プリスクールのある行事にて
先日、娘の通うプリスクールで親が参加する行事がありました。
それぞれ自宅から料理を持ち寄って、子供達と一緒に教室でランチをいただくという趣旨でした。
開始時間が午前11時、「設定などを手伝ってくださるかたは10時半に来てください」というメールが回っていたので、このイベントのためにわざわざ仕事を午前中休んでいた私は「手伝います」と名乗り出ました。
さて、当日。
10時半になっても、親は私以外誰も来ません。手伝うといっても何をどうしていいのか不明。
待っていると学年全体のとりまとめをしているらしいお母さんが紙皿や紙コッップを抱えてやってきて、人数分を配るために「あなたのクラス、出席者何人?」と聞いてきました。
私は全然知らなかったので「I have no idea…」と答えました。そばにいた先生に聞いてみると、「わかんないけど、20個もあれば大丈夫よ」と適当な答え。
「紙コップ足りないかもしれないからあまりたくさん置けないのよねー」と言いながら、学年担当のお母さんは適当にお皿と紙コップを置いて行きました。
11時。
イベント開始するはずだった時間になって、やっと他の親が1人、2人と集まりはじめました。
「食べ物はどこにおけばいいの?」「さあ・・・」「椅子足りるかしら」「どこから持ってくればいいかしらね」
誰もなにもわからないような感じで、なんとなーく、みんな適当に座りはじめて、適当に食べ物を並べてイベントが始まります。
食べ物なんですが、みんな作りやすいデザートやサラダに集中していて、なんと「ゆで卵」を大量に作って来た人が2人いて、ゆで卵だけで40個くらいありました。
それから自宅にあったから、と紙皿や紙コップをたくさん持って来てくれた人がいました。(これ、事前に教えてくれたらさっき不足気味の紙コップを無理にもらわなくてよかったのに・・・)
まぁなんだかんだと盛り上がり、私は会社に行かなきゃいけない時間になったのでわりと最初のほうに失礼することになりました。
食べ物も椅子もまだずらっと並んでいるし、何の片付けもできないのが申しわけない感じです。
「じゃ、お先に」となかなか言えなくて、何人かの人に「I’m sorry I can’t help cleaning up」なんて謝ったりしながら出てきました。
先生は「あーら全然いいのよ、それより早めに来て手伝ってくれてありがとう!」と笑顔で言ってくれました。
その横で、あっけらかんと、「じゃ、私たちはこれで。おさきにー!」と、手伝いもしなければお料理もちょっとそのへんで買って来たのを出しただけ、という夫婦が挨拶しながら通り過ぎました。
先生は私に向けたのとまったく同じ笑顔で「Thank you for coming! Bye!」と手を振ります。
こういうことって今までに何度も経験してるんですが、なかなか慣れないんですよね。私が手伝いもせずさっさと帰ろうが、早く来て手伝おうが、実は誰も大して気にしていないんです。
日本人の私としては、「10時半集合」と言われたら10時25分くらいに着くことを目指して必ず行きます。
事前にメイン、サラダ、デザート、誰が何を持っていくか決めておけばゆで卵40個なんてならないじゃない、とあきれてしまいます。
手伝いの人を10時半集合にするなら、同じ時間にクラスの担当者もちゃんと到着して手伝いの指示をしてほしいし、参加人数が何人なのかちゃんと把握している人がそこにいなきゃ困るじゃない?って思います。
しかし、イベント自体は結果的にうまくまとまって、みんな楽しんで、大成功に終わったようです。私一人があきれたり、気を使ったり、申しわけなく思っていたりしていたようです(笑)
土曜日に行っている日本人幼稚園では、イベントがあると事前に先生方がきちんと椅子を並べ、「○○クラスの保護者席」なんて紙まで貼ってくれたりして、事前に印刷されたプログラムが配られて時間通りはじまり、テキパキ進行していきます。
やっぱりこんなところにも国民性の違いがあるなぁ、とおもしろいです。
両方に通う娘には、アメリカのプリスクールのリラックスしたイベントを楽しみつつ、集団生活の中で自分が役立とうとすること、規律正しさ、日本人らしい美徳もぜひ、日本人幼稚園から学んでほしいと思っています。
想像できて笑ってしまいました・・・スイマセン。
どこでもそうなのかもしれませんが、「取り仕切る人」の才能で、イベントって決まりますよね。今回はそれが存在しなかったような感じで気の毒というか、カオスでしたね。笑
誕生日パーティやベビーシャワーに行っても、仕切りなれている人がいたら、テキパキと物事が進んで、期待していた通りに「じゃあね~」となるところを、ダラダラといつまでもお開きにならなかったり。で、時間の拘束がある人は途中で帰ることになってしまったり。
ポットラックも、「うまいな~」と思ったのは、ラストネームのイニシャルでA-Dの人はアパタイザー、E-Hの人はメインディッシュ・・・とか、色々ありますね。
でもイベントを仕切ることってなかなかないから、毎回、難しいと思いますね。
あぁ~、わたし、どっちかっていうと、だらだら派に属してるかも。そしてそういう状況が快適。アメリカ生活に馴染めるわけです。
初めまして。今、WIのカッレジに在籍している学生です。
ボランティアサークルであるプロジェクトを進めているのですが、アメリカ人をはじめ、他の国からの留学生も指示をしてもその通りに動いてくれず、困っています。
この記事を読んで、あまりせかせか、やきもきせずに、彼らのペースでやって最後に成功と思えればいいのかな、と思いました。
学生のサークル活動ですからこの自由奔放さがあってもいいかな、と思えるのですが、アメリカの企業はどう人を動かしているのだろう、、、
