アルバイト: チップの大切さについて

カナダには大学に在学中に許可証さえあればどこででも(一部を除く)アルバイト出来るという法律があります。

でも、大学生のときにアルバイトをするといっても言語の問題があったり、経験の少なさのせいであんまり良い仕事につけません。

 

そんな中、私は在学中に結構色々な場所でアルバイトをしました。ほとんど飲食店でしたけど・・・。初めてのアルバイトはカナダブランドのアメリカンイーグル、アパレルです。その後、週末はウエディングもしちゃう会員制のレストランのウエイトレス、学内のカフェテリアの混雑時の誘導係(笑)、学内のスターバックスのバリスタ、ベトナム料理屋のウエイトレス。最後の方は、ベトナム料理屋とスタバが楽しくて2つの仕事を掛け持ちしていました。

今回はベトナム料理やで学んだチップの大切さについてお話します♪

 

私は知り合いの日系カナダ人の紹介で中国人の経営しているベトナム料理屋でウエイトレスをしていました。(カナダには中国人の移民が本当に多いので、アジア系のレストランは中国人が経営していることがとっても多いです。)

ウエイトレスって誰でも出来るって思ってたけど、カナダのウエイトレスはなかなかスキルが必要です。いかにお客さんとコミュニケーションがとれるか、お客さんの邪魔をせずにどれだけ仕事がテキパキ出来るか。これでお店の印象がかなり変わるので、一流ホテルのレストランやフォーマルな場所は初心者のウエイターなんて絶対に雇いません。ウエイトレスもある意味キャリアです。

ウエイトレスのお給料はチップによってすっごく左右します。

チップは大体食事の10%(10ドル(800円程度)食べたらとりあえず1ドルウエイトレスに渡す)ですが、サービスが悪かったりや料理が美味しくなかったりすると、お客さんは何にも置いていかないこともあります。逆にとっても満足したら多く置いていったり・・・。

だからウエイトレスは担当しているテーブルのコップのお水がちょっとでも少ないとピッチャーを持って水を注ぎに行くし、お客さんが食べ始めてしばらくすると「最初の何口か、どう?」って聞きに行きます。

どんな注文をとるときにもこと細かく聞きます。「ステーキの焼き加減は?サイドはサラダ、ポテト、スープどれが良いかしら?ポテトを選んだなら、どのタイプがいい?ベイクドポテト、マッシュポテト?」と、紙にも書かずに誰が何を頼んだか全部覚えてキッチンに伝えるのです。5人以上のテーブルだとさすがに紙に書きますが・・・。

もし料理が注文したものじゃなかったり、ごみが入っていたりしていたらウエイトレスは顔を真っ青にして「オーノー!!!!」って自分のことの様に悲しい顔をしてキッチンに全部新しいものを作り直すように指示します。それだけウエイトレスはチップの為に必死です。

というのも、ウエイトレスの時給って他の職業に比べたらすっごく少ないんです。でもチップが入ることで一流企業並みの時給になったり。例えば、基本の時給が10ドルだったとして、4時間働けば普通に考えたら40ドル。これって東京の飲食店の時給とかとあんまり変わりませんよね。

けど、私が働いてたレストランはピーク時は2-3組待っちゃう位混む人気店だったので、チップは4時間で100ドルになることも。100ドルって単純計算で8000円くらい。ってことは、私は4時間で40+100ドルで140ドル(1万円ちょっと)も稼いじゃったことになるんです。なんて簡単?!勿論、4時間小さなお店の中をバタバタバタバタ走り回っています。けど、終わったら一気にお金が貰える!と思うとちょっとだけ頑張れる☆という感じです。

基本給は2週間に1回まとめての支払いだけど、チップはその日に現金で持って帰れるので、レストランでバイトしていた時は銀行からお金を下ろさずに生活できました。

お客さん側からでも、チップって実はすっごく大事なんです。いっつもチップをいっぱいくれるお客さんを、お店側は覚えています。サービスがどうであれ多くのチップを置いてってくれる人はどのウエイトレスからも最高のサービスを受けます(少なくとも私のバイトしていたレストランはそうでした笑)。冬は暖かい席に通されたり、オーナーから「ちょっと多めにご飯よそっといたよ♪」なんてことも。とにかく、VIP待遇を受けます!!! だから私は友達にいつも「気に入ったウエイトレスがいたらいっぱいチップを置いていって、またその人が働いてる時に行っていっぱいチップ置いていったらいいよ☆」ってアドバイス(?)してました。

大都市やとても大きなレストランは別として、カナダのウエイトレスさんはそれでなくてもお客さんとコミュニケーションをとろうとするので、チップが貰えると思えば話も弾むはずです♪

なんだか、お金で動いているみたいだけど、結局そういうこと。やっぱりお金は生活の為に必要だから、カナダの人はお金の為にがっつり誠心誠意尽くして集中して働いてそれ以外は働かないの。残業もない。というか、お金の出ない残業はしない。

私はそういう考え方にすごく賛成しています。

私は「WORK  HARD, PARTY HARDER!(しっかり働きそれ以上に遊ぶ!)」というスローガンを作って自分のテーマにしていました。笑

 

カナディアンの勉強に取り組む姿も共通しているところがあります。

が、今回はここまで。

またいつか勉強についてはお話しします♪

 

 

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「アルバイト: チップの大切さについて」への1件のコメント

  1. 留学生がアルバイトをできるかできないか、ってかなり重要な違いだと思うんですね。
    アメリカでは学生ビザでアルバイトをすると違法なので、カナダでのKaorukoさんのこの体験は、とても貴重なものだと思います。

    留学という短い期間に、言葉だけでなく、こうやってその国の文化や人間など、学べることは一つでも多く吸収したいのは学生に共通していると思います。
    収入や働いた経験があれば、将来の選択肢も増えるし。

    素晴らしい記事でした!ありがとうございます。

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