トロントが大洪水

こんにちは naomiです。

7月8日月曜日、トロントは大変なことになっちゃいました。

サンダーストームで、記録的な大洪水になったのです。1時間に1ヶ月分以上の雨が降り、あっという間にいたるところで浸水が起こり、トロント中が大混乱になったのです。

4時半頃真っ黒な雲が見えて、「これは雷になるね」なんて話をしていたら、10分ほどで大雨が降りだしたのです。「この調子だと洪水になるかもしれないから帰りは道を変えたほうがいいよ。」と言われどういう道で帰ろうかと思っていたのでした。

「早く帰れよ。」とスーパーバイザーに言われたのですが、外は大雨、傘が無いし雨の中を車で走るのは苦手。視界がもの凄く悪くなるので高速を走りたくなかったのです。

From thealbatross.ca
From thealbatross.ca

 

会社を6時に出て、車に乗るとラジオでトロントが洪水で大変なことになっていると聞き、びっくり。まさかこれほどひどく洪水が起きているとは思わなかったのです。

ラジオを聞いていると、帰る方角はほとんど洪水。絶対に近寄るなとラジオで言っていて私はまさに放心状態。

土地が低くなているところは洪水で車が浸水するだろうと予想していたので、どういう道で帰ろうかと考えていたのですが、大丈夫だろうと思っていた道路はほとんど洪水のために危険で、通行止めになっているらしいのです。

 

おまけに道路は渋滞。1時間経ってもまだ会社の近くでのろのろ走っていて、どうしようもないのでモールでトイレに行き休憩。モールでは洪水のことなど全く知らない人たちが、いつもと変わらない様子でいます。どうなってるの?洪水や停電のことを知らないのかな、この人達。

とりあえずガソリンを満タンにしようと思い、行列を作り待っているとガソリンスタンドが停電になってしまったのです。「あ~ぁ~」ガソリンが入れられなくなっちゃいました。

From rabble.ca
From rabble.ca

 

オンタリオ湖の方は土地が低く、浸水してしまっているようなので反対に北に行き、遠回りをして北の方から南に下だるように帰って来ました。通常45分の通勤路が3時間もかかってしまった。信号は99%停電だったのですが、大抵の人はルールを守って譲り合って走っていました。なかなか優秀ですね、カナダ。

 

ラジオだけが唯一の情報源。わたしの住むミシサウガ市の80%は停電だと言っていました。

 

そして、もう一つ心配だったのは娘の帰り。

トロント、ダウンタウンで働いているので地下鉄で通勤しています。地下鉄は全て運休だと、ラジオで言っています。どうやって帰ってくるのか、いつ帰ってくるのか、本人にもまたくわからないみたい。

「とりあえずシャトルバスで帰れるところまで帰るから、迎えに来て~」と言われましたが、わたしもいつになったら帰れるかわからない状態。そして、地下鉄の駅近くは一番浸水がひどくて、車が走れるかどうかわからない…

「ごめんね~迎えにいけるかどうかわからないよ、また連絡してね。」冷たい親でしょうか。自分も帰れるかどうか分からなかったんです。

 

わたしの勘が当たり、北に向かったのが正解。雨は強かったですが、浸水しているところはなく、渋滞もなく順調に走れました。間もなくすると雨脚が弱まり、明るい予感。

 

自宅に着く頃には雨は止んでいました。

停電していましたが、9時には復旧して「ほっ…」

 

娘は6時に仕事が終わったのにダウンタウンから帰ってきたのは11時過ぎ、大変だったみたい。地下鉄もバスも通ってなくて、ひと駅歩いたと言っていましたよ。

 

帰ってからニュースを見ると、トロント近郊を走っている通勤電車「GO TRAIN」が浸水している様子が写っていました。列車のなかには通勤客が乗っていて、5時頃から閉じ込められ、助けだされたのは11時過ぎ、最後の乗客が出てきたのは午前1時だったそうです。

 

From www.cbc.ca
From www.cbc.ca

 

今までも洪水はありました。でも、これ程大規模に被害が出たのは初めてじゃないでしょうか。

 

トロントは竜巻もなければ地震もない、津波もないし山もないので山火事もない。とても安全なところです。でも、雨や雪などはどうにもなりませんね。

こういうことがまた起こらないでほしいな。本当に怖ったから。

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