会社では、事故や過労などがある会社は問題ありの会社になり、事故や病気で会社から病院に行く回数が少ないと、優良な会社と認められます。

会社では、入社時に安全衛生の訓練(教育)をしっかりします。まず、救急時の対応にはトレーニングをした責任者が当たります。その責任者が主任や部長と共に対応します。

どういう状況の時に救急車を呼ぶのか、その時に必要な書類を用意はどうするのか…

仕事が化学者ということで、薬品を使うので安全な取り扱い、事故の時の対応の仕方などは当然ですが、First Aid(応急手当)の仕方、怪我や病気の時の対応の仕方を繰り返し教育されます。

 

火事などの緊急時の建物からの避難の仕方、集合地点での点呼の取り方なども訓練します。

 

ファーストエイド

 

仕事中の事故の場合、会社で入っている保険会社が治療費や療養中のサラリーを払うので、しっかりと手続きを取らなければお金がもらえません。そういったこともトレーニング中に勉強します。

実験または工場の仕事では、どんな事故が起こるかわからないので、絶対に1人での仕事は禁止です。2人以上が同じ場所にいれば、1人に何かあった場合もう1人が外部と連絡が取れるようにです。

 

しかし、今回の2つの出来事(病気で倒れる事)があってから、たとえ机に向かった仕事でもいつ誰がどのように具合が悪くなるかわからないので、なるべく声を掛け合い1人で仕事をすることがないようにしよう、ということになりました。

 

事故だけでなく、メンタル面でのサポートも会社で準備しています。社内にコンサルタントがいて、相談事がある人はいつでも相談にのってもらえ、アドバイスもしてもらえるというものです。どれくらいの人が相談に行き、どれくらい役に立っているのかはわかりませんが、会社で社員のためにそういった事を用意しているのはいいことですね。

 

カナダの法律では、仕事で危険だと感じることは拒否をしていいという事も何度も言われました。例えば、危険な薬品(毒薬とか)を使う場合、安全対策がしっかりしていないと感じたら、その仕事をしなくてもいいのです。

 

職場での事故

 

そういう場合、会社の「Health and safety department」が詳しく安全性を説明し、納得すれば仕事するし納得しなければ他の人が代わりにやる、というシステムになっています。

 

従業員の健康や安全管理が会社の1つの責任になているので、アフター5にピラティスやヨガのクラスがあります。フィットネスクラブにも従業員料金でメンバーになれます。以前はダンスのクラスもあったのですが、人気がイマイチだったらしく、今はありません。会議室のカーペットの上で社交ダンスは無理でしょう。

従業員の健康管理や安全に対してしっかりしたシステムが整っている会社は大変いいですね。フルタイムの仕事をして、家庭を持っていると自分の健康管理もままならないし、趣味でストレス発散!というのもなかなか難しいですよね。でも、自分の管理は自分でやらないとね。会社で提供してくれるものは利用していきたいと思います。 

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