と、最近ぼんやり思うところです。
日本人は準備がびしっとしていて、アメリカ人はなんとなく押し進めるのが上手っていうイメージです。
mamedenさん>
アメリカにもいろいろと人種がいるので、だからどうだって話にはならないと思いますが、一般的に、日本人はびしっとやりたい人種ですね。もちろんその人の性格にもよります。他の人種でも、きっちりやる人はやると思いますよ。
違う視点から考えると、日本人って(もちろん私も含めて)、相手に対して阿吽の呼吸で物事を進めることが多いんですよね。俺がここまで言ったんだから、あとは自分で理解して、これをこうやってくれるだろう。。。なんて思うことってありません?うちのかみさんがいつもぼやいてるのは、アメリカ人って頼んだことをしっかりやってくれないって。でも、よーく話を聞いてみると、彼女がしっかりと伝えてないことが多いんですよ。誰々が、いついつまでに、何を、どのようにやるって。これを曖昧にするので、相手が自分の思い通りに動いてくれないって感じることが多いようで。日本人にしてみれば、これだけ伝えたんだから「絶対にわかるだろう」と思うことがよくあります。でも、文化の違いで、一から十まですべて言われないと、うまくできない人たちもいるんですよ。別に頭が悪いとか要領が悪いと言うわけじゃなくて。
組織の管理をする人間は、自分が相手に何をしてもらいたいかをしっかりと伝えなければなりません。「これを言えば、こう理解してくれるだろう」と言うのは絶対に通用しません。相手がしっかりと理解するまで伝えなければなりません。逆に、「できるボス」は、これができます。
がんばってください。
Erinaさん、その場にテキパキ派の人がいればもっと手際よく進みますよね。でもいなくてもまぁ、なんとかなり、誰もそんなに問題視はしないですね。
実際に規律正しいかどうか、の違いよりも、状況に大して寛容か、非寛容か、の違いのような気がします。日本は電車も秒単位できちんと到着して出発する、というのが普通で、自分にも他人にもそれを求め、そうでない人や状況に対して寛容でいられない。アメリカは、きちんとした人はすごくきちんとしてるし、そうじゃない人はすごいことになってるんだけど、どちらに対しても「いろんな人がいるよねー」とみんな寛容。いまのところ私はそんな切り口で周囲を観察しております・・・
Makiさん、私もかなーりダラダラ派なんですよ。少なくとも日本では、適当すぎて、銀行の印鑑とか捨ててしまって、「印鑑捨てるって日本人としてありえない」とか言われるんですけどね・・・(ちょっと違う問題?)
日本にたまに帰国すると、なんか自分はずれてきてると感じるし、アメリカではまだまだ自分は日本人だ!と思うし、なんだかちょうど中間のin betweenにいるような感じの今日この頃です。
mamedenさん、コメントありがとうございます。
学生、それも留学生がたくさんという状況でプロジェクトをまとめるのはそうとう大変でしょうねぇ。がんばってくださいね。
Masaさんの言う、日本人はあうんの呼吸に頼りすぎるというのは、私も職場で非常によく感じることです。
アメリカはいろんな人種のあつまりなので、共通の常識や基準に頼ることができないから、あらゆることが言葉で定義され、記述されていますね。実際に生活しているといろいろなシーンで契約書にサインすることになると思います。
私の仕事でも、日本語の指示をただそのまま英語に訳すだけでは伝わりきらないメッセージが多くて、非常に悩むところです。
指示を出す際の具体的アドバイスとしては、やはり、まず全員の役割・責任みたいなのをしっかり文章とか図にして全員にメールで送るとか紙に印刷して配るとか。そして具体的な数値にした目標値を設定して、それに対する達成度を円グラフのパーセンテージで示すとか。とにかく、様々な文化を背景に持つ全員が理解できる手法で、目標を共有することが大事なのではないかと思います。
他人に寛容っていうのはわかる気がします。
こちらに来て、車を運転してよく思うようになったんですが、歩行者が赤信号になってもまだ渡りきれてないとき、車もイライラしないで待ちますね。もちろん人や場所にもよると思うんですが、のんびりだな~気にならないんだな~と感じます。
「みんなできちんとしようよ!」っていう感覚は、明言しない限り、あまりないのかもしれないですね。笑
あうんの呼吸の話になると毎回、あまりに意識の違いが対極過ぎて、日本とアメリカの違いをいつも感じるのは私だけでしょうか?
カリフォルニアで2歳児のママをしています^^
プリとか、学校の行事への親の参加の仕方って、学校によって凄く変わる気がします^^; パブリックでも、学校の行事に積極的に参加する所、そうでない所、差があります。でも、親がしっかり積極的に参加しているプリとか学校は、やっぱり全体的に成績も良かったりする傾向があるようです。多分そういう親御さん達は、子供の事に熱心と言うか、子供の事をしっかり考えているからかもですよね。
うちのプリ(米系)でも、親が参加する行事の時は、皆時間通りに来ますし、ボランティア(ランチをもってきたり、○○を持って来てとか)にも、誰かしら必ず名乗りを上げて、やってます。ホント、意外な位です(って言ってはアメリカ人に失礼!^^;)
Mimiさん、コメントありがとうございます。
そうですね、学校や地域による違いは大きいですね。
うちの子のプリスクールがとくにいい加減・・・いえ、おおらかでリラックスしてるのかもしれません(笑)今回はたまたま幹事の人がそういう性格の人だったのかも。個人による違いも大きいですしね。