アメリカで出産 【両親学級】

みなさんこんにちは、Maki-Kです。

これから、私のアメリカでの妊娠・出産の体験を数回に分けて書いていこうと思います。アメリカで初めての出産を控えている妊婦さん、将来的にアメリカで子供を産もうと考えている方、どうぞ参考にしてください。今日は両親学級についてです。男性も是非、読んで下さい。

両親学級(アメリカではParenting classやChildbirth classと呼ばれます)とは、出産の流れ、妊娠体操や呼吸法の実技、新生児のケアの仕方などを学ぶクラスです。日本ではプレママを対象に母親学級と呼ばれることが多いですね。

最近は日本でも「育メン」なんて言葉で男性の積極的育児参加をうながしていて、個人レベルでは育児にとっても積極的な男性がいますが、社会全体としてはまだまだ。

アメリカでは「二人の間に子供が産まれる=出産は二人のイベント。育児も二人そろってやっていく」という考え方が主だと思います。そして出産前に行われるこのクラスもパパとママの二人が対象。料金も1カップルにつきいくら($30 per coupleなど)という設定です。仕事をしているひとも参加できるように、平日の夜や土日に開催されるものが多いです。

両親学級は病院・自治体・民間団体などの主催でいくつも開催されていて、妊娠して産婦人科にかかると最初にパケット(妊娠についての資料がどっさり)を渡されますが、そこに地域のクラスのリストが入っているのでそれを参考にクラスを選びます。なければ産婦人科に問い合わせてみてください。実際にクラスを受けるのは妊娠後期が一般的だと思いますが、クラスの予約はなるべく早めに!のんびり構えていると予約が取れずに、出産予定日一週間前にクラスを受けるなんてことになってしまいます。

ではつぎに、私たち夫婦が参加した両親学級について具体的に書いていきます。

私たちが参加した両親学級は、Childbirth Education Associationという団体が主催する「Accelarated Childbirth Preparation Class(出産準備集中クラス)」というクラスでした。土曜日の午前午後の6時間×2週で一カップルにつき$75也~。私はこのとき妊娠8ヶ月(日本の数え方だと9ヶ月)でした。

一緒に参加していたのは、ちょうど私と予定日が同じくらいのお腹の大きい!妊婦さんたちとそのパートナー。日×米の私たちと同じ組み合わせのカップルも他に一組いました。台湾人カップルが一組。あとは白人・メキシコ人系。全部で10組くらい。妊娠さんはみんな8ヶ月くらい~。来週予定日なんです、なんて妊婦さんもいて、受講してる間に陣痛が来ないか・・・なんてこっちがどきどきしちゃいました。

講義をしてくれた先生はドゥーラ(Doula)という出産の際に妊婦をサポートする職業の女性でした。(アメ10ブログではゲストブロガーのたかよさんがドゥーラとして記事を書いてくれてます)

以下、クラスで取り上げられたことを箇条書きで。

★陣痛の始まり~出産までの流れを講義とビデオで予習。

麻酔を使わない自然分娩、麻酔を使う無痛分娩、帝王切開、それぞれのバージョンを見ました。

ビデオは完全なドキュメンタリーで、自分が出産するときのイメージをつかむことができました。出産シーンはなかなか感動的だと聞いていたんですが、私たちが見たビデオは淡々としていて、赤ちゃんが出てきた瞬間は感動よりも「ちょっとグロテスク・・」と思った私。出産に立ち会うパパが気絶したりするはずです(私の友達の体験談)。

帝王切開の手術のシーンはさすがにアニメーションでした。帝王切開に立ち会うなら奥さんの頭の方に立って見てるだけにしておいた方がいいとの先生からのアドヴァイス。でも帝王切開でも立会いが出来るというのが、さすがアメリカですね。

★呼吸法の練習

陣痛時の呼吸法にあわせて、いかに陣痛の痛みから気をそらすかという方法も習いました(そしてこれが実際の出産のときに役に立った!)。

★リラックス・マッサージの方法

陣痛とうまく付き合うためには、陣痛の合間にリラックスすることも大事。陣通のときに痛みを軽減するためのマッサージも重要。ということで、パートナーの男性がマッサージの練習。部屋の照明を落として、音楽を流し、持参した毛布に寝っころがって枕を抱いて、あとはパートナーが背中や足などをモミモミしてくれる・・・という。ん~、極楽♪

ランチをはさんで6時間の長丁場だったのですが、このリラックスタイムがたくさんあったのと、講義中も床に座ったり楽な姿勢でいてOKだったので、意外に疲れずあっという間に時間が過ぎました。おなかが大きい妊婦ばかりが集まるクラス。良く考えて構成されてました。

★出産入院の準備に関して

★出産の際に遭遇する可能性のある事故などについて

★母乳育児など出産後について

という内容のクラスでした。

両親学級、副教材としてもらった本も含めて、とてもとても役に立ちました!

これから妊娠出産予定の方には、パートナーと一緒にぜひ両親学級を受講されることをお勧めします。

パパになる男性へ。
出産(子供を子宮から押し出して産むということ)は女性にしかできないもの。男性は見守るしかありません。出産に立ち会うなら単にその場に居合わせるのでなく、せめて自分のパートナーや赤ちゃんの体に何が起こっているのかを理解したうえで、出産に立ち会ってサポートをしてほしいと思います。そのためにはこの両親学級はとても理想的。ぜひ受講してみてください。

次回は母乳教室です♪ 

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4 comments on “アメリカで出産 【両親学級】”

  1. Makiさん、すごく参考になりました。私もこれから経験する身なので、今からドキドキですが、講義を受けて、準備万端にしておきたいと思います。(実は、現在、妊娠6週目なんです…)

  2. 両親そろって、というのはこちらでは当たり前の考えなのかもしれませんね。私も金曜夜のprenatal classに参加したとき、5組ほどの夫婦が参加していましたが、5週間のクラスで出席率は100%でした!中には看護師の旦那さんがscrubsを着て仕事帰りに参加していました。エライ!
    周りに聞いてみてもほとんどのパパさんが参加しているようで、しかもママ以上に先生たちに質問をしたりしているよう。

    妊娠&出産に積極的に参加したパパは、出産後の子育てにも積極的だと感じるのは私だけでしょうか?
    「俺にもできることがある!」と自信がつくのかもしれませんね。
    妊娠、出産、子育てはママ一人でやることではないので、そう思ってもらって当然なんですけどね。

  3. >Ayaさん

    おお!おめでとうございます!6週目だと初診はまだでしょか?アメリカは遅いですかね、初診が。妊娠初期って一番体調がすぐれないときだと思うので、なるべくゆったりと過ごしてくださいね。つわり、軽いと良いですね。私は結構軽かったです。どーしてもだめだったのが、アメリカのきつい洗濯石鹸・洗剤の匂い。これは出産後もしばらくそうでした。

    これから続けて私の妊娠・出産の体験を書いていこうと思っているので、ぜひご参考に♪ なにか質問あったら遠慮なくしてくださいね~!

  4. >Erinaさん

    私は、料金設定の「$○○ per couple」というのを見たとき、なんというか目からうろこでしたよ。そうだよねー、二人のイベントだもんねー、って。

    確かに、こういうクラスを受けて教育されているパパは(ママもですが)、出産や子育てに対する意識が違いますよね。教育を受けるということは良いことだ。

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