アメリカでポスドクになる方法:Part 1 ポジションを探す
アメリカは今週末、DSTがはじまりました。
DSTとはDaylight Saving Timeの略で、いわゆるサマータイムです。
いつもより1時間早く起きなくちゃいけません。
日曜日だったとはいえ、アメリカでは日曜日の朝は教会に行く人が多いので、寝坊するわけにもいきません。
ボクは寝坊しました・・・(おぃ)
さて今回は、どうすればアメリカでポスドクになれるかをお話ししたいとおもいます。
アメリカでポスドクのポジションをゲットするには、いろいろなパターンがあります。
まず、一番楽な方法。
パターン1 : ボスの紹介
これはものすごく楽です。
日本で所属していたラボのボスにアメリカの知り合いを紹介してもらえばいいのです。
リクルートの条件交換はボス同士が行いますので、本人はほとんどなにもしなくて済みます。
本来行うべきCVの作成や、インタビューもたいていは省略されます。
しかしこの方法は、自分のボスが世界的に顔の広い人じゃないと使えません。
パターン2 : 先輩の後継者としていく
これは、 ラボの先輩、あるいは知り合いがアメリカに留学していて日本に帰ってきた場合、同じポジションに応募するパターンです。
ただし、その先輩が受け入れ先で成果を上げていた場合でないと、難しいと思います。
パターン3 : 自分で探す
まさにボクがこのパターンでした。
ポスドクの募集は、Nature, Cell, Scienceなどの有名な科学雑誌に広告が載っていたり、また日本語の募集サイトもありますので、そこから自分の興味のあるラボにアプライします。
募集がかかっていない場合でも、自分が興味のある研究者に直接メールを送って、応募する方法もあります。
運が良ければ、採用して貰える可能性があります。
また、住みたい州や行きたい大学が先に決まっている場合は、その大学のHPの「jobs」のページから募集を探す方法もあります。
日本人がよく行きたがるNIHにもjobのページがあります。
そして幾つかのポータルサイトを使う方法もあります。
ELSEVIER JOBS
PSOTDOC JOBS
CAREER CENTER
AcademicKeys
ラボのボスに直接メールを送る勇気のない人は、HPからそのラボのメンバーリスト探し出して、ラボのポスドク(日本人がいればラッキー)にコンタクトを取るのも良いかもしれません。
やはりラボの雰囲気や経済状況などはその部屋のメンバーに聞かないと分からないこともあります。
パターン4 : 大学(あるいは企業)の派遣として行く
これもある意味楽なパターンです。
なぜならば、日本の大学或いは企業が留学中の費用を負担してくれるため、受け入れ先のラボは給料を払わなくていいので、受け入れて貰える確率はグッと高くなります。
派遣先は、大学か企業が見つけてくれる場合もありますが、たいていは自分で探すのが多いみたいです。
そして、もし自分が日本にいる間に国際学会に出席するチャンスがある人は、興味のある研究者に思い切って直接話してみるのも1つの手です。
自分は今こういう研究をしていて、あなたの研究に大変興味を持っている。
もし可能であれば、あなたのラボでトレーニングを積みたいんですっ!!みたいな事をアピールすれば、運が良ければいい方向に進むかも知れません。
しかし英会話がヘタな日本人にとってはなかなか難しいことなんですけど。
そして、アプライ先が見つかったら次にするべき事はCVの作製です。
これについてはまた次回お話ししたいと思います。
お~実践的な記事、ありがとうございます!(とは言っても、私は使えないですが・・・)
トップの画像、笑いました。
私は左上とアインシュタインの写真を想像してたけど・・・ちょっと違うんですね。笑
探求精神を持って、日々コツコツと続けていく研究者はかっこいいですよ。ぜひ日本からの研究者がこの記事を読んで海外で活躍してくれることを願ってます!