学生ビザの面接
前回、留学前に学校の下見に来た時の入国審査の事をお伝えしました。
その入国審査の際、質問を受けながら入国審査官が何やらPCに打ち込んでいたがとても気になっていました。まさか、要注意人物マークがつけられていたりして。。。なんて思っていたことを覚えています。
それと関係があるのかないのかは解りませんが、学校下見旅行から戻って来て4ヵ月後に学生ビザを申請した時のエピソードをお伝えしたいと思います。
911以降、学生ビザの取得が厳しくなっていることはアメリカのビザを申請しようとする人であれば誰でも知っていることですし、まして私は独身。しかも、会社を辞めてアメリカへ長期滞在してから間もない学生ビザの申請だったので、しっかりと準備をしないと申請を却下されかねない条件が揃っていました。
留学先のコミュニティ・カレッジからI-20と呼ばれる入学許可(?)のような書類が届くのを待っている間にその他の書類の準備を始め、インターネット等から「日本との結び付きを証明できる」ものを提出した方がいいということがわかりました。しかし、学校を卒業した後、日本に戻ってこなければならない理由が思いつきません。
両親の世話は私よりしっかりした妹が見ているし、仕事も不動産も何もない。。。。
このままではマズイと思い、書類サポートがしっかりしていそうなエージェントに依頼することにしました。
そのエージェントのアドバイスに従って、留学目的を熱く綴ったエッセイと親からの嘆願書に加えて留学で学ぶことが今までのキャリアの延長線上にあり、卒業して日本に帰ってきてから働きたい企業と希望職種、また、その仕事に就くために役に立ちそうなネットワーク等を細かく書いた「自分の将来計画書」を提出しました。
あくまでも、日本で働きたいということを強調して。
面接の当日、いくつかある窓口の1つで、4~5人が一度に呼ばれ順番に面接を受けました。
1番目の方は英語学校に留学されるようで、ほんの数秒で面接終了。2番目の方は、博士号取得に向けて現在も留学中で、ビザの延長のようでした。この方の面接も書類とパスポートを見ただけで、数分で終了。最後には日本語で、「頑張ってください」なんて言われてました。
さぁ、そして私の番。
終始にこやかだった面接官が私のパスポートを開くと無表情になりました。
私が提出した書類を見ることもなく、
「どうしてアメリカに留学したいの?」
「この留学に意味あるの?」
「日本にいて、結婚した方がいいんじゃない?」
「すでにキャリアもあるんだから、そのキャリアを伸ばしたいなら日本で働き続けるのが得策でしょ」
と矢継早に捲し立てられました。
私は、結婚はいつでもできるけれども、留学は仕事を辞めた今しかできないことと日本に帰ってきてから働きたい会社の希望する職種は、大卒でないと就けないこと。前職と同等以上の仕事を見つけるには短大ではなく、大学を出ていないと難しい。そして、東京ではカタコトの英語は出来て当たり前なので留学で、私が勉強したいAccountingとFinanceの知識はもちろんのこと英語でのコミュニケーション能力をつけて、優れた投資家のネットワークも広げたいと伝えました。
私が話し終わるのを待つこともなく、次の人が待っているからと横に退くように言われ私の列に並んでいた人たちを見送ってから、再度窓口に向かいました。
すると今度は
「 少し前にサンフランシスコに行ってまたサンフランシスコに行きたいなんて、おかしい」
「学校で学びたいって、学校は20歳やそこらの子供ばっかりだよ?」
「子供と一緒に勉強して何か得られるわけ?」
「そもそも今から留学しても、キャリアダウンになるだけでしょ」
と、却下する気満々。今回ばかりはもうダメだと思い、血の気が引きました。
「子供ばっかりかもしれないけど、日本の大学よりは平均年齢が高いし、このままでは私は就きたい仕事に就くための面接の機会すら与えられない人間で終わってしまう!」
と反論したところで紙を1枚渡されました。
私は意味が分からず、どうすればいいのか聞いたのですが何も答えてもらえずそのまま席を外されてしまいました。
渡された紙を見てみると、ビザが発給されることになったというようなことが書いてあり無事 留学できることとなりました♪
実際に留学でアメリカに来てから例え学生ビザでも取得が難しく日本人でも申請を却下されたという話をたくさん聞きます。
一度却下されてしまうと、それを覆すのは難しいらしいですね。
ビザの申請は慎重に進めることをお薦めします。
大変でしたね・・・。
なんだか、「人権侵害」ともとれそうな質問もありますが、きっと面接官は、最後のYukiさんの言葉を聞きたかった、覚悟を証明してほしかったんじゃないでしょうか。
がんばりましたね!Congratulations!!
Erinaさん、ありがとうございます。
90日間滞在してから間もなかったので、きっとボーイフレンドと一緒に居るための口実に学生ビザを申請していると思われたのだと思います。
面接官の一存ということが一番怖い仕組みですね。
入国審査官や面接官がいったいどんな情報を入力しているのか気になります。
たまたまF-1ビザの面接についてネットで検索し、一番最初にみたサイトでした。私も同様の理由でMBAに戻ろうとしているのですが、面接自体に不安があり、この情報はとても参考になりました!ありがとうございました。
Natsukoさん、コメントありがとうございます。
悲しいことですけど、ビザを乱用する人がたくさんいるので
仕事をしてから、自分のやりたい事に気づいて
海外で勉強しようとする人への面接での風当たりは
優しいものではない傾向にありますよね。
でも、本当に学びたいという気持ちがあれば、大丈夫だと思います。
頑張ってください!