ドン・チェリーとスーツ
こんにちは naomiです。
カナダは今年の冬季オリンピックでも男女ともアイスホッケーで金メダルを取りました。
アイスホッケーは国民的スポーツと言っても過言ではないくらいに、カナダに染み付いたスポーツで、10月のNHL(National Hockey League)が始まると毎晩テレビで試合が見られます。
今の時期は、レギューラーシーズンが終わり、どのチームがプレイオフに出られるかが決まるころです。
NHLの中で最も有名なチームといえばトロントの「メープルリーフ」通称「リーフ」とモントリオールの「カナディアンハープス」。わたしはトロント「リーフ」を応援しています。やはり…地元を応援!
ところで、カナダのテレビ局のCBCには「Hockey Night in Canada」という番組が毎週土曜日にありカナダのチームの試合を放送します。
その中に「Coach’s corner」というコーナーがあり、解説者「Don Cherry」が大変有名です。なぜ有名かというと、彼の着ているスーツが派手!毎週違った衣装を着てきます。
年をおうごとに派手さは増し、今では一体どこで生地を買ってくるのかと思うくらいの突拍子もないスーツで現れます。どうやら「Fabric Land」という生地やさんでスーツに使う生地でなく、カーテン生地や婦人服のドレス生地などを買っているという話を聞きました。
このサイトでいくつかのスーツ姿が見られます。
始めは「何なんだこの人?」「コメディアンかな?」「ホッケーの番組に出ているコネディアン?」「でも、いつも偉そうにホッケーの話をしている…」と思っていました。
ドン・チェリーは元アイスホッケー選手、元NHLチームのコーチ、そして現在は解説者として活躍しています。
彼は突拍子もないスーツだけでなく歯に衣を着せないはっきりしたコメント、そしてどんなことでも「カナダ一番!!」と言い切る「カナダバカ」、いやいや強い愛国心で有名です。
そして、いつもドン・チェリーの隣で漫才の相方のように佇んでいるのがRon Maclean。CBCテレビのスポーツキャスターです。ほとんどドン・チェリーが1人でしゃべっているのですがそばで頷いたり時々反論したりとなかなかいいコンビです。
彼もホッケーのレフリーの資格を持ち、オンタリオ州でレフリーをしたこともあるそうです。
今は白髪としわでまさに「ロマンスグレー」といった様子でとってもハンサムな人です。
去年、ロジャースコミュニケーションズという大手通信企業(電話、携帯、インターネット、テレビ)がHockey Night in Canadaを52億ドルで買い取りました。つまり、この番組はロジャースが好きなように変えてくる可能性があるということ。
ドン・チェリーはどうなってしまうんだろう?Coach’s Cornerは続けるんだろうか?など色々な噂が流れました。
結局、番組は今までどおり続けられ、ドン・チェリーのスーツ姿も見られます。
今では彼のスーツ姿なしじゃHockey Night in Canadaとはいえない!と思えるようになりました。ド派手なスーツはいつまで着続けられるのか?一度着たスーツはどうするんだろうか?スーツは更に派手になっていくのか?
など気になることはたくさんあります!