トロント市長 Rob Ford
こんにちは、naomiです。
今年の4月にトロント市長についてこんな記事を書きました。
ゴシップ市長で、交通違反をしたり、裁判ざたになったりして、かなり新聞やラジオを騒がせていました。そして、市民からもかなりバッシングを受けていましたが、なんとか市長の座に治まってきました。
ところが、今回はとんでもないゴシップが公になり8割の市民が市長辞任を支持しています。(2割の市民は未だに彼を支持していると言う事ですね)
日本の新聞にも載ったかもしれません。世界中の人々にトロント市長の失態が笑われています。わたしはトロント市民ではないですが、トロントは地元と同じ、なんとも情けないというか恥ずかしい限りです。
一体彼は何をしたのか?
まず、コカインを吸っている様子が写真に取られ、ゴシップ紙と新聞社に持ち込まれ、それが警察に渡り大騒ぎになりました。
本人は始めは「そんなことをした覚えはない」と否定していましたが、証拠があるため否定しきれず、ついに報道機関のインタビューでコカインを吸ったことを認めました。
市長がコカインを吸っていたという事実だけでショッキングなニュースですが、この市長はさらに驚きのパフォーマンスを次々にやってのけるのです。
証言を「コカインを吸ったことない」から「吸っていた」に変えたことに対してレポーターが「市民に嘘をついたのですか」と突っ込むと、レポーターの聞き方が悪いと責任をレポーターになすりつけ、自分は嘘をついてないということを主張。
写真でコカインを吸っている様子については「吸っているものがコカインだと決まっているわけはない、写真だけではわからない」と平気で嘯く始末。
そして、なんと市長として働き続けると豪語しました。「トロント市民に選ばれたのだから、市長としての仕事はやり続ける」なんて言っています。自分がした事の重要性を全く理解していないのか、気づいていないのか…本当に理解できません。
先週の金曜日、市役所の前に人々が集まり、市長に辞任を要求するストがありました。すると本人は体調が悪いということで、帰ってしまったようです。都合が悪くなると逃げるわけですね。
責任ある立場の人間のすることではないです。
ロブ・フォード市長の家族にインタビューがありました。
家族全員で、ロブ・フォードを庇い、彼は何も悪いことをやっていないと言っていました。
「時々酔っ払ったからといって、こんなに責められる事はない!」などと惚けています。本人が何をしたのかわかっていないのでしょうか?酔っ払ったのではなく、コカインを吸ったんですよ!と言いたい!
そして、毎日のように新たな問題が明らかになっています。
コカインの次は「暴挙、暴言」です。
ロブ・フォードがリビングを歩きまわり、手足を振り回してある人物を「殺してやる!」と何度も叫んでいる様子が、ビデオに取られ、新聞社に持ち込まれたのです。新聞社は50万円払ったそうです。ビデオを見ましたが、放送禁止用語の羅列で、聞くに耐えられないです。
それでも市長の座を降りつもりはない様です。
カナダではコカインは違法ですが、本人がコカインを吸ったと言っただけでは警察に逮捕されることはないそうです。
しかしながら、一体どんな精神状態だったらこれだけの問題を引き起こし、それでも市長を続けると言えるのでしょう…?
やはり、家族のサポートでしょうか。小さい頃から甘やかされて育てられ、自分は何をやってもいいと思い込んでいるような感じを受けます。
そして、こういう市長を今でもサポートしている市民がいる、ということにも驚いています。
毎日のようにテレビ、ラジオから新たなロブフォードに関するニュースが流れています。
11月12日の火曜日には、ロブフォードのBobbleheads dollが1つ$20で売られた、というニュースが流れました。世界中から注目されるようなスキャンダルを起こしたというのに、ロブフォードは自分の首振り人形を売りに出したのです、驚きました…自分が引き起こした今回の事件をどう考えているんでしょうね。肝っ玉が太いのかただの脳天気なのか?
1000体のBobbleheadsは午後3時30分に売り切れたそうです。その日の朝、市役所でRob Bobbleheadsが売りだされる前にすでにKijiji,、eBayに売り出されていたそうです。1体$50から$2500とかなりの値段の差がありますが、コカイン市長の話題にのって一儲けしようとする人が多いですみたいですね。
ロブ・フォードは売上金は全て、チャリティに寄付をすると言っています。
そして、11月13日には市議会を開き、ロブ・フォードの事件の詳しい事実関係を調べました。そこで本人がはっきりと違法にドラッグを買ったと証言しました。議会はロブ・フォードに休暇をとるように言い寄ったそうですが、本人は全くその気なし…この休暇は暗黙の了解で、彼に仕事をするなと言っているわけですね。
議会ではかなり激しい言い合いがあったようです。
議会の席上で、
「すでに何度も謝罪しました。謝ることにも限度があります。これ以上何も言うことはないです。」
「過去は変えることは出来ない。今は前に進んでいくしかないです。」
と言っていました。
というとこで、市長として仕事を続けていくつもりらしいです。
しかしながら、こんなふうにならなければ違法のドラッグを買う、誰かを恨んで大暴れをする事を続けていった人物に対して市民が市を任せていけるでしょうか。やってしまったことは変えられませんが、どれだけ世間に対して迷惑をかけたのかを考えれば、責任をとるべきだとは思わないのでしょうか。
これからもしばらくこの事件は続きそうです。
まだまだロブ・フォードに関する様々な出来事が明らかになっていきそです。