健康青空教室 「女性ホルモン」 vol.3

ドゥーラの若山貴代さんから、女性の健康についてお話を聞く機会として、健康青空教室を行いました。お天気の良い土曜日の朝、プリプリな(?)アラサー女性3人が、体のこと、心のこと、将来のことを、貴代さんと一緒にお勉強しました。「女性ホルモン」をテーマにした3回目。

前回の記事はこちらです。

今回の参加メンバーは以下のとおり。

貴代:ドゥーラとして、ママとベビー、家族をサポートする女性の体のプロフェッショナル。日本人ママ・パパに向けたワークショップなども精力的に行い、サンディエゴ女性のための指標として活躍。17歳と13歳の子供を持つ働くママ。

ユウコ(20代後半):日本では国際物流企業で輸出入関連の仕事をしていたキャリアウーマン。ロサンジェルスでの生活を体験し、サンディエゴに移住。現在はUCSDのビジネスマネジメントコースで勉強中。

ヤナギ(30代前半):日本語/英語/中国語を話すマルチリンガルなバイヤー。日本の外資系企業と中国にて勤務、管理職も経験する。現在はUCSDのビジネスマネジメントコースで勉強中。

エリナ(30代前半):11年前に留学生として渡米し、アメリカ人と結婚・永住。5歳と3歳の子供を持つ働くママ。

 

女性ホルモンと生理

 

ずっと聞きたかった、生理のはなし

 

貴代: たとえば、女性ホルモンの話になって、さっきの生理痛の話にもどると。
  たとえば、cramping(筋肉の収縮)があったとしても、つらくて耐えられないくらいの痛みがあるっていうのは、やっぱり何かが引き金になってる。どこかでバランスが崩れてる証拠。
  生理中っていうのは、何かしらのバランスが崩れてるのは当たり前なのね。何かしらのムードスイングを感じるとか、crampingが起きるというのは体の中で起きていることだから。それをどうやって受け止めるか、どういうものだ、って説明を受けるか。まったく知らないでいきなりやってくると、やっぱりそれだけでショックなわけでしょ。
  だけど、「こういうふうになるよ、こういうことが起きるよ」って言われるだけで違うの。
  そうなったときには、たとえばこうやって足を温めたらいいよ、とか、こういう温かい飲み物を飲むといいよ、とか、たとえば「一日は休んでもいいよ」とかね。
一同: ・・・・。
貴代: うん、そういう風に、「安心感」をもらったら、生理痛ってそんなにひどいものじゃないの。本当は。
  だけどやっぱり、他から常にプレッシャーをかけられて、学校には行かなきゃいけない、成績は良くなきゃいけない、習い事にも行かなきゃいけない、あれもしなきゃいけない、これもしなきゃいけない、っていう毎日の生活習慣でもって、プレッシャーをかけられてるがゆえに、それが体にも出てくる。痛みとか不快感になって出てくる。
  それが常に月に一回、必ずやってくるわけじゃないですか。「またか~」って思う。
  本来は、生理ってなんであるかっていうと、女性が子どもを9ヶ月~10ヶ月、体の中で育ててあげて、子どもを生めるような状態に持っていくための重要なプロセスなんですよ。だけど、あの痛みや不快感があるがゆえに、「嫌なもの、ばってん!」となってしまう。それが女性にとって、すごくつらいものになってしまう。

 

生理は自信を育てる

 

貴代: もう、どんな雑誌をみてもそうじゃん。
  生理痛が強くて、ひどくて、軽減をするためにはこの薬を飲みましょう!って。
  確かにそれで、痛みはコントロールできるかもしれない。だけど、根っこの部分が解消されなければ、どうしてこういうことが起きてるのか、っていうのがわからないと、やっぱりただただ、薬を飲み続けることになる。
  だから、こういうことが今、体で起きてて、こういうことをすれば大丈夫なんだ、というきちんとした説明をね、たとえばその、生理が始まる前の女の子たちに話をしておけば、「来た、これか。じゃあ私はこういうことができる」って思えるわけね。
  たとえば一日目はちょっとヘビーだから、その日はちょっと休もう、ってね。
  自分で自分の体に上手に対応できるようになれば、私は、それが一つは自信につながっていくと思う。それはしいては、自分の人生に対する自信であり、子どもを生み育てる自信であり、ずっと続いていくと思う。
  だけど、そこがものすごく、特に日本はってくくっちゃいけないけど、大人は、話してはいけない、恥ずかしいから話さない。特別そんな、みんな起きることだから当たり前よ!で終わっちゃう。
  だから、いやいやそうではなくて、すごく大事なこと。それがあるから、子どもを妊娠し、生んで、育てることができる。
  それがあるがゆえに、女性らしさがそこに生まれるんだっていう自覚を持たせる。
一同: ・・・・(沈黙)。
貴代: だって、女性の体を作るための、一番大きい変化が、生理なんですよ。生理が始まると、胸のふくらみが出てきたり。それから、きれいに見せたいな、と相手のことを気にし始める。体のラインがウェービーになってくる。それはすべて、生理があるから。
  だから、生理を嫌なもの、嫌いなもの、面倒くさいもの、としてしまうと、このウェーブが出てきにくいわよね。そうすると、ウェーブが出てきたものを、隠し始める。あんまり露出するのもどうかと思うけど、隠してしまうっていうのも私は怖いと思う。
  「これが自分なんだ」って、自分が自分を受け止めないと、なかなか難しいことだと思う。その一つが生理だと思うのね。
  たとえば、うちの娘もそうなんだけど、ものすごく嫌なものなのね。彼女の生理も重いものだから。だけど私は一回も薬を飲ませたことがないのね。
  その代わり、「大丈夫だから」と、足湯をさせてあげたりとか、マッサージしてあげたり、生姜湯を飲ませてあげたりすることで、安心させてあげる。最近は「一日くらい学校を休んだって、大丈夫だから」って言ってあげる。その代わり、やることをきちんとやっていれば大丈夫。
  そうじゃないと、学校のカリキュラムは大学に行くためにってものすごいの。それに彼女たちはついていくだけで必死。プラス自分の体の中で起きていることに対応していかなきゃいけないわけでしょ?
  だから、いいの、一呼吸つけさせてあげても。その代わり、宿題だけはちゃんとやりなさい。って。

 

もし、自分がそうやって教わってきていたら、どう感じてたんだろう?そんなことを考えながら、私たちは貴代さんの言葉に聞き入りました。

 

女の子たちに教えたいこと 

エリナ: お母さんたちに聞かせてあげたいですね。この言葉。
貴代: そうね。ただね、これはね、お母さんたちの考え方が出てくる。
エリナ: この、「生理と暮らす」、生きていくっていう考え方が備わってないと思うんですよ。普通は。毎月来る、嫌なものっていう考えがあるから。
  だけど、それと生きていく、っていうのは、考え方の切り替えが必要ですね。それがあると、大人が「つらいならちょっと休みな」って言ってあげられるようになるんじゃないかな。
貴代: そうするとね、それを言い訳に使う子が出てくるってみんな言うんですよ。それは出てくると思う。でもそれは自分に戻ってくるから。それを言い訳にした子は。
  でも、私はね。そこを心配するよりも、まずは「安心」させてあげること。その安心量がたくさんあればあるほど、やっぱりやさしくなれるのよ、人間って。自分にもやさしくなれるし、人にもやさしくなれる。
  あ~生理がきた。足湯でもやろうかな~ってやってラベンダーがちょっと入ってるとか。お塩をちょっと入れると吸収量がよくなるのね。あとはたとえばバラの花びらとか。
  好きな花の香りがちょっとしてくる。色を見てるだけでもほっとする。そういう自然のもの。バラを一本買ってくる、お隣の庭の花を一輪もらってくる、塩なんてどこの家にもあるでしょ。
  それをバケツでいいの。そこにお湯を入れて、塩をちょっとだけいれて、お花をパッと散らす。それだけでもほっとするじゃない。
  たとえばその10分間なり、20分間なり、自分の人生何十年って見て、ほんっとうに一瞬でしょ?それを毎月やったからって何が変わる?変わるのは自分の安心感。
  っていうなら、私はやったほうがいいと思う。
エリナ: 私も子どもが生まれてからPMSっていうのが始まったんです。生理が始まる何日か前は、本当、お母さんネコみたいにこう毛が逆立って、ピリピリして。
  子どもにも旦那にもあたるし。で、PMSで私はこうなるからね、って旦那に言ったんですよ。
  そしたら、「じゃあ僕はそれをどうやってわかるの?」って聞かれて。「じゃあ、赤い紙を冷蔵庫に張るから」って。
一同: (爆笑)
エリナ: でもそうすると、みんながピリピリするじゃないですか。
貴代: そうね。
エリナ: だけど、私がこうやって勝手に足湯をやることで、そういう影響を出さなくてすむ。だって自分のことだから。自分が自分をケアすることで、周りに嫌な思いをさせなくて済むんだなって。
貴代: 私が家で足湯をしてると、子どもたちが寄ってくるんですよ。それは、ほっとしているママのエネルギーを感じて、子どもも安心するの。だから寄ってくるの。
ユウコ: 足湯はPMSにも効くんですか?
貴代: 効きます、効きます。だから、たとえばちょっとラベンダーとか。あとは、日本だとゆずとか。こっちならオレンジの皮を食べたときにとっておいて入れたり。
  とにかくなんでもいいのよ。自分の好きなもの。レモンでもいいし。浮かしておくの。その中に足を入れる。
  好きな音楽をかけるなり、リラックスする。そして、その数十分だけは、自分の時間。
  そうすると変な話、犬も寄ってくる、子どもも寄っててくる。わかるから。「あ、今、ママ癒されムードだな・・・」って。
  そういう癒されムードに、人って惹かれるんですよ。
  そうすると、寄ってきますよ、ボーイフレンドが。(笑)
ユウコ: そうですね。積極的に足湯をして呼びます!
貴代: うん、だけど、ただの男じゃダメよ。

 

「ただの男じゃダメ」ってどういうこと・・・?!

次回は、理想の男性と出会うことについて。仕事も恋も忙しい女性に、心強い言葉です。

 

 

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