犬天国 アメリカ
アメリカで生活していて、ものすごく感じることは、アメリカには、犬が多い。そして、犬を嫌いな人が少ないということ。私は、小さい頃から犬と一緒に育ったので、犬は大好きですが、日本で犬を飼うのはとても大変でした。まず、犬を遊ばせる場所がない。とにかく、どこの公園も犬お断りだし、道を歩かせていても、近所の人から白い目で見られる事もしょっちゅうでした。私は、もちろん犬のふんの始末もちゃんとしてましたし、ちゃんと綱をつけて散歩させてました。それでも、犬が嫌いな人が多いのか、犬を見ると、ものすごい嫌な顔をされたり、「おしっこさせないでね」とおばさんに言われたり、本当に日本(東京)は、犬にとっても、飼い主にとっても、肩身が狭い思いをしなくてはなりません。最近では、ドックパークなども増えて来ているようですが、アメリカの犬の環境と比べたら、比べ物にならないと思います。
ここ、NYには、犬を連れて行けない場所は、あまりありません。レストランなどでも、テラス席なら、犬を連れて入れるし、公園はもちろん、地下鉄にも小さな犬ならオーケーです。そして、犬がいても誰も嫌な顔をしません。セントラルパークや、ブルックリンのプロスペクトパークなどの、大きな公園でも、犬は放し飼いにされ、芝生を気持ち良さそうに、駆け回っています。アメリカの犬は、小さい頃にちゃんとしつけをされているので、みんな飼い主の言う事をよく聞いて、犬同士の喧嘩もめったにありません。日本のように、犬が外につながれているという光景も目にしません。捨て猫、捨て犬、(のら猫、のら犬)も見た事がありません。
テレビ番組でも、ありますが、アメリカにはアニマルコップというのが存在して、まさに動物のための警察です。野生動物の保護から、飼い主に虐待されている動物などの保護を主に行っています。虐待されているという、通報を受けると、実際にその家に行って、動物の暮らしている環境をチェックし、飼い主にも、話を聞き、必要ならば、その場で動物を飼い主から引き離し、施設へ移されます。ひどいケースでは、飼い主は、動物虐待で罰金を払わされたりもするようです。私は、テレビ番組でしか、見た事がないので あまり詳しい事は知りませんが、とにかく動物愛護に関しては、日本よりはずっと進んでいる印象を受けます。
犬や猫だけでなく、ロサンゼルスや、ニューヨークなどの大都市でも、野生の動物が、普通に生活の一部になっていることにも驚きました。スカンクや、ラクーンが庭に出たり、リスは普通に、あちこちにいるし、ニューヨークでは、夏になると蛍を見る事が出来ます。日本で一度も見た事のなかった、蛍や、ラクーンをニューヨークで見る事ができるとは、本当に自然がそのまま残っているという証拠ですよね。去年は、なんとセントラルパークで、コヨーテが何匹か発見されました。日本も、都市開発に力をいれて、このような動物が住む環境が、どんどんなくなっていっています。アメリカを見習って、少し動物達にも目を向けてほしいものです。
確かにこの国は動物に優しいかもしれません。
そして、飼い主はその責任能力をものすごく問われる。
先日、ここサンディエゴで、ピットブル(だったかな?)が近所のお年寄りを攻撃して怪我をさせた、ということで、飼い主の母娘が逮捕されました。今、裁判中だそうです。
私は当然のことだと思いました。
犬は人間社会のルールを教えられなければわからないですからね。
あと、私が好きなのは、Cesar Milanの”Dog Whisperer”という番組です。ナショジオチャンネルでやってます。