アメリカ国歌 “The Star Spangled Banner”
今回は、アメリカ国歌「The Star Spangled Banner」(日本語題「星条旗」)についてです。
以前、Norikoさんが書かれていたように、アメリカでは星条旗に対する忠誠心がとても強いです。
同じく、国歌(National Anthem)についても忠誠心が強いです。
NLBやNBLなどのスポーツの試合前には必ず国旗掲揚にあわせ、生演奏による国歌斉唱が行われます。
国歌斉唱中は選手だけでなく観客も、星条旗が掲揚されるほうに向かって起立し、右手を胸に置きます。いっしょに歌っている人もいます。
売店でホットドッグやビールを買っているときでさえ、客はもちろん、店員も仕事の手を休め、国歌斉唱が終わるまで待ちます。
ところで、アメリカ国歌って、どんなことを歌っているのか気になりませんか?ちょっと歌詞を見てみましょう。
Oh, say can you see,
by the dawn’s early light
What so proudly we hailed
at the twilight’s last gleaming?
Whose broad stripes and bright stars,
through the perilous fight.
O’er the ramparts we watched
were so gallantly streaming?
And the rockets’ red glare,
the bombs bursting in air,
Gave proof through the night that
our flag was still there,
Oh, say does that star-spangled
banner yet wave.
O’er the land of the free
and the home of the brave
BombとかRocketとか出てきて、なんだか物騒な感じですね。
実は先日、「アメリカ国歌を母国語で歌おう!!」というアートプロジェクトがあり、日本代表として参加してきました。その時、日本語に訳したものがこちら。
おお、見えるだろうか
夜明けの薄明かりの中
我々は誇り高く声高に叫ぶ
危難の中、城壁の上に
雄々しくひるがえる
太き縞に輝く星々を我々は目にした
砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中
我等の旗は夜通し翻っていた
ああ、星条旗はまだたなびいているか?
自由の地 勇者の故郷の上に
日本語訳からすると、どうやらある歴史的な戦争の出来事について歌っているようですね。
以下、Wikipediaからの引用です。
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星条旗(英語 : The Star-Spangled Banner)は、アメリカ合衆国の国歌。歌詞は、1814年に当時35歳の詩人・弁護士のフランシス・スコット・キーによって書かれた。
1812年に始まった米英戦争のさなか、ボルティモア(メリーランド州)のマクヘンリー砦での事である。フランシス・スコット・キーは、捕虜として捕えられた友人の釈放交渉のために英国の軍艦に乗り込んだ。英国側の司令官は、最終的にはキーもその友人も解放することに同意した。しかし機密保持のため、英国艦隊が砦を砲撃する間、2人は軍艦内で抑留される事となった。激しい夜間砲撃の後、夜明けを迎えたキーらは、砦の上に星条旗(その当時は星15個、縞15本)を目にする。
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フランシススコットキーがこの自らの体験を元歌詞にして、「マクヘンリー砦の防衛」という詩を書きました。この詩は後に、当時人気のあった酒飲み歌「天国のアナクレオンへ」のメロディに合わせてアレンジされ、歌われるようになりました。
元のメロディーは酒飲み歌だったんですね。
メジャーリーグベースボールの試合前とかに、アメリカ人に混ざって一緒にThe Star Spangled Banerが歌えるようになると、周りとの一体感が生まれてより試合観戦が楽しくなりますよ。
さぁ、Let’s Practice!!
KAZさん、ゆっくり考えたことなかったです、国家の歌詞について。バックグラウンドも知りませんでした。ありがとうございました。国家斉唱は高校や大学のバスケやフットボールゲームでも必ず演奏されます。特に金曜の夜7時くらいから始まる高校のフットボールゲームでは夕焼けや山の景色が美しい中、ライトに照らされたフィールドをみながら、ひんやりして来た空気の中スタンドでこの曲と聞くとほんとにありがたいきもちになります。平和だな、と。次はフットボールの試合について書いてみようかしら。
私もこの歌の歴史は知らなかったです!でも「国歌の歌詞に”bomb”って・・・さすが戦争の国」と思ってました。笑
最初に「おぉ」と思ったのは、やっぱりMLBの試合。2万人、3万人の人が全員起立して、スタジアムのど真ん中を見てし~んとなる。あの自分勝手なアメリカ人たちが(笑)、これだけ”united”なのを見て、「こりゃすごい」と思ったものでした。
本当、特別な気持ちになれます。
市民権取得テストにもこの歌詞があったり、幼稚園から国民の宣誓を朝から毎日唱えたり、こういうところにアメリカ市民の自覚というものが育てられるんだなと感じます。