アメリカで手術をすると・・・
今年の初め、人生で貴重な体験をしました。
それは
「手術」。
日本では高校時代にテニスでひざを痛めて以来、人生で二度目の手術。(十分多いかな・・・)
今回の手術は、副鼻腔の手術です。
副鼻腔はここ。
ここ数年、風邪を引くたびに、副鼻腔の炎症を起こしてしまい(汚い話でスイマセン・・・)、ひどくなるたびに抗生物質をもらったり、アレルギーのたびに頭痛がひどくなったりしていたので、ある手術をすることにしたのです。
ほとんどの人は、生まれてくるときに母親の産道を通るときに少し鼻の骨が曲がることがあるそうで・・・・私もどうやらその一人のよう。(鼻が低いのはそのせい?)
その場合、どちらかの鼻の通りが悪くなり、風邪のときに副鼻腔内で炎症が起こったりするそうです。
今回は、鼻の奥にプラスチックのプレートを入れて、塞がっているほうの鼻の通りをよくするもの。プレートは数日後に取り外します。
大きな外科手術はsurgeryですが、これくらいの「施術」は、単にprocedureと言いますね。
ものすごく簡単に説明してしまいましたが、耳鼻科の先生とか読んでたら(いるか!?)、ぜひコメントください。笑
そんなわけで、日帰り・鼻の骨を直す手術ツアー。
はい、日帰りです。
「早く家に帰らされる」ことで有名なアメリカの医療サービス。これに驚く日本人は多いです。
今回の手術場所は、それまでに診察に行っていた病院の建物ではなく、外部の(病院が契約している)手術施設。
オフィスビルディングの一室に、それはありました。
どう見ても、ここでこれから手術します、とは思えないふつーのオフィス。何かのカウンセリングか、書類にサインするために来たような雰囲気。
(今回も)子ども連れで旦那に連れてきてもらい、順番を待ちます。
アメリカでは、せかせかと家に帰らされる割に、「迎えに来てくれる人」をきちんと用意するよう義務付けられ、チェックインするときには必ず、「今日は誰が迎えに来てくれるのか」を書類に書くよう言われます。
今回の手術は2時間ほどで終わる予定だったので、旦那が子どもたちと時間を潰すことにしました。
まず準備室に入り、ガウンに着替えさせられると、血圧を計ります。
そこから手術室へ。(お、ちゃんと医療設備があった・・・)
全身麻酔だったので、マスクをつけられ、指示通りに数回、深呼吸をすると、すっかりそこから意識はなくなりました。
意識が戻ったのはおそらく45分〜1時間後。いや、もっと短かったのかな?
ナースに、「起きて、起きて」とポンポン、と肩を叩かれ、目を覚まします。睡眠からの覚醒とはまた違う感じで、すっかり記憶がなくなっていました。
そして気づくと、ものすごく喉が痛くて、声が出ない。たぶん呼吸器がつけられていたようでした。
朦朧としていると、外から旦那が入ってきました。
「さぁ、帰れる?」
と、ナースに(半分追いやられるように)体を起こされます。
いやいやいや。
まだ意識がすごく朦朧としてるんですけど。
あと30分くらいは待ってほしいと思いましたが、どうやらオフィスを閉めるらしく(汗)、さっさと家に帰る準備をしました。
私も、仕事中は子供を預けている母親なので、色々と事情があるのはわかります。だけどそれなら、もうちょっと余裕をもったスケジュールをしてほしかった・・・・。とまぁ、これはこの施設だけかもしれませんが。
術後のケアの仕方を教わり、家へ帰ります。
私が麻酔で意識がなくなっていたのは、ほんの1時間くらいだったはずですが、外に出るとものすごく長い間どこかへ行っていた感じでした。
家へ着くと、フラフラしながらベッドへ。
痛みもあるし、なんだか体がとても疲れている。
日本なら、しばらく入院して、ごはんも出て、色々とやってもらえるんだろうなぁ・・・と左膝手術の時のことを思い出しました。
今回は旦那がものすごくがんばってくれて、子供の面倒を見ながら、私の体調が復活するまで私の面倒も見てくれました。
ものすごく強い痛み止めをもらったので(これ、闇市場で売ったらいくらになるんだろうね・・・?って密談したのは言うまでもなく。笑)、痛みは消えても完全にノックアウト。
