アメリカを離れてしまったけどまたアメリカに戻りたくなったアラフォー研究者が就活するぞ:第4回「H-1Bビザを手に入れる」
第3回「突然オファーが来る。」はこちら。
というわけで、H-1Bビザの申請に必要な書類がやっと大学から送られてきたので、日本領事館にオンラインで申し込みを済ませ、面接の予約をしました。
ところで、ビザ用の写真はきちんとした写真屋さんで取ってもらうことをオススメします。写真の規定は結構厳しく、背景の色や服の色、顔の位置など事細かく決められています。写真屋さんにいけば写真の規定に関する最新情報があるので、安心して任せることが出来ます。
それから、以前はレターパックを面接時に持って行く必要がありましたが、現在はその必要はなさそうです。郵便局に行くのがわりと面倒くさかったので楽になりましたね。
面接は今回も大阪で受けることにしましたが、時期が時期なので(8月末)、夏休みだから学生ビザを取るヤツでいっぱいだろうと思いきやあまり混んでおらず、予約もスンナリ取れました。
面接に関してはもうすでに経験済みなので、そこまで心配する必要はありませんでしたが、今回は妻が同行するため一緒に面接を受けなければいけません。
大阪に前日入りして領事館近くのホテルに泊まり、また、当日は余計なもの(カバン、サイフ、ケータイなど)を持って行くと入館する前にX線検査を受けたりロッカーに預けたりと余計な手間がかかってしまうので、必要なもの以外は全てホテルのセキュリティーボックスに入れたまま、パスポートと提出書類だけ持って行ったのでした。
そのおかげで、荷物チェックは全部スルー。他の人たちはカバンをX線に通したりコインロッカーに預けたりしていました。おかげでボク達は順番待ちを一切する事なく受付から面接室まで5分足らずで到着したのでした。
面接室には順番待ちをしている人は誰もおらず、番号表をとったもののすぐ面接官に呼ばれました。
面接は夫婦一緒に受けます。まずは妻から。
面「アメリカには行ったことアリマスカ?」
妻「はい、○○と○○と、あと○○です。」
面「ハイ、ドモアリガトウゴザイマシタ。」
面「カズシオカダ」
ボク「はい。」
面「What are you going to do in the US?」
(おぃ、妻には日本語で質問したくせにオレには英語かよ)
ボク「I’m going to do research of ○○」
面「What kind of research?」
ボク「Molecular mechanisms of breast cancer…」
てなかんじで、ボクに対する質問は10個ほど。H-1Bともなると向こうも慎重なのかなあと思いつつ無事面接は終わったのでした。
無事面接を終えたらあとはパスポートが郵送で届けられるのを待つだけです。一週間ほどで自宅に届きました。ところが、いっしょに面接を受けたはずの妻のパスポートが入っていません。
なんか問題あがったのかと心配でしたが、無事2日後に届き、アメリカ行きの準備はほぼ全て整ったのでした。
(まだ続く)
KAZさん凄すぎます。本当に尊敬します。
僕もたくさん勉強して、アメリカでのんびり研究者になります。
何て伸び伸びとした世界なのだろうか(過剰期待かな笑)
いずれにせよ、日本は僕にはどうも息苦しいです。
ところで、研究者は、成果を挙げないと食っていけないと聞きますが、一生地味でもいいから、のんびり研究するわけには行かないものですか?そんな美味い話はないか笑。
妄想が膨らむばかりなので、収入などシビアな現実についても知りたいです。宜しければ、そんな記事を是非。
はじめまして。
カンザスシティに住んでいらっしゃるんですね。
羨ましい限り。
私も学生時代にカンザスシティに少し住んでいました(2000-2006)。現在はLA在住の38歳男です。
最近また真剣にカンザスシティに帰ろうかなと思ったり思わなかったり。
そちらはいかがですか?
ショーペンハウアーさん
僕もいつも、締め切りとかノルマを考えずにゆっくり研究できたらなぁと思ってますw
でも研究するためには研究費が必要で、研究費を貰うためには論文を出さないといけないし、論文を出すためにはいっぱい実験をしなくちゃいけない・・・
だからみんな大変なんですね。
谷中さん
ボクは結構田舎が好きなので、カンザスに住んでいても全く苦になりません。でも、西海岸には美味しい食べ物もあるし(日本食も!!)、海もあるし、ときどき羨ましくなります。
アメリカで生活する同じ広島県人として、応援していました。
よい報告を聞けて、とても嬉しく思います。