大学資金はどうする?
こんにちは naomiです。
日本は大学入試の時期になりました。
大学の学費は年々高くなり、学費を負担する親にとっては頭の痛いことです。わたしも、親におんぶにだっこで呑気に大学を卒業しました。
今はわたしが娘の学費を払う順番になりました。
カナダにはカナダ政府やオンタリオ州が大学の学費を貸す、というシステムがあります。「Ontario Student Assistance Program」略して「OSAP」と言います。
カナダ国籍や永住権を持っていればOSAPを申請できるので、こちらの親は子供の学費はOSAPで賄えばいいだろう、と思っている人も多く、学費を貯金することは特にはないようです。
子供は大学を卒業して働き始めてから自分の学費を支払うということになります。
自分の学費は自分で返す。当たり前と言われれば当たり前なんですけれど、日本にいた時には大学費用までは親が払ってくれるものと思っていたので、その話を聞いた時にはちょっとびっくり。「いや~わたしって随分親に頼っていたんだな」と思ったものです。
わたしがカナダに来て、大学に通い始めた頃にはすでにこのシステムがあり、わたしもOSAPで学費を借りました。奨学金と同じようなものだと思いますが、給与でなく貸与ですから返す必要があります。(返さなくてもいい場合がありますが)
OSAPの貸与額は親の収入や学費、教材費、その学生に子供がいる場合、子供のデイケア費用、生活費用などのもろもろを含めたものから計算されます。学費だけでなく生活費分も入るわけですね。高校の成績とは関係なく借りることが出来ます。
でも、親の収入が多いと借りられない場合もあり、OSAPを当てにしていた家庭ではいざ借りようとした時に借りられない場合もあります。
さて、大学を卒業し6ヶ月後にはOSAPの返済が始まります。通常の返済ローンと同じようにしっかりと利息がつくので、仕事が見つかれば問題ないのですが、見つからないとちょっと大変。
返済期限は9.5年、結婚してからも夫婦揃ってOSAPのローンの返済をしている場合もあるようです。
もうひとつ、カナダが学費対策のために始めたことがあります。
現在では50%以上のカナディアンが大学や短大に進学しています。これは20年ほど前に比べ20%以上進学率が上昇しているということ。そこで、国では親が子供の大学資金を貯蓄することを促進させるためにRESPというものを始めました。
RESP(Registered Education Savings Plan)に貯蓄した分は税金控除になること、そして貯蓄額の20%が利子として国が補助してくれるということが大きな特徴。
RESPが始まった当時は毎年2000ドルまで貯蓄できてその20%、つまり400ドルが自動的に貰えた、と記憶しています。
今では少々変わり、1人に対して毎年1000ドルから貯蓄でき、最高額が50000ドルまで貯蓄できます。そして、その20%を国が加算してくれます。
わたしの場合はRESPとOSAPを併用しています。
学費の半分は親の負担、半分は子供が自分で払うということにしています。大学を卒業して働いて返しさなくてはならない、ということが責任を持たせることになればいいと思うのですが…
どれくらいの人がRESPをやっているのかわかりませんが、確かにRESPをはじめて良かったと思います。大学の学費は年々上昇しているので、OSAPだけでは高額なローンが残ってしまいますから。
確か、RESPは自分に対して貯金することができるので将来大学に戻って勉強したい人はRESPを始めるのもいいですね。
私も親にフル援助をしてもらったクチですが、実際に大学に行ってみて学資ローンで通っている人の多さに驚きました。
卒業してからも夫婦でローンを返済しながら仕事して、偉いなぁと思います。
こうやって自分で教育をEarnする人って、その大切さが身にしみているし、勉強への姿勢も違う気がします。
うちの旦那も親の援助無しで博士まで取ったので、自分の子供たちには大学の援助はしない、と宣言しております。「行きたければ自分でFigure outしろ」とのこと。
naomiさんの、子供と折半というのは良いですね。子供にも責任を持たせたいですが、機会は与えたいですもんね。
学費は折半なんてかっこいいことを言っていますが、子供の仕事が見つからなくてOSAPローンを払えない…なんて言われたらどこまで厳しく出来るか、ちょっと不安です(笑)。
ちょっと勘違いされてるとおもいます。(もしかすると、古い情報かもしれません。)2018年現在、僕はカナダの大学に通っていて、OSAPをりようしています。これには2種類あって、grantとloanがあります。前者は返さなくてよいもので、後者は返す必要があるものです。ぼくは前者のみ選びましたが、それは当然返さなくてよいからです。日本の奨学金とは全く違います。ちゃんと名称にloanといっています。どうか参考になれば幸いです。