結局、術後の3〜4日はベッドから出られずだったので、本当にお世話になりました。
手術はもちろん種類にもよりますが、体力勝負。
アメリカでは「完全復活」するまで病院で面倒を見てくれないので、手術を考えている方は、それなりの準備をしておきましょう。
こんな時、お世話になれる人をなかなか見つけられないのが外国暮らしの辛いところですが、だからこそ、まわりと力を合わせてうまくやっていけるといいなと思いますね。
Erinaさん、色んな体験されてるのでしっかりしているのですね。
私は、まだ日本でもアメリカでも壁にぶち当たっていないので
いつまでもボーっとしているのかもしれません。
UBUYUKIさん> 大丈夫です、壁がないってことは、順調ってことですから。そのうちいやでも壁のほうからやってきますから(笑)。マイペースでいきましょ。
実は、私も娘が足を骨折したときに、初めて病院にお世話になりました。結構事務的で意外にあっさりしているなって感じ。積み重ねれば3センチくらいにはなる書類の山に目を通して、サインをしまくった覚えがあります。まぁ、看護婦さんや先生方は非常にフレンドリーで親身にはなってくれるんですね。
ひとつ驚いたことは、エリナさんも言っているように、「追い出される」ってこと。娘の場合、かなり大きな手術だったので、親のわれわれとしては、少しでも病院で面倒を見て欲しいと言う気持ち。でも、病院は追い出します。先生も。歩けなかろうが、痛かろうが、そんなのお構いなし。「明日には出て行ってもらいますから、そのつもりで...」なんて。日本と違うなーと思いました。
UBUYUKIさん、コメントありがとうございます。
壁だと自覚していなくても、色々と体験して乗り越えてきているものですよ!
ただでさえ海外生活はストレスになりますもんね。
「あぁ〜もう!(怒)」とか、「なんで私だけこんな目に・・・」って思った時、それがチャンスです。
そこでその気持ちに負けないで、なんとか前に進もうとする気持ち、それが大事ですね。って手術と関係ない話になっちゃった。
アメリカでの病院は、「治療する場所」であって、「回復するための場所」ではないんですね、きっと。
みんなも「回復は自分の家でしたい」って言いますもんね。
考え方の違いですね!
今まで人生で、手術は経験したことがありませんが、できることなら あまり経験したくないですね…。この間、ネットでハリウッドスターのジムキャリーがひじの腫瘍の手術の一部始終をビデオに撮った映像を見たのですが、全日の夜(?)から、当日の手術の前までは何も食べてはいけないと言われていたのにも関わらず、我慢ができず、フルーツを食べてしまい、全身麻酔をした際に、胃の中のものを吐き出してしまうかもしれないと言われていました。Erinaさんも、やはり手術前は絶食でしたか? そして、手術後は、まだ意識がもうろうとしている中でも、やはり帰りの支度をさせられて、即返されてました。入院はしたくないものですが、日本人の私からしてみれば、完治しないうちに返されるのも、不安ですよね。でも、家に帰った方が気分的に回復も早いのかも?
Ayaさん
そうです!
絶食しました!そこもまたきついんですよね。
そんな中で手術をして、また何も食べられないって、普通にエネルギー不足なんでしょうね。だからフラフラしてたのかも。
早く家に帰りたい気持ちもありますが、やっぱり「何かあったら・・・」と不安なんですよね。
何もないのかな?だから平気で帰すのでしょうかね?
そう言えば、うちの娘も、水さえも飲んじゃいけないって言われていたような...。
あたしも蓄膿症の一歩手前で、似たような手術を日本でしたよ!
同じく全身麻酔だけど、一週間の入院だった!
術後4日目くらいにあった処置がめっちゃくちゃ痛くて、それこそ全身麻酔欲しいくらい…男性患者はみんな失神するらしいよ。
女性は強いね。話がそれたけど、やっぱり早く家に帰りたいって思ったなぁ。
こっちで出産したときは、ご飯が美味しくなさすぎてその日の内に帰りたくなったよ。病院食こそ不健康に感じたよ(笑)