アメリカのおくすり事情

外国で体調が悪くなることほど、心細いことってないですよね。風邪だけでなく、アレルギーや原因不明の痛みやかゆみなど、ドクターにかかるほどでなくても、不安になります。

アメリカ滞在が短期だとわかっている人は、日本から使い慣れた飲み薬や、塗り薬などを持ってきている方も多いかもしれません。

だけど、予期せずアメリカでドラッグストアに行く必要ができた場合、どうしますか?

私も留学初期の頃は、のみ慣れた風邪薬や虫さされの薬などをいくつか日本から用意していました。

 

が!!

ところ変われば、薬も変わる!のかどうかはわかりませんが、日本から持ってきたもので使ったものは「熱冷まシート」くらいでした。

まず、南カリフォルニアでは、虫に刺されない。笑

風邪薬も、なぜか効かない。笑

どうしてでしょうかね?風邪薬なんて、風邪菌をやっつけるわけでもなんでもなくて、症状を抑えるだけなのに。

そんなわけで、現地薬を試す日々がやってきました。

 

今回は、私の奮闘(?)をもとに、アメリカのおくすりを紹介していこうと思います。

あえてお伝えしますが、私は医療従事者でもなく、今回の記事はアメリカのおくすりの紹介でしかありませんので、薬品に関する質問などはプロにお願いします。責任はとれませんのでご理解をよろしくお願いします。

 

今回紹介する薬は、すべてOTC (Over The Counterの略で、処方箋が不要な薬という意味)のものです。

 

まず最初に試すことになったのは、かゆみ止め。

私は基本的に乾燥肌なので、南カリフォルニアの乾いた砂漠の空気ではカサカサになり、敏感肌になります。そうなると原因不明のかゆみが起こり始めます。

かゆみ止めはanti-itchyといいます。

これに使われる薬は、一般的なものではhydro-cortizon(ハイドロ・コーティゾン)のクリームなど。チューブに入っています。引っ掻いたあとでもしみることもなく、アメリカのくすりにしてはマイルドなイメージ。

よっぽどかゆみがひどくて、眠れないくらいになると、抗ヒスタミン剤(anti-histamine)を薦められたりもしますが、とりあえず塗り薬まで。

塗り薬は、topicalと言います。

 

次は咳止め。

私は軽いアレルギーがあるので、空気によって咳が止まらなくなることもあり、そんな時は咳止めを使います。

咳止めはcough suppresantといいます。

これも抗ヒスタミン剤なので、ものによっては眠くなったりするので注意が必要です。これは日本と同じく、シロップ液になっているものが多いです。

 

痛み止めはpain reliever

痛み止めには、アセタミノフェン(acetaminophen、アスピリン系)とイブプロフェン (ibuprofen、発音はアイブプロフェン)があります。アセタミノフェンはタイレノール(Tylenol)、イブプロフェンならアドヴィル (Advil)などが有名な商品名でしょうか。

両方ともとてもポピュラーな痛み止め、解熱剤として使われていますし、子供用も売られていて、病院で薦められるのもこれらのどちらかのようです。

しかし、両方ともかなり明確な副作用があります。

アセタミノフェン系は、長期服用は肝臓に問題を起こす、と言われています。

イブプロフェンは、胃にきついので、食べ物と一緒に服用すること、と言われます。

なので、服用量(dosage)は必ずチェックしましょう。

 

鼻水、咳などのアレルギー症状の薬は、これもまた抗ヒスタミン剤でいくつか種類があります。眠くならないものはNon-Drowsyと書かれています。

これも個人によって反応が違うので、車の運転や、機械の操作をする場合は、服用しないように、と書かれていることが多いです。

 

風邪薬は、上のような成分がまとめて入っているものが多いです。

風邪で体の節々が痛むのは、achy body(発音はエイキー)と言います。achepainは使い分けられていますね。これにも上記の痛み止め成分が使われます。

我が家で風邪でダウンした時は、VicksのNyQuil(ナイクイル)という必殺技が登場します。これはかなり効果が強いので、私は大人の服用量の半分だけ。ちょっと前まではかなりドロッとしたシロップで、味も「おえ〜」って感じでしたが、最近は少しさらっとした飲み心地になりました。

これはアルコールが入っているので、妊娠中は使えませんでした。子供にも使えません。

このアルコールのおかげで、とにかく眠れます。(これを売りにしたCMも面白い。オリンピック中はアポロ・オーノ、アメフトシーズン中はドリュー・ブリーズが出てた)

風邪には睡眠が一番!とアメリカでは言われているので、風邪の嫌な症状をがっつりと抑えてしっかりと眠りましょう、というアメリカ人の合理性がこの薬に垣間見えます。ってこれは屁理屈かな?

 

 

消化系では、消化不良(indigestion)によるupset stomach(胃がゴロゴロしてる感じ?), heartburn(胃もたれ)などでしょうか。

うちの旦那は、水に溶かしてのむ、Alka-seltzerを使っています。他に有名なのは、あのピンク色のボトルに入った、Pepto-Bismol(ペプト・ビズモー)でしょうか。数回しか飲んだことはないですが、とってもとってもドロッとしていて、これを飲むと余計に胃の具合が悪くなりそうな感じですが、アメリカではなぜかよく使われています。

下痢止めはanti-diarrhea(発音はアンタイ・ダイアリア)と呼ばれ、正露丸に比べてかなりクリーンな感じ(ニオイが)で速効性ありです。子供用のシロップもあります。

 

 

傷口などの消毒には、Neosporinというクリームを使っています。

日本ではマキロンのスプレーのイメージが強いのですが、このクリームには消毒作用(anti-bacterial)と痛み止めの作用(pain relief)があるようで、我が家で活躍しています。

 

 

我が家で使う薬はこんなところですが、アメリカのドラッグストアにはまだまだた〜っくさんのおくすりが並んでいます。

また機会があれば、紹介しようと思いますが、今日はここまで。

 

アメリカでこれだけ医薬品が必要とされているのは、「どうして苦しむの?」という考えからのようです。痛みは体からのメッセージで、無視するべきではないと思いますが、それが回復のための休養を妨げていたり、そのせいで回復が遅くなるようであれば、薬を飲みなさい、と考えられているようです。特に風邪の症状など。

アメリカのくすりは日本のものに比べて強いというのはほとんどのものに当てはまるようです。私は、アメリカ人の基準で服用すると、体重が違うので効きすぎることがよくあるので、錠剤なら半分に切ったりして、服用量を調節しながら使っています。

 

 

みなさんはどうやっておくすりと付き合っていますか? 

Visited 59 times, 1 visit(s) today

5 comments on “アメリカのおくすり事情”

  1. 私はアメリカにきてから、薬漬けの毎日になってしまいました。日本ではそんなに薬は飲まない方だったのですが、主人がやたらと薬を飲む人なので、私も自然と薬に頼る毎日になってしまいました。体には良くないと分かっていても…。まず、痛み止めは、頭痛がすればすぐ飲むし、お腹も弱い方なので、ペプトビズモーなども飲みます。(錠剤もあるので、いつも持ち歩いています)そして、一番良くない習慣が、睡眠導入剤です。寝付きが悪いため、仕事の前の日など、寝なくてはいけない日は、よく飲みます。これって結構中毒みたいになって、飲まないと眠れないという体になってしまうんですよね。頑張って量を減らそうとしているのですが、まだ完全にはやめられません。そんな薬漬けな自分が嫌なので、近いうちに漢方を始めようと思っています。体質を改善すれば、こんな薬に頼らなくてもいつも元気な体でいられるはず。

  2. Ayaさん、コメントありがとうございます。
    アメリカは日本に比べて、薬に手が届きやすい文化かもしれません。
    うちも旦那がず〜っと痛み止めを手軽に使っていて、彼の使い方が気になりました。
    「少し減らして使ったら?それで効かなかったら、増やせばいいじゃない?」と言うと、少なめでも十分、とわかったようで、今はかなり依存度は低いです。だけど頭痛のせいで不機嫌だと、こっちも嫌なので、そうなるくらいなら薬はいいんじゃないかな?と私は思ってます。

    私も個人的に薬はある程度は必要と考えています。自然でも非自然でも、薬というのはいつの時代にもあったものですし。
    睡眠に関しては、私も一時期、眠れないことがありました。今でも考え事があると眠れなくなります。ダウンタウンに住んでいた頃は、夜中に人が外で動き回っている雰囲気とか、話し声がすごく気になってよく目が覚めました。

    今年に入って、ヨガを始めたんですが、これがまたいいんです!おすすめです!!体が緩んで、頭もすっきりします。夜はほどよく疲れて、よく眠れますよ。(ヨガ談義は長くなるので、ここではこれでやめときます・・・)

  3. そう言えば私もサプリメントを飲むようになりました。確かに日本にいた時よりも薬を飲むことが多くなったような気がします。

  4. 私もサプリメント、摂ってます。
    ってこれもブログに書こうと思ってたんです!!

    やっぱりこれもアメリカの文化の一部でしょうかね。

  5. この前話した体調崩してた会社の人ね、薬が強すぎて悪循環で、治るどころか悪化していって、アメリカ生活の長い日本人の人の紹介でacupunctureに行き始めたら、ものすごいスピードでみるみるうちに回復したんだって!
    こっちはさ、薬もそうだけどカイロプラクティックとかフィジカルセラピー、マッサージ、こういう施設も至る所にあるよね!
    Gift Certificationもあったりするから、ものすごく気軽だし。
    面白いね、文化だね~。
    すり傷のクリーム、探してみます。ケガする前に買っておかないと…汗

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です