またまた大雪
こんにちは naomiです。
先週トロントに吹雪が来たと書きました。そして、今週もまた大雪が降りました。先週のように丸一日降ったわけじゃなく、たった4時間ほど。でも、凄まじい勢いで降ったので4時間で20cmも積もったのです。
運の悪いことに会社を出た頃はもうすでに大雪、高速道路を時速40kmでのろのろ走り、家に帰り着く頃には雪で視界が悪くなり、前が見えなくなってしまったのです。路肩に避けようかと思いましたが、路肩がどこなのかもわからなくなってしまい、前の車も見えない…本当に怖かった!無事に帰りつけるか?
数えきれないくらい雪の日に運転して来ましたが、今日ほど視界の悪い日はなかった~。
その時、車の中でフッと思い出したことがありました。
何年も前の大雪の日の運転です。
その頃はトロントから75kmも離れた所に住んでいたので、毎日往復150kmも運転していました。
その日は、雪がひどく降っていたので早めに会社を出て自宅へ向かいました。時間は早かったので、明るかったのが救い。
高速に乗った頃には雪で車線が隠れ、車線は全く見えず兎に角前の車の跡をついて行くのに必死。ラジオで道路状況を確認しながら、ハンドルを握りしめ、ゆっくりゆっくり運転。
雪が降るとまず、高速道路に除雪車が来て道路をきれいにしていきます。ところが高速道路には雪がかなり積もっていて、除雪も間に合わない…40kmほど進んだ頃には40cmくらい積もった雪をかき分けて走るよう。
あの時には冬用のタイヤも付けていなかった(汗!)
こうなってくると色々と大変なことになってきます。
まず、フロントガラスのワイパーに雪がたまり、凍ってくるのでワイパーがガラスから浮いてしまい、きちんと窓をきれいにしてくれません。DEF(窓に熱風を当て曇りをとってくれるシステム)をつけて溶かすのですが、寒いのでなかなか溶けない。そして、ワイパーの当たらない所に雪がたまり、視界が狭くなっちゃいます。
車線がないので、3車線の道路に4台並んで走ったり、なるべくブレーキを使わずに一定の速度で、車間距離を開けて走るんですが、なかにはガンガン飛ばす車もあるんです。怖い怖い!
いつ滑り出すか?いつ隣の車がぶつかってくるか?もう神経ピリピリで走っていました。
そして、ラジオからこんな情報が…「雪のため坂道が通行止めになりました。」
えっ、どうして~!そこを通らなければ帰れないよ!私の家は丘の上にあるので必ず坂を通らなければならないんです。丘の上に通じる坂はいくつかありますが、どれも通行止めになったとラジオで言っていました。
「どうしよう…どうしよう…」運転しながらパニック状態。雪は深くてタイヤは取られるし路肩に車が突っ込んで止まっているし…。
そして、家に帰れないかも、家には娘が一人で留守番している、と頭のなかはグルグル。とりあえず、携帯で娘に電話して、もしかして帰れないかも、と連絡しました。
そして、気持ちを落ち着かせたら「坂を登れないなら坂を下ろう。」と気づいたんです。いつもの高速の出口のひとつ先を降りると丘の上に出てきてそこから下りで家まで帰れるはず。かなり遠回りになるけれど、大丈夫なはず…。
もう必死!何度も何度も心のなかで「無事に家に帰れますように…神様~!」と祈りながらハンドルを握り、事故に合わない様にゆっくり運転。
誰もが雪の日の運転を避けているので車の数は少なくて、よかったです。
ようやく高速の出口に着きました。後ろから何度も追い越されましが追い越した車たちが路肩にはまって動けなくなっています。前の車のタイヤの跡をたどっていくのですが雪がかなりの高さまで来ていて、進めなくなっている車もあります。
止まらず、スピードを上げず、一定の速度でタイヤがグリップしてるのを確かめながら、ため息を付き、深呼吸をして進みます。一度止まったらもう進めないような気がして怖くて止まれなかった(笑)。
高速を降りてから家まではちょっと落ち着いて運転出来ました。高速での怖さを体験したので随分度胸がついたみたい!
道路は大渋滞でしたが無事家に着き、車を止めて家のドアを開けた途端に力が抜け…二度とこんな天気の日に車で出かけるのはやめよう、と心に誓いました。
いつもは1.5時間の道を3時間以上かかりました…。
ただし、この時には雪はそれほどひどくは降っていなかったので視界が悪いということはなく見えなくて怖い、ということはなかったです。
私の怖かった雪道体験でした。
雪の中で自転車に乗っている人がいます。ダウンタウンでは手紙などの配達で自転車を使う場合もあるので、自転車のタイヤにスクリューなどが付いている物を使うらしいですよ。