アメリカで出産 【出産体験記Maki-K編 その4】

10人いたら10人それぞれのお産がある・・・。

【出産体験記その3】からのつづき。

※アメリカで出産予定で麻酔を使うことに不安を感じてる方へ。
 前回・今回と不安を増長させるような内容になっているのでご注意ください。

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息ができないーーーっ!!!!

麻酔を打ち終わったとたんに呼吸困難に陥り、酸素マスクをはめて必死で息をする私。

色めき立つ室内。

下がる血圧。

上が60台。(夫は一瞬40台まで下がったといってますが未確認情報)、結構やばいんじゃ・・っというくらいまで下がりましたが、これは血圧を上げる薬を打って対応。※麻酔をかけて血圧が下がるのは良くある副作用で、珍しいことではないそうです。

麻酔医が私のお腹を触り、「ここは感覚ある?ここは?ここは?」と質問。
必死に息をしながら答える私。

そして判明したのが、どうやら本当はおへそ辺りまでしかかからなくていい麻酔が、乳房のすぐ下辺りまでかかっているらしい。

麻酔液が上に上がらないようにベッドの背もたれを起こし、上半身を起こした状態に。

パニック寸前の私の顔を、両手でしっかりはさんで、麻酔医が耳元で言ったのは。。

「息はちゃんとしてるんだけど、横隔膜に麻酔がかかって横隔膜から脳へ信号が届かないから、脳が息をしてないと思ってるだけ。息はちゃんとできてるから大丈夫!もっとゆっくり息をして!」

・・・え?息は出来てるの!?そう言えば、息が出来ない!と思っていた割には苦しくなかった。そういうことだったのか。。。

そして一段落。

気づくとドクターやナースが合わせて10人くらい、病室に入ってきていました。念のためみんな呼ばれたようです。
念のためって・・・。

こう書くとなんだかとんでもない病院のように聞こえますが、こういう事態になっている間も実は私は全く恐怖心はなく、単純に「早くなんとかして!」と思っていただけ。この病院(UCSD Medical Center)だったら、たとえ心臓が止まろうが、緊急帝王切開だろうが、間違いなく適切な処置してくれるだろうから。その点では100%信頼していたので、半分パニックになりながらも怖くはなかったです。

それよりも、

やはり私は麻酔と相性が悪かった・・

自然分娩をしたかった理由はいろいろあったのですが、実はその一つが、麻酔は怖い

高校生のときに虫垂炎を手術したとき、脊髄麻酔でいやな思いをしているので(麻酔が効かずかなり痛い手術だったうえ、術後は麻酔の副作用の激頭痛を体験)、背中にぶちゅっ!という麻酔はいやだったのです。効かないかもしれないし、背中にぶちゅっが失敗するかもしれないし・・。

平均的アメリカ人より体も小さく、なんとなくセンシティブにできている日本人にアメリカの薬は強すぎる、と日ごろから思っていたのですが、今回はそれがまた極端に出たようで、どれくらいの量の麻酔を入れたか聞いたら、「一番最初に麻酔のかかり具合を見るための量だけ」だそうで。それでここまでの反応がでた私は特殊なケースらしいです。

・・ということで、エピデュラルの麻酔は機械で調節しながら落とすのですが、それをうんと低い値にしてもらいました。足りなければ後であげてもらえばいいし。麻酔かかりすぎて息ぐるしさを味わうのはもう御免。

ちなみに血圧が下がってるとか、本人は全く自覚症状はありませんでした。それどころじゃなかったということかもしれませんが・・。

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さて、麻酔が(必要以上に)かかり、さすがにあの痛かった陣痛もまったく感じなくなった私。どたばたの最中にも、心拍数が下がることなく元気だったお腹の中の赤ちゃん。

少しして担当のドクターが導尿をしに来ました。「少し不快な感じがするけどガマンしてね・・・って、脊髄麻酔がかかってるなら何も感じないから大丈夫か。」って。はい。脊髄麻酔で下半身は全く感覚がなく、もちろん動かせません。

麻酔のおかげで痛みがなくなったので、ここでしばらくうとうと・・・・。午後3時。

麻酔医が使う麻酔ステーション

置く場所がないからここに置かせといてって、置いていきました。じゃまじゃ(怒)。。

 

 

 

 

つづく。 